読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
母の葬儀に集まったマイケルとキャロリンは母フランチェスカの「火葬にして遺灰はローズマン・ブリッジから撒いてほしい」という遺言を訝しく思う。亡き母に指示されて、理由が書かれているノートを読み始めた二人は、母の秘密と恋を知る。人生のすべてを家族に捧げた母の願いとは……。
「母親」の役割を与えられた女性の苦しさと、家族への愛と情、恋の情熱を、大人になってようやく知る子どもたち。子どもたちは二人とも家族であることの難しさを知りながら、不和を解消できずにいる。そんなときに母が死んでなお教えてくれたもの。女性の在り方や息苦しさ、閉鎖的な田舎の窮屈さがしっかり存在した時代と家族を描くいい作品で、なんだかしみじみと見てしまった。
結局は不倫で、不貞行為なんですが、許される気がしてしまうのは、それを誰にも知られることなく終わらせて、亡くなる最後まで秘密として貫き通したからなのかな。思い出や希望を抱くことは許される、というか。母の物語を知った後のマイケルとキャロリンの選択は、フランチェスカを許したという意味だったと思うし、家族が許したのなら外野はどうこう言う権利はないからね。
PR