読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

憧れの警官となり仕事一直線の23歳、腹筋六つ割れ女子、椎名晶。あだ名は武士!彼女は先輩の命令で職業をアパレル店員と偽った合コンに参加し、超絶イケメンで性格のいい経営者・五十嵐千影と出会う。晶は緊張して男性陣とまともに話せず、不本意な天然キャラ扱い!せめてご飯処理班として活躍を―と意気込むも、その大食い&女子力0の姿に嗜虐心を煽られた千影がドSで俺様な本性をあらわし「おい、珍獣。オレの偽恋人になれ」って、本官…じゃなかった、ワタシがですか!?(Amazonより)
警官の両親に憧れ、警官となった晶は腹筋が六つに割れている肉体派でモテとは無縁。だが恋に憧れ、同じく肉体系の女子たちと身分を偽って参加した合コンで、超絶イケメンの千影と出会う。だが実は凄まじく毒舌な千影は、女除けとして晶に偽彼女になれと言い始める。男性慣れするために引き受けることにしたものの、という不器用もここに来たら才能という、かちこちの生真面目女子と、毒舌で弱いところを見せられないでいる孤独な王子様のラブコメ。
めちゃくちゃ楽しくてにやにや読みました。非モテな晶のあわあわとした態度や不器用な言葉が微笑ましいし、毒舌ながらもちゃんと優しい千影が「楽しい」と思っているのが伝わってきて。
いい感じに恋しているのでこの続きがめちゃくちゃ読みたかった……。いちゃいちゃして! もっと! 千影が晶に振り回されているところを見せてほしい! あと晶がもっとシンデレラ的に、あまりの美人ぶりに周りから見直される展開が見たかった!
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歴史や種類、内部構造、精度やメカニズムなどを詳細に解説するのはもちろんのこと、各メーカーのつくり手としての思想やこだわりなども伝える機械式時計の決定版。世界的に有名なブランドや機械式時計の名機、ヴィンテージウォッチ、ミリタリーウォッチなどを紹介するともに、選び方や買い方、メンテナンスのポイントなども詳しく紹介。手巻式腕時計の基本構造やゼンマイの構造などメカニズムの解説から、ド・ヴィックの時計や振り子時計の発明譚、日本の機械式時計発達史など歴史的側面も網羅するなど機械式時計の魅力を多角的に追求しました。“この1冊があれば機械式時計のすべてがわかる"時計ファン必見の1冊です。(Amazonより)
時計の構造の話、各メーカーの代表的な時計のこと、機械式時計の歴史、各ブランドの小さな解説と、初心者向けの本だと思うんですがメカニズムのところはゆっくり読まないと理解できねえ……と思いました。時計がどうやって動いているかという知識がないと読んですぐ思い浮かばず。
だからこそ時計がどうやって動いているか、一度分解してみたい……などと思いました。この本にちゃんと図解があるんですけれども、やっぱり実物が見たいです。作業場や道具の写真もありましたが実物が見たいです! 博物館、行きたいなあ。

大陸の中央に位置するとある大国。その皇帝のおひざ元にその娘はいた。猫猫(マオマオ)、花街で薬師をやっていたが、現在後宮で下働き中である。けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があった。そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。存命の二人の御子も重い病と聞いた猫猫は、その原因を調べ始める―。大絶賛されたあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。(Amazonより)
別の出版社から出た旧版を読んだことがあるもあまり記憶に残っておらず。再刊してとてつもないヒット作になってよかったなあという気持ち。
中華風の国で身分の低い生まれながら毒と薬に関する豊富な知識を持つ、ちょっとマッドな面も持つ薬師の猫猫。厄介ごとから遠ざかるつもりが、一度の気まぐれから後宮妃に仕えることなり、さらには重用されるようになって……というべたべたなんだけれどやっぱり楽しいな! という話。
一つ一つの事件がありつつ実はそれらを総括する大きな事件がありという構成が面白かったです。不敬だと思いながらもプライドを持って壬氏に接する(汚らわしいものを見るような目をする)ところが好きだ。

「その時は――魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」
契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とは――大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。(裏表紙より)
ティナーシャが過去と決別する第二巻。中盤からはボーナストラック的に、オスカーとティナーシャの平和だけど平穏じゃない日常を描く話が詰まっていて、とってもとってもにこにこして読みました。
トゥルダール関連の話はかなり重くて、ティナーシャがどれだけの苛まれたのか、そしてオスカーが現れたことでちょっとばかり気持ちが安らいだのかを想像するとたまらない。ラナクと戦う彼女は凄まじくかっこよくてぞくぞくしました。ああー好きー。もう民はいないのに縛られたままのその魂たちのために王たらんとするヒロイン大好きー!!!!!
そして短い話の数々。これで付き合ってないんだよな。いやもういっそ早く結婚しろよ!!!? お互いに好き合ってるんじゃんばかばかばかー! 早くしないと絶対に取り返しのつかないことになるよ私知ってる私ならそうするもん!!!!!
なんとなく読むのが怖い気がして、ずっと積んだままだったのですが見事にはまっています。最終巻までちょっと温存しておかないと、心臓がもたない気がする。

「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません!」
永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端——魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。(裏表紙より)
2021年の読み始め。少女の姿をした美しい魔女と、魔法を無効化する剣を使う呪われた王子。二人の出会いから始まる物語。
まだまだ始まりという感じですが、それにしても事件が起こること! やばそうな気配がだんだん濃くなってきて、この先どうなるんだろうとどきどきそわそわ。
ティナーシャの面倒見の良さと魔女としての顔も好きなんですが、そんな彼女を着飾らせようとしたり簡単に困らせてしまうオスカーの自由さがすごく好き。早くほだされちまえよティナーシャ! という気持ちです。
でもこの第1巻からちらちらしている男、多分昔の男ですよね……しゅらばのよかん。

土鍋でつややかに炊きあがったご飯のありがたみ、かき混ぜる両手が決め手の韓国料理の味わい。夜のしじまに、甘やかに漂う出来たてのジャムの香り……。つくるよろこびと食べるよろこび、どちらも大切にできる場所。それが台所。そこでは、いつだって新しい発見と笑顔が満ちている。食材と調理道具への愛情を細やかに描き、私たちの日々の暮らしを潤す、台所をめぐる17のエッセイ。(裏表紙より)
旅行記か、短編を読んでいるようなエッセイ集。食べることがいろいろな情景に繋がっていて、読んでいて心地いい。平松さんの食べ物系のエッセイは、懐かしいような、遠い出来事のような、不思議な穏やかさと静けさがあるよなあ。
その国と人の料理や食べ物について知るために海外に行くのはめちゃくちゃ楽しそうだ。普通の家庭の普通の料理について知りたいんだよなー、と、読み終わってその思いを強くしました。

行商人のロレンスは、馬車の荷台で麦の束に埋もれて眠る少女を見つける。 少女は狼の耳と尾を持つ美しい娘で、自らを豊作を司る神・ホロと名乗った。 「わっちは神と呼ばれたがよ。わっちゃあ、ホロ以外の何者でもない」 まるで経験を積んだ大人のような話し方で、ロレンスを巧みに翻弄する少女。 「お前は、本当に神なのか?」 最初は半信半疑だったロレンスも、やがてホロが旅に同行することを承諾する。 そんなふたりの旅に、思いがけない儲け話が舞い込んでくる。 近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。 疑いながらも、ロレンスはその儲け話に乗るのだが……。(Amazonより)
独り者の行商人と、美しい娘の姿を持つ豊作の神の、偶然から始まる出会いと旅の物語。
商人の考えや、貴族や騎士といった権力の描き方がとても雰囲気を出していて、面白い。そしてまた人物描写がいい。ホロの描写がとても魅力的で、喋り方フェチとしても色っぽくも可愛らしくてとても好き。なのにちょっと怖いところもあって、この世界でいう「異教の神」の魅力が溢れているなあと思いました。

「なんでママは立っておしっこしないの?」と聞かれたら、「知らないおじさんに髪をひっぱられた!」と子どもが泣いて帰ってきたら、どうしますか? おうち性教育とは子どもを守るための教育です―
本書は、「うちにも赤ちゃんはくる?」といった突然やってくる素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化まで、親子で一緒に学ぶことができます。毎日の家族の会話で子どもを守り、これからの時代を生き抜くための力を養う「おうち性教育」をはじめましょう。(裏表紙より)
コミックエッセイのように読める性教育の本。子どもが性のことを口にしたときに、どう教えよう、この反応は正しかったのか、にある程度の答えをもらえる本で、とても興味深く読みました。親の気持ちもわかるし子どもの気持ちもわかるなあ。どう教えたらいいのか、どう尋ねたらいいのかってそれぞれにあると思うんですよね。
巻末の性教育におすすめの本が気になるので見つけたら読んでみたい。

母の故郷・マーキス島にある「法医学博物館」で突然過去の世界に飛ばされた、医学生の西條遊馬。わけがわからないまま、殺人事件の現場に居合わせたために投獄されてしまう。そこで出会ったのは、この国の皇太子ロデリック。彼は、父である王を殺した罪に問われているというのだが…? そして、ロデリックの無実を証明するよう、遊馬に頼んできた人物とは——!?
法医学者が描く、タイムスリップ医学ミステリー!(裏表紙より)
法医学者を目指す男子学生が魔術の力でタイムスリップし、自らの知識で死者の謎を解く。医学知識ってめちゃくちゃ強いチートですよね。しかも過去においては魔法のような知識だっただろう。
現代人の感覚でいる遊馬と、少し古い考え方の人々の違いが面白い。しかし一番面白いのは王家の三兄弟だなあ。男ばかりに好かれる遊馬。いまのところクリスが優勢かな?笑