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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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BabelII ‐剣の王と崩れゆく言葉‐ (電撃文庫)
『――立ち去るがよい、外部者よ』
 ついに辿り着いた、魔法大国ファルサス。しかし世界を害する“異物”と判ざれた雫は、非情にも王・ラルスに剣を向けられる。
 ラルスと戦う決意をし、瀕死の重傷を負った雫の一方、エリクは過去を追憶する。自らが殺した、ある一人の少女のことを……。
 そして“死者蘇生”の禁呪による事件で国中に暗雲が漂うなか、雫とエリク、二人の運命は分岐点を迎え――。
 異世界の秘された“真相”が明らかに! 話題沸騰の大人気WEB小説が大幅加筆修正で書籍化!(カバー折り返しより)

おおー! おおおおおー! 第1章完! って感じの世界の秘密が明らかになったラストで、思わず前のめりになってしまった。どうして言葉が通じるんだろうという第1巻の言葉がここでくるかー!
ファルサス王ラルスの試しに身を賭した雫。助かった後は彼の側付きとしてこき使われるはめに。しかもこの国ではエリクは罪人とみなされているらしい。すれ違う二人だけれど一生懸命な雫はかっこいいし応援したくなる。エリクがいいなと思うと言うところ、そういうの大事だよねと深く頷く。
続き読みたいなあ。出ないのかなあ。Web版を読むか……。
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今日から「姐」と言われても NDY企画 任侠事件簿 (集英社オレンジ文庫)
極道だった実家のせいで、彼氏も仕事も長続きしない緋桜乃は、現在花屋のアルバイト。そこに整った顔に銀縁メガネをかけた男性客が現れた。祖父が義理と人情を守るため、東京下町に立ち上げた会社「NDY企画」への帰還の合図だ。いやいや帰った緋桜乃は、唐突な見合いを強要された上、結婚詐欺の被害者を救済しろと言われて——!? 義理と人情の下町事件簿!
だから、わたしは二代目なんて継ぎません!(裏表紙より)

読む順番が前後してしまいましたが、第1巻。
一話完結のドラマみたいでテンポがよくて好きな作品だなあと思います。「姐」になるところが「きたぞきたぞきたぞー!」と盛り上がるのがわかるので、さくっと読めてすぱっと気持ちいい。最後に菅野さんに気付いてもらえない、がっくし、っていうオチもいいんですよね。
菅野氏も堺氏もだいぶと難ありなので、早く三塚さんとくっつけばいいのになー。
Babel ―異世界禁呪と緑の少女― (電撃文庫)
『小説とかドラマって不思議だと思わない? 異世界でも言葉が通じるなんて』
 ごく平凡な女子大生・水瀬雫は、砂漠に立ち尽くしていた。不思議な本を拾った彼女は気づけば“異世界”にいたのだ。
 唯一の幸運は「言葉が通じる」こと。
 魔法文字を研究する魔法士・エリクに元の世界の言語を教える代わり、共に帰還の術を探す旅に出る雫。しかし大陸は二つの奇病——子供の言語障害と謎の長雨による疾患で混乱を極めていて……。
 自分に自信が持てない女子大生と、孤独な魔法士。出会うはずのない二人の旅の先、そこには異世界を変革する秘された“物語”が待ち受けていた。
 藤村由紀名義でWEB上に掲載以降、絶大な支持をされた大人気WEB小説が大幅加筆修正で、ついに書籍化!(カバー折り返しより)

プロローグ的な第1巻。「緑の少女」って緑=黒髪のことだと思っていたんですが、どんぴしゃりで緑色の髪をしているメアのことだったのかな。
異世界召喚ファンタジーですが、言語の話が結構多くて異文化交流しているシーンがとても面白いです。甘さとは関係なく淡々と旅をしているところにすごく好感を持ちました。またエリクが淡白ながら有能で、知識欲はありつつもわきまえているところがとてもいい。無駄に冷めてたり熱かったりせず、程よい感じで「自分のしたいこと」をちゃんと実行する人間は見ていて嬉しいです。
雫とエリクは何をなすんだろう。サイトの方でも是非読んでみたい。
(P[ふ]2-4)船に乗れ!  III (ポプラ文庫ピュアフル)
三年生になろうとしているある日、伊藤は言った。「津島、大丈夫か? チェロが、おとなしくなってる」。津島の懊悩をかえりみることなく、学校は、音楽エリート育成に力を入れ始めた。津島は、自らの未来に対する不安を胸に、チェロを弾き続ける。そして、運命の日が訪れた——。生きることの〈歓び〉と〈ままならなさ〉を歌い上げた青春音楽小説の金字塔、堂々完結!津島と伊藤の二十七年後を描いたスピンオフ短編「再会」を特別収録。〈解説・北上次郎〉

熱くも苦い青春、その三年間のお話だった。
サトルや彼らの若さや未熟さ、過ちを思い返すという形なので、それぞれが今はそれをきっちりと抱いた上で生きている、ということがわかるのがせめてもの救いかなあ。音楽を愛して、時間を捧げて、それでも自分は何になれるかわからないというのは、青春時代の(そしてそこから続く大人時代の)苦しみだよなあ。
金窪先生に謝罪できたことがいちばんほっとしたかな。先生はやはり大人で、きちんと怒ってきちんと受け入れ、そして激励できるんだなと思うと、こんなにできた人はいないという気がする。その頃のことをしっかり覚えているサトルの存在にも救われた。
(P[ふ]2-3)船に乗れ!  II (ポプラ文庫ピュアフル)
北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に、距離感を縮めた津島と南。高校二年生となり、さらに音楽漬けの日々が続く。新入生たちのレベルの高さに焦燥感を覚えながら、それぞれが責任のある立場でオーケストラ発表会に向けての練習に取り組む。だが、平穏な日々は長くは続かなかった——。
青春の〈きらめき〉と〈切なさ〉を奏で、怒涛の展開に読み出したら止まらない青春ストーリー、衝撃の第二巻。(裏表紙より)

進級と新一年生の存在、二ヶ月間のドイツ留学と、帰国後の南との別れ。
高校生の恋愛が幸せにくっついて終わるわけがないとは思っていたけれど、これはない、なあ……。南さん、だいぶとひどいことをしているような気がする……。それに伴ってサトルも壊れて、尊敬する金窪先生を追放してしまった。若さゆえのことなんだろうとは言い切れない、狡猾ささえ感じるサトルの行動に、彼が復活することはできるんだろうかと不安になる。
(P[ふ]2-2)船に乗れ!  I (ポプラ文庫ピュアフル)
若きチェリスト・津島サトルは、芸高受験に失敗し、不本意ながら新生学園大学附属高校音楽科に進む。そこで、フルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の南枝里子と出会った津島は、夏休みのオーケストラ合宿、初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし……。
本屋大賞にノミネートされるなど、単行本刊行時に称賛を浴びた青春音楽小説三部作、待望の文庫化。〈解説・瀧井朝世〉

一人称で、ページに文字がびっしりなので、だいぶと読むのしんどそうだぞ、と思ったんですが、後半になるとすらすら読めるようになった。
裕福な家庭に生まれ、様々な教養を身につけつつも、芸高受験に失敗した結果、祖父が学長をしている学校の音楽科に進むことになったサトル。序盤は鼻に付く感じだったのが、才能のある同級生や厳しい先生、何より南枝里子という女生徒に恋をしたことで、だんだんと人間性が磨かれていく感じが、すごくいいなあと思う。
一巻はホームコンサートまで。サトルはどんな大人になって、南さんとはどうなるのかな。
魔女の目覚め 下 (ヴィレッジブックス)
失われた写本〈アシュモール782〉を狙う執拗な魔手が迫るなか、マシューはダイアナを連れ故郷フランスへ飛ぶ。孤高の城で待つのは冷血なヴァンパイアの女主人イザボー。だが魔女を憎むイザボーと心通わせるうち、ダイアナはマシューに隠された悲しい過去と、驚愕の真実を知ることになる。そんな矢先、ついに恐れていた事態が! ダイアナは強大な敵から愛する者を守るため、封印された謎を解き、自らに眠る未知の力を呼び覚ます事を決意するが……。魔法と科学と歴史が交錯する精緻なプロット、次々とたたみかけるミステリー、胸揺さぶるロマンス——新感覚ファンタジー!(裏表紙より)

話が、終わらなかったー!!
下巻はだいぶと話が動いたものの、上下合わせて1000ページかけてようやく第一部が終わったという感じ。長い……長いこの話……。魔女、ヴァンパイア、デーモンという三種のクリーチャーに関する独特の設定と、書物やら歴史やらの専門的な知識が次から次へと披露されて、非常に厚みがある世界観なんですがいかんせん話の進みが遅いのが難点だなあ。
「子ども」というキーワードはパラノーマルロマンスにおいてはやっぱり重要な意味を持つのだなあと感じる。
タイムトラベルをすると決めて、次から大きく話が動くのかなあ。
魔女の目覚め 上 (ヴィレッジブックス)
その本は図書館の奥でひっそりと眠っていた。彼女を待ちわびるように……。イェール大学の若き歴史学教授ダイアナは、錬金術の研究中にオックスフォードのボドリアン図書館で一冊の写本を手にする。褪せた金箔が放つ虹色のきらめき、鼻をつく不思議なにおい。それは彼女に何かを語りかけているように見えた。由緒ある魔女の家系に生まれながら魔法を否定して生きてきたダイアナはすぐに本を返却するが、やがて周囲で奇妙な事が起きはじめる。すべてはあの写本が原因なのか? ダイアナはオックスフォードの教授で天才科学者と名高いヴァンパイアのマシューと共に壮大な謎に取り込まれてゆくが——(裏表紙より)

由緒正しい魔女の家系に生まれながら、その力を疎んじ、自らの力でイェール大学の教授となったダイアナ。しかし研究のために一冊の写本を取り寄せたことで、ヴァンパイアであるオックスフォード大学の教授マシューと出会い、さらに様々なクリーチャーたちにつけ狙われることになってしまう。魔術師、魔女、デーモン、ヴァンパイア……彼らがそれほどまでに追い求める失われた写本〈アシュモール782〉とは?
パラノーマルロマンスなのかな。凄まじい潜在能力を秘めたヒロインであるダイアナと、知性があって美しいヴァンパイアのマシューの恋、そして写本をめぐるお話……なんですが。
300ページ読んでも話がまったくと言っていいほど進んでおらず、これだから海外翻訳小説は苦手なんだ……と思ってしまった。こういうものなんだけど、もうちょっとテンポよく展開してほしいなあ。
ロストウィッチ・ブライドマジカル (電撃文庫)
 異界——【魔法の国】で起きた【女王のための統合戦争】に巻き込まれた、鍛冶目山市の少女たち。魔女となった彼女らが身の裡に宿すのは、殺し合いの螺旋を紡ぐ奇跡と罪の力——魔法。
 魔女のひとりである咲森水奈は、行方不明となった親友の少女、早良坂人魚を捜していた。その傍らに立ち彼女を支える少年、早良坂蓮は【魔法の国】の住人であり、そして……。
【魔法の国】と【魔法】。【体現者】と【魔女】。【女王のための統合戦争】と【器の欠片】。【少年】と【少女】。そしてこれは——【罪】と【奇跡】の織りなす幻想夜話。藤原祐×椋本夏夜が贈る新シリーズ、始動!(裏表紙より)

ぼくとけいやくしてまほうしょうじょになってよ、がバトルロワイヤル化する一歩手前? 戦いすぎて休戦中? のような状態で、戦わず自分たちの身と仲間を守るコミュニティに属する少女たちの魔法と戦い。咲森水奈を中心にしたお話。
水奈が強くしなやかで優しく、それでいて主人公らしくかなり強い。しかしそれよりも強大な敵が待っているという感じがわくわくする。彼女のちょっと物分かりのいいところとか、強さゆえに冷静でいるところがちょっと傲慢にも見えて、いいなあ少女もの素敵だなあと思いました。
ひとつの街で少女たちが誰にも見られずにひそかに戦っているというところ、燃えますね……。そこは少女たちの世界で、そこで負けるとこの世界から忽然と姿を消すんですよ。とてもいい。
スノー・ドロップ セリアと恋の調薬師 (角川ビーンズ文庫)
「さっさと仕事にとりかかれよポンコツメガネ」少女セリアは失踪した父の面影を追って、最年少で超難関の専門職・王宮薬草師となった。ある日、セリアは媚薬師として荒稼ぎする元王宮薬草師のリシャールのもとへ、学生と偽り潜入捜査に行くことに! だけど、極上の美形に見えたリシャールは口も性格も極悪! 初対面から大ゲンカで!? 媚薬を巡る恋と陰謀のラブ・コメディ!! 第13回角川ビーンズ小説大賞〈優秀賞〉受賞。(裏表紙より)

「ついに憧れの職業に就けたわ! でも嫌な先輩が……」という話を想像していたのですが、すでに王宮薬草師としてそれなりの立場を築いていたセリアが、上司の命令で潜入調査を行うことに、という大きな話の中の半ばから始めたような印象のお話でした。
個性豊かな薬室の面々とか出てくると思ってたんですが、ほぼセリアとリシャールとカエトのやりとりだったなあ。人の気持ちを簡単に操ってしまう「媚薬」のせいで、いろんな人の思いの方向性が入り乱れてしまうお話です。「ヒース」という特別な場所がとても幻想的で面白いなあと思いました。
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Author:月子
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