読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大陸の中央に位置するとある大国。その皇帝のおひざ元にその娘はいた。猫猫(マオマオ)、花街で薬師をやっていたが、現在後宮で下働き中である。けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があった。そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。存命の二人の御子も重い病と聞いた猫猫は、その原因を調べ始める―。大絶賛されたあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。(Amazonより)
別の出版社から出た旧版を読んだことがあるもあまり記憶に残っておらず。再刊してとてつもないヒット作になってよかったなあという気持ち。
中華風の国で身分の低い生まれながら毒と薬に関する豊富な知識を持つ、ちょっとマッドな面も持つ薬師の猫猫。厄介ごとから遠ざかるつもりが、一度の気まぐれから後宮妃に仕えることなり、さらには重用されるようになって……というべたべたなんだけれどやっぱり楽しいな! という話。
一つ一つの事件がありつつ実はそれらを総括する大きな事件がありという構成が面白かったです。不敬だと思いながらもプライドを持って壬氏に接する(汚らわしいものを見るような目をする)ところが好きだ。
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