読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ニュージャージー州の理髪店で働くフランキーは、マフィアのデカルロにも目をかけられる美声の持ち主。一方悪友のトミーとニックはフランキーを巻き込んで強盗を働く札付きのワル。トミーはフランキーの歌声を利用しようと、作曲の実績を持つボブを迎えてついにバンドを立ち上げる。これが数多のヒット曲を生み出すフォー・シーズンズの始りだった。
マフィアが幅をきかせている貧富の差が激しいその土地で、マフィアのボスさえ虜にする歌声の持ち主がいた……というフォー・シーズンズの栄光と歩みを描いた作品。ミュージカル映画のようにあちこちグループの曲が出てくるんですが、もとになったミュージカル作品があるようでめちゃくちゃ気になります。
ヒットソングを生み出した人たちの成功と挫折とその後の話をもとにした作品は色々見てきましたが、だいたいみんな仲間割れするんだよなあ……そしてそれが見ていて大抵きつくなってくる。しかもこの話、札付きのワルの友人が結局めちゃくちゃな借金をして関係が破綻するという。誰が悪い? お前だよ! が、見ていてうわぁ……となる。
しかしこういうエンディングを迎えることができたのは、彼らの曲が時代を作り、いまもなお多くの人々とともにあるからなんだろう。そう思うと音楽は、それを作り出す人たちがいかなるものであろうとも素晴らしいものなんだな、きっと。
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