読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
王国の絶対的カリスマ、第一王子リチャード。2人の弟王子を溺愛する彼は、兄上至上主義で苦労性な次男ジェームスと、やんちゃな末っ子フィリップに支えられ、次期国王と名高い。だが、正統な王位継承者だけが手にできる証、「ロイヤル・シーズ」が消えるという前代未聞の事件が発生! なぜか、東の島国ニホンから種の目撃情報が入り、お忍びで旅立つことに!?
ちょっとキケンな兄弟愛で、最強の世直しミッション開始!!(裏表紙より)
ビーンズ文庫創刊10周年の記念の小説。収録作品が雑誌やWEB初出のものなので、短編が複数収録されていて、ドラマ台本みたいな台詞のみの話もあったりなどして、なかなか変則的な本だ……と思いました。
ビーンズ王国の三王子が、王位継承に必要な「ロイヤル・シーズ」が欠片となって飛び散った先、東の島国ニホンに旅立つ! というお話がメインなのですが、この一冊で完結していません。ロイヤル・シーズ探索の短編の間に、全然本編と関係のない短編が挟まっているという。
短編の主な語り手は末っ子フィリップ。兄たちがロイヤル・シーズを探している中、彼だけ学校に通わされるのですが、短編なのが惜しいなあ! 王子様が留学して学園ものやるっておいしいのに!
三兄弟がみんな揃って兄弟だいすき! みたいな人たちで、男きょうだいがきゃっきゃしているのが好きな方は多分面白く読めると思います。非常にキャラ小説でありました。
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