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花のあと (文春文庫)
娘ざかりを剣の道に生きたある武家の娘。色白で細面、けして醜女ではないのだが父に似て口がいささか大きすぎる。そんな以登女にもほのかに想いをよせる男がいた。部屋住みながら道場随一の遣い手江口孫四郎である。老女の昔語りとして端正にえがかれる異色の表題武家物語のほか、この作家円熟期の秀作七篇! 解説・桶谷秀昭(裏表紙より)

「鬼ごっこ」「雪間草」「寒い灯」「疑惑」「旅の誘い」「冬の日」「悪癖」「花のあと」の七編。商人だったり武士だったり町人だったり、尼さんだったり、出てくる主人公は色々な立場の人。ちょっとした陰謀や事件の話もあるんですが、人と人が交流することで生まれる、不和や優しさみたいなものが、すべての話に漂ってる。「冬の日」の男女や、「花のあと」の哀愁めいた過去の恋と現実のおかしみみたいなものが、すごくいいなあ。
時代小説はまったく初心者なんですけど、面白かった。
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