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千年の時をこえて (エンタティーン倶楽部)
“しきしまの やまとのくには ことだまの たすくるくにぞ まさきくありこそ”
はるかな昔、人は喜びや悲しみの思いを美しいリズムにのせて、口ずさんだ…それが和歌。
思いのこもった和歌を、神としてまつるヨロズバ神社で、静枝は不思議な少年と出会う。
少年の名前は、マコマ。
千年も前の世界から来たという。
「ほっとけない。」
静枝は、マコマのもとに通い始める…。
千年の時をこえた、不思議な恋の物語。(裏表紙より)

小学五年生の少女が、神社で平安時代の少年と出会う。万葉集の知識のある少年は、静枝の日常の中にある小さな謎を、歌をもって解決する……という、ちいさなちいさなミステリー集。連作短編です。
静枝の悩みがリアルだなあ。恋ってなに、好きな人がいて当たり前とかいらいらする、お母さんもお姉ちゃんも私の話を聞いてくれない……うーん、身に覚えがありすぎる。
和歌を使った事件解決は面白いな! と思いました。児童向けなのでかなり柔らかい話が多いですが、連作短編というところがいい空気だ。
静枝が、絶対に逃げ出すことのできない問題というものに向き合おうとするところが、とてもいい。逃げて、いやだと内心で叫ぶけれど、最後には向き合わなくちゃと前を向くそのしなやかさ。
続きがあるみたいなので読みたいなあ!
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