読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大学を卒業し、就職はしたものの、“本を読む時間がない”という理由から三日目退職を繰り返す目黒考二。たわいもない話を延々と続ける不思議なイラスト描き・沢野ひとし。そして、若き編集長で激務の最中でも本を手離さない椎名誠。七〇年代初め、彼らは新宿に定期的に集い、彼らの理想とする幻の新雑誌を肴に、夜を徹して飲み明かしていた。そして七六年四月、彼らの夢であった『本の雑誌』は創刊された。いわば贅沢な遊びだった……。始めたのは良いけれど書籍流通のイロハも知らない彼らが、如何にして今日に至ったのか。多くの仲間とともに奮闘を続けた、本を愛する人間たちの物語。(裏表紙より)
85年3月に出た単行本が平成10年に文庫化されたもの。「本の雑誌」が創刊され、直販で売っていたころの回想録。
ただの回想録じゃなくて、集まっては何かを作り上げて、それを続けようとしていく人たちの姿が見えた気がしました。残る者もいるし、去っていく者もいる。好きだという気持ちを胸に、でも束縛されたくなくて、好きなことを好きなようにしてみたい。なんだかしんみりと、作ること、続けることは大変だなと思いました。
この本が必要だとなったときに本棚を見るとその本がある、という状況は理想だなあ。
本って、読みたいな、と思うとつい自分の本棚に並べたくなるのだ。そして積んでいく……。
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