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紅霞後宮物語 第四幕 (富士見L文庫)
 明慧の葬儀も終わり、無情にも日常が戻ってきた。悲しみの冬が過ぎ、春が訪れようとする頃、文林は一冊の帳簿を小玉に示す。帳簿に不自然に出てくる「維山」という地名。それが鄒王の死、さらには明慧の死につながるものだと見た文林は、現地調査を小玉に託す。
 小玉は皇后の行啓として維山に向かい、維山に入ると陳校尉として調査を開始するのだが、街の様子に違和感を感じて――?
 ――このままでは終わらせない。終わらせてなるものか。関小玉、伝説に残る覚悟の戦い。(裏表紙より)

明慧の死の原因となった、鄒王にまつわる陰謀の尻尾をつかんだ。目立たない地方に、皇后として(そして身代わりを立てた上で、自分は身分を偽って)向かった小玉。
小玉が相変わらず小玉で、軍を率いるところがめちゃくちゃかっこよかった。すごいところがすごーくあっさり書かれているのに面白い! そして、結構えぐいところをさらっと書かれているので、えぐられる……。
信仰、カルトといったものは、やっぱり強大な敵だよなあという感想を抱きつつ、ひとまず話はひと段落した様子。次は隣国との戦いか? 大目的も見えてきたので、ますますシリーズが楽しみです。……脱落する人がいっぱい出てきそうでひやひやしているんですけれどもね!
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