読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
脳科学者の片岡は「シンセカイ」と呼ばれるVR世界の開発メンバーとして、活動拠点である忌怪島を訪れる。滞在しているその島の再現に成功したものの、しかしまとめ役だった井出は数日前に不審死を遂げており、同日井出と同じ状況で島民も死んでいることがわかる。死んだ島民の娘からその死について調べてほしいと頼まれた片岡だが、それにはある女の幽霊が関わっているらしいとわかり……。
曰く付きの島を仮想世界に再現したらそこに怪異が現れたし、現実世界に侵食してきたよ、というとてもいまどきで、これから起こりそうなホラー。ユタの能力を脳波として能力を手に入れるっていう発想も面白い。
ホラー、呪い、怪異といえば土や水のある暗い場所をイメージしがちだったんですけど、閉鎖的な島には因習があっていいし、機械だらけのラボで解明できない現象が起こるのは面白いなと思いました。本当にうまいことマッチングしてる。因果がめぐって復讐がなされるのはホラーとして美味しいですね。
結末はあるあるですが、ここからまた新しい呪いが生まれそうな予感がします。呪いが集まる島になったりして。
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