読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
天才と名高い外科医の高本葵は前世の記憶を持っている。一度目の人生は異世界のある国の貴族令嬢エリーゼで、権力を振りかざした結果、処刑された。その過ちを繰り返さないため、人を救う医師を志したのだ。しかし要請を受けて海外に向かう飛行機が事故に遭い、同乗者たちの治療を優先した結果、命を落とし……次に目覚めたときは何故か終わったはずの前世、しかも時間が巻き戻った状態だった。死の運命から逃れ、罪を犯さないため、エリーゼのやり直しの人生が始まる。
現代から転生して、という前に、一度異世界の前世があって、そこに巻き戻るという、とてもチートがやりやすい設定だなあと思いながら見ていました。一度目と三度目の人生のあれこれは人間関係以外さほど大きく関わらない内容でしたが、現代人の医学知識で無双するの、サクセスストーリーとして派手でわかりやすい。
人を助けたいという思いや、医学の知識、技術といったものは、大人や権力者、政治が絡むと簡単に踏みにじられてしまうものなんだなあ……と思って苦い気持ちになる。エリーゼはとてつもない将来性、自国の利益に繋がるものを秘めた存在だけれど、本当に早く逃げた方がいい……と思ってしまった。リンデンがいるから逃げないんだろうけど。
一方で同じ医者だったり患者だったりは、純粋にエリーゼの知識や技術、心遣いに理解を示したり感謝してくれたりするのが対照的で、だからエリーゼは医者であることにこだわるし、誇りを持っているんだなあと思いました。
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