読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
1870年代ロシア。政府高官カレーニンの美貌の妻アンナは、やってきたモスクワで若い将校のヴロンスキーと出会い、恋に落ちる。そのヴロンスキーに結婚を期待する兄嫁の娘キティだったが、すげなくされ、寝付いてしまった。一方でアンナとヴロンスキーは急接近し、不貞がかレーニンにばれてしまうが……。
映画の画面作りがとても美しい。色彩も構図も、人物の位置もかなり舞台的で映像的。一瞬一瞬を切り抜いて、その状況を強調するような画面構成がめちゃくちゃ美しい。
神の掟に背いたか、神の掟に従うとはどういうことなのか、という主題は置いておいて、とにかく放埓で己が欲望のまま生きるか、恥を知りながらも淡々と慎ましく生きるのか、どちらがよいだろうかということでしょうか。なんというか、外国文学って何も持たない、失敗が多い、恥を知っているということが美徳の世界だなあと思います。そしてそれがどの国でも共通しているような。
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