読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
清掃会社で働く岡田は何もない日々に焦りを感じつつ暮らしている。ある日先輩の安藤に誘われ、阿部ユカが働くカフェを訪れた岡田は、そこで同級生だった森田と再会する。安藤からキューピッド役を頼まれた岡田がカフェの周りをうろついているとユカが現れ、実は森田にストーキングされていると話す。ユカと急接近する岡田と安藤。一方で森田はとある事件に関わっており……。
地味でなんとも普通の岡田と、アウトサイダーで殺人を犯す森田。二人の対比が苦しい作品でしたが、ちょっと軽かったのがもったいなかったなあ。岡田の普通さはわかるので、森田のことをもっと知りたかった。
岡田の平凡さが面白かった。付き合った彼女が実は経験豊富な……なんてよくあることなんだろうなと。言動がちょっと変わっている安藤も、森田と比べれば普通で、役者さんが個性的なので見ているだけで面白かった。こんなに存在感のある「普通」を演じられるのはムロさんだけだよなあ、なんて。
最後の懐かしさと希望、悲しみの漂うシーンはいい余韻でした。どこで道が分たれるかなんてわからないものだ、という気がして。
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