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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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英国大使の御庭番―傷ついた日本を桜で癒したい!駐日英国大使館専属庭師の孤軍奮闘25年日記
東京のど真ん中、千代田区一番町。皇居の西側、千鳥ヶ淵公園と内堀通りを挟んだ向かい側に、約1万坪という敷地面積を誇る駐日英国大使館があります。
僕はその英国大使館で25年間、住み込みの専属庭師として広大な庭の管理を行ってきました。そして、英国大使館最後の専属庭師のひとりともなりました。
都内有数の桜の名所である皇居、千鳥ヶ淵周辺の桜は、明治時代に当時の駐日英国公使であったアーネスト・サトウ氏が館内に植えた桜が起源だといわれています。
そんな桜は、これまで僕の人生をさまざまな方向へ導いてくれました。(カバー折り返しより)

濱野さんの、英国大使館の25年間をさらりと振り返る一冊。特にどういう事件が起こって、ということを掘り下げるわけではなく、英国大使館の庭師としてどういう風に生活していたのかが書かれています。庭師として、植物の手入れはこうしなければならない! みたいなレクチャー本でもないし、人との心温まる交流にページが多く割かれているわけでもなかったけれど、そういう仕事があるのかあ、と興味深かったです。写真が見たかったんですが、やっぱりだめですよね……。
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新潮選書 野鳥を呼ぶ庭づくり
目指すのは「野鳥を呼ぶ庭」ですけれども、鳥を呼ぶにはその生態系を整えなければならないわけで、それは里山の庭を作ることだ、ということから始まる庭づくりの本。木を植えたり、虫を呼んだり、水の流れがあったり、そして植物がある、というような。ひとつひとつの要素が密接につながりあって、循環するからこそ、鳥や虫が来る庭になる。庭という世界を考えるための一冊だったように思います。
オーガニック・ガーデン・ブック―庭からひろがる暮らし・仕事・自然
「有機的なつながり」という意味での「オーガニック」な庭づくりを実践している、ひきちガーデンサービスのご夫婦の書かれた本。
お二人がどういう風に庭づくりをしているか、作業とか、道具とか、実践とかが書かれているんですが、それぞれの文章の末尾に参考文献やサイトなどが掲載されていて、ここからどんどん次の本を見つけることができて、すごく参考になりました。いわゆる庭師が教える庭仕事、という本ではなくて、もっと身近な、日々の生活を覗き見ているような自然な文章で、とても興味深かったです。
なぎさボーイ (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
“男はすべからく泰然と構える”のが理想の俺なのに、体は小づくり、しかも女顔、とどめが名前で雨城なぎさ! 幼稚園で複数の男どもから求愛され、今は蕨第一中全校生徒からなぎさちゃん呼ばわりだ。その屈辱の過去の元凶北里と、ちゃん付けの張本人多恵子が俺に囁いた。三四郎が恋わずらい!?——恋に、受験に、揺れる青春前期、肩肘つっぱらかったシャイボーイの、悪戦苦闘のラブコメディ!(カバー折り返しより)

とても懐かしい雰囲気の、学園もの。主人公は男の子。男女の幼馴染の関係や、おせっかいな女の子、素直になれない男の子、というのが全面に現れていて、なんだか甘酸っぱくてむず痒い。これ、きっとなぎさは読者からキャーキャー言われてて、多恵子は共感を呼んだんじゃないかなあ。私は、多恵子はちょっと人のことが見えなさすぎなように思えますが!笑
学校がアホらしいキミへ
ここで俺が強調したいのは、大人たちがバカだという点ではない。キミたちこそ、バカ色に染まるな。自分で考えてみろ。それが当面最大の課題だ。(本文より)(カバー折り返しより)

ちょっと暴力的な文脈もあったような気がしますが、この本も、「自分でよく考え、その意見を言えるような人間になりなさい」と教えているように思いました。
いい大人=人間になりたいんだけど、間違わないと分からないという現実もあって、人間が育つって難しいなあ、と思う。
冬の巨人 (富士見L文庫)
 千年にわたり永遠の雪原をただ歩き続ける異形の巨人ミール。人間の世界のすべては、巨人の背の上に作り上げられた都市だった。ミールとはなんなのか、どこへ向かうのか、知る者はいない。
 ミールの研究を続ける“変人教授”ディエーニンの助手オーリャは、ミールの外——すなわち人の住めぬ雪原でひとりの少女を拾う。「外」からやってきた彼女との出会いは、終末へと向かう世界に何をもたらすのか。そして巨人の歩みの果てに待つ光景とは……。
 ファンタジー史に残る傑作、著者全面加筆のうえ復刊!(裏表紙より)

雪に閉ざされた世界。巨人の背中に街を作り、暮らす人々。世界の名前=巨人というところから、もうツボをグイグイ押されて「……好き!」ってなりました。お話が短いなんて気付かないくらい、終末と再生のための要素がいっぱいに詰まっていました。
貧富の差が存在し、ひとり、貧しい暮らしをしながらも、しなやかな考え方を持っているオーリャを取り囲むのは、いつ迫害されるか分からない教授たち。富める者たち。世界が終わることを訴える宗教。
こういった、どうしようもない『終わり』がすぐそばにある感じと、オーリャの素直さや強さが、すごくいいんですよ! 世界の終わりは必ず来るけれど、そこに希望を持った人がいる、とわかる世界が!
短かったけれど、面白かった。正統派ファンタジーはいい……。
ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944)
小中学生が覗く社会の闇!
メール依存、ネットいじめ、学校裏サイト、児童売春。
親や教師はどう対処したらよいか。(帯より)

2008年5月の本なので、ケータイ、PHSが論じられているだけで、スマホは影も形もない。進化ってあっという間だなあ……と思う。
プロフ、裏サイト、モバゲーなど、当時かなり話題に上ったものについて、大人向けに説明している一冊だったかなあ、と思います。インターネットのコンテンツのことなんて想像もつかない親たちに、子どもがどんな風にツールを利用しているのか、という。ギャル文字なんて懐かしいものにも触れられていましたが、未だに使っている子はいるのかなあ……。
スマホが普及した後の、こういう本を探して読んでみようかな。
つながる脳
脳科学についての本なんですが、結局どういう本なのかと尋ねられると、ざっくりまとめるのが難しい……。昨今の脳科学ブームによる、脳科学への信仰みたいなものについてのぼやきとか、どんなことを実験しているのかとか、仮想空間についてとか、脳のはたらきがどんなものに関わっていくのかという話かな。
メディアが流す「これでなんでも説明がつく」という脳科学=ファンタジーみたいな図式になってる、というのになるほどなあと納得がいきました。私は文系脳なので、脳とかこころとか言われると、すごく万能で超兵器に転用されるみたいなイメージに繋がっていくので、サルの実験を通して、脳のはたらきを見つつ、社会性とはというものを観察していくのはとても興味深くて面白かった。目の動きで上下の立ち位置が表せるらしいと。なるほど……。
おもたせ暦

読んだのは単行本。
「おもたせ」にまつわる一年のエッセイ。最初に食べ物の写真があって、その後からとびとびの日付でエッセイが続く。ものは、お菓子もあるし、食べ物もあります。かん袋のくるみ餅はこの前食べましたが、とっても美味しいです。
おもたせの美味しそうなこと! つい、百貨店や有名どころのものを買っていってしまうけれど、確かに「すごく好きな味だから食べていただきたくて」という台詞は、おしゃれだなあ。
ホンのお楽しみ (講談社文庫)
アラフォー、負け犬、女子力皆無。趣味は読書で仕事も読書。増え続ける体脂肪と減り続ける貯金に怯え、ひきこもりに拍車がかかる。そんな“だらしな書評家”が、日常の悩みや疑問を、クスリになる本の紹介と共にスッキリ解決! 共感&驚愕たっぷり、迷える女子人生の小さなバイブルになる、痛快エッセイ。〈文庫オリジナル〉(裏表紙より)

「FRaU」2002年3月12日号から2004年7月13日号に連載されていたものを加筆修正したもの。読んでびっくりしました。全然、古くない……。時事ネタはありますが、本の紹介も話題も、読みやすいしするっと入ってきてびっくりしました。
一回に、テーマに沿った三冊の本を紹介するエッセイ。日常の謎小説、青春小説、デブのためのデブ小説など、持ってくるテーマが身近かつ面白い! 紹介される本も、今も手に取りやすい話題の作家さんで(今、そういう書き手さんになっている方ばかりだというのが、すごい)、ああ、これ読んでみたい! と強く思いました。
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Author:月子
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