読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
修道院学校から出た十七歳のジャンヌは、出会った青年ジュリアンに恋をし、やがて結婚する。だがジュリアンはだらしなく、けちで、ついにはジャンヌの乳姉妹メアリを妊娠させ、子どもとともに追い出した。やがてそのジュリアンが浮気が原因で死に、ジャンヌは息子ポールを溺愛するようになる。
モーパッサンの『女の一生』が原作。原作は未読。
世間知らずの娘が男に翻弄され、母親として息子に執着し、金を無心され、それでも生きていく、多分きっと当時はごくありふれた「ある一生」なんだろうという作品で、始終暗いトーンなのですが合間に差し込まれる光溢れる光景がジャンヌの執着を表しているようで物悲しい。常に世界は凍えて、荒波にさらされているような気がして。
PR