読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
バカンス中に恋人と津波に見舞われ臨死体験をしたジャーナリストのマリー、薬と酒に溺れる母との暮らしをともに支えていた双子の兄を亡くしたマーカス。人に触れるとその近しい死者の声を聞くことができる力を隠して暮らすジョージ。死後の世界や死者に接近した三人は不思議な導きによってひとときの邂逅を果たす。
めっちゃくちゃよかった。運命の巡り合わせって生きることだと思いました。
死後の世界をすぐ近くに感じることで上手く現実を生きられなくなった三人。けれどそちら側に行きたいのではなくて、そこにある、そこにいるということを伝えたい、わかっていたい、知りたい気持ちがある。けれど周囲の人々はそんな三人を上手く理解できないでいる、孤独。
この作品の一番の功労者はマーカスですね。双子の兄を求めて行動する彼の物怖じのしなさが、ジョージとマリーを結びつけた。ジョージは幸せな未来が訪れることを夢見て動き出し、マリーは理解者を得られる予感に笑顔を見せる。
すごく良い作品でした。過去にオススメしてくださった方、ありがとうございました!
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