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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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忙しい日でも、おなかは空く。
「日経WOMAN」に2003年10月から2008年4月まで連載されたものに加筆修正を加えたもの。日々の暮らしと、ささやかなご馳走についてのエッセイ。

読んでいて心地よくて、冷蔵庫にあるものでえいやっと作れてしまいそうなものが多くて、お腹がすく。スパイス、もうちょっと常備しようかなあ。
料理をいただくときの器や道具の小さな心配りや、手に馴染んだもの、食材など、こんな風に優しい気持ちで食事ができたらなあ、暮らせていけたらなあと思う。気持ちに余裕がないと気付けないことが多いよなあ。
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鏡のむこうの最果て図書館 光の勇者と偽りの魔王 (電撃文庫)
 空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない《最果て図書館》はあった。
 記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに《はじまりの町》の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。
 中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り……
 臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。
 彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴く――
 これは、人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい【語り継がれることのないお伽噺】
 第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。(カバー折り返しより)

勇者と魔王の物語を、モブというか援助者的な立場から覗き見るような、おとぎ話めいた優しいお話。あとがきを読んで納得したけれど、常に優しい空気が漂っていて、確かに誰かに手を差し伸べているようなお話だなあと思いました。読んでいて心地よかった。
図書館長ウォレスとメイドのリィリが勇者と魔王の物語に関わっていないわけがないと思いましたが、やっぱりそういうことだったかー。ルチアといい感じのウォレスにちょっと「む?」と思いましたが笑 友人ならいいかな?
多くの人に読み継がれるわけではないかもしれないけれど、見えないところでこういうことがあって、その物語は最果て図書館にあるかもしれないと思うとちょっとだけ嬉しくなるような、素敵な物語でした。
もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?-英国流アフタヌーンティーを楽しむ エレガントなマナーとおもてなし40のルール-
英国流アフタヌーヌティーのマナーを解説した本。お作法が階級によって異なっていて、もしも女王陛下のお茶会に招かれたとき、どんなことに気をつければいいか。また、自分がお茶会を催すとしたら何を準備するのか、ということを説明しています。著者の方の主観的な説明が多くなっているので、出典があるならそれも読みたいなあと思いました。
サンドウィッチは銀座で
春は山菜、夏はうなぎ、秋は座敷で鍋を囲み、冬は山荘で熊料理!(カバー折り返しより)

四季折々に食べたもののエッセイ。これがどれも実に美味しそう! また挿画が谷口ジローさんで、挿絵もあれば短い漫画もあり、とても満ち足りた一冊。
春を食べる冒頭の章から、本当に美味しそうに味わって食べているんだなあということが伝わってきて、なんだか嬉しくなったし、こんな風に味わいたいなと思いました。季節を食べるって贅沢。
それだけではなくて昔からあるお店の味をしみじみ味わったり、ちょっと変わったものを食べたりするのも、日常が豊かでとてもうらやましい。
和桜国のレディ ~淑女は一日にしてならず~ (ビーズログ文庫)
桜の化身とされる女王が治める和桜国。“いろは”はその日が女王の観桜会と知らず、桜の枝を切ろうと騒ぎを起こして捕らえられてしまう。罪を償う代わりに「女王に謁見できるようなレディ」となるよう告げられたいろはは、宮廷魔術師である強面の男・紫乃宮圭人の邸で淑女教育を受けることに。まずは読み書きからいろはのレディへの一歩が始ま…る!?(裏表紙より)

和風ファンタジー風味マイフェアレディ。大正時代を思わせる和風世界に、孤児の少女が伯爵によって育て上げられ、恋を成就させるお話。
全体的にふわふわと優しく、児童向け小説のよう。大正時代、孤児の少女がレディへ、将来有望の少年と女装男子、お店を持ち、女王陛下に認められ、恋を成就させ……少女が夢見る要素がふんだんに詰まっています。なのでひたすらヒロインが幸せになるお話になっており、若干かわいそうなままの人が……。
少女漫画を小説に起こした印象のままの登場人物がいるのですが、この真希子さん、好きだなあ笑 この人が活躍するところを見たかった。
薔薇の泥棒と宝石の王女 (角川ビーンズ文庫)
今は昔、難攻不落の王城から、ひとりの少女が盗み出された。——やがて時は流れ。「宝石の王女を手に入れる者は、世界を制する」。その言葉以外、すべての記憶を失ったアレックスという青年がいた。身元引受人として彼を迎えに来たのは、天才・美女・乱暴と三拍子そろったジーンクレア博士。何者かによって消されたらしいアレックスの記憶はやがて、世界を巻きこむ陰謀に絡んでいき……? 愛が加速する、華麗なる冒険小説!!(裏表紙より)

こういう軽妙なSFみのある現代ものって本当に見なくなったよなあ。
何者かによって記憶が消された〈逃がし屋〉の優男、アレックス。天才的頭脳を持つ女博士ジーンクレア。アレックスの記憶や、ジーンの研究を巡り、様々な人間が彼らを狙ってくる。果たして消された記憶に何があったのか。
完全に人間の少女の姿をしている管理コンピューターの人形(パペット)ローダンテや、オネエ言葉で喋る自操船など、結構近未来的な世界観なんですが上手にマイルドになっていて、上記あらすじにある、ひとりの少女が盗み出されたことと「宝石の王女」なる言葉からは想像できないストーリーになっていて、不思議な読み心地の作品でした。
宝石姫は微笑まない。 (一迅社文庫アイリス)
ルディーン王国の王族は、石の声を聞き石の花を咲かせることができる——。前国王の血を引くファーラは、追っ手の目を逃れ寒村で身分を隠し暮らしていた。そんなある日、彼女の前に2人の傭兵が現れる。隣国の王子である許婚の元に彼女を送り届ける密命を受けた彼らと、ファーラは旅立つことになるが…。無口な大剣使い・ダリオンとクセのある性格の剣士・セルツァ。孤高の姫君と2人の傭兵が織りなす宝石ラブファンタジー開幕!(裏表紙より)

久しぶりにこういう正統派な恋愛ファンタジーを読んだ気がする、と思ったんですが、2010年の作品なんですね。流行は変わるものだなあ。
王家の生き残りであるファーラは愚鈍な娘として潜伏していたが、ある日二人の傭兵が迎えに来る。ファーラは石の声を聞き、その石が見た過去の光景を見ることができ、さらには鉱物を成長させることのできる「宝石姫」。しかも自分を守ってくれた騎士の薫陶を受けて剣の腕を磨き、強く美しい女性となった。
……そんな完璧な王女であるセラティファーラが、無骨な傭兵ダリオンと、国に送り届けられるまでに恋に落ち、一人の女性となる物語。いやあ、やっぱり身分差の恋っていいなあ。互いに誇り高いからこそ選べない、選んではいけないっていう葛藤が好きだ。
当て馬的になるかと思ったもう一人の傭兵セルツァは、最初から最後まで本当にいい人でした。彼も幸せになってほしいなあ。
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
夫と別れ、離婚を話し合っていた著者は、出会い系サイト「X」で出会った人に本を薦めるのはどうだろうかと考えた。30分間会って話し、相手にぴったりな本を探してお勧めする中で見えてきた自分の気持ちとは……。

すごく面白かった! エッセイなんだけど小説みたいな構成だったなあ。すごくリアルで、身近で、この感覚知ってるという気持ちになった。
出会い系サイトだからまあそういう、ヤリ目とか変な人の闇みたいなものに遭遇しつつも、この人と仲良くなれるかもと思って実際にやり取りが続いたり、新しい世界の扉が開けていく感じがすごくいい。出会いの母数が増えると世界がちょっとずつ広がるんだよなあ、わかる。
出会い系サイトから始まって、出会いが別の形で繋がって、イベントをやってみたりなどして、と普段の自分の世界にないことが次々と展開されていったのがすごく素敵だし羨ましい。ささやかでも変化を楽しめるっていいことだ。大きな問題に区切りをつけるには、そうしたところで力をもらうといいのかもしれないなと思った。
むかしのおしゃれ事典―名作でひもとく古きよき日本のよそおい
文学作品に登場する数々の服飾。いまでは伝わりにくくなったそれをイラストでざっくり解説。
民族衣装の本はよく読むのですが、明治辺りから昭和にかけての服装についてはあまり調べたことがなかったので面白く読みました。和装の章と洋装の章があり、着物の項もあれば生地の項、インバネスや帽子など小物の項もあり、楽しかった。できれば写真ででも見たいなあ。
ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録 (角川文庫)
閉じ込められた! 島津今日子がひとり目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。同時に、同級生のみづきと茉莉衣もまた、無限階段にとらえられていて……3人がそれぞれの探偵術と個性から導き出した、3種類の脱出方法とは? 表題作を含む、全寮制探偵養成学校「聖アリスガワ女学校」で起きた4つの悪魔的事件。ミッション・スクールとカトリック教会を舞台に、少女探偵の活躍を描く珠玉の短編集。(裏表紙より)

本編を読むことなく読んでしまいましたが、キャラクターの個性が強い少女探偵三人組のお話でした。絶海の孤島、ミッションスクール、ヴァチカンなど一つ一つの要素が強いのによくここまで合わせて煮込んだなあ。
盗まれたと思われるロザリオの行方を追う「きえたロザリオ」。吸血鬼をどうやってこの島から脱出させるか考える「とらわれた吸血鬼」。禁断の儀式を実行したとして捕まった三人の無実を証明する「あらわれた悪魔」。そして内容紹介にある「ねらわれた女学校」。四つの短編が収録されており、表題作は多分本編である『セーラー服と黙示録』と絡んでいる模様。学校の目的と敵対組織と、モリアーティを連想させる教授とやらはいったいなんなんだ。
キャラクターも濃いですが文章も個性が強く、面白く読みました。こういう振り切ったキャラ設定、嫌いじゃないぜ。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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