読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ウラシマトンネル、それは入れば欲しいものがなんでも手に入るけれど歳を取る代償を支払うもの。高校2年の塔野カオルは転校生の花城あんずと少しずつ親しくなる。漫画家の才能が欲しい花城と、死んでしまった妹を取り戻したい塔野、願いを叶えるためトンネルを利用すると決めた二人は現象の検証を始める。けれどその道は次第に違っていき……。
原作未読。映像を見て俄然原作を読みたくなってきた。
「欲しいものがなんでも手に入るけれど、自分と外の世界の時間が違ってしまう」トンネルを使う、過去と現在と未来、その全部の狭間で揺れ動く高校生の男女の青春小説。いまの自分の環境のどうしようもなさも含めて現実なんだけれど、どうにかしたい、なんとかしたい、欲しい未来を手に入れたいと足掻くところに胸がぎゅっとなるんだよなあ……。
しかしやっぱりメールってエモいよな。スマホが一般的に普及するより前のガラケーを使っていたり、傘が錆びて古くなったり、というちょっとした描写に時間の流れを感じて、いいなあと思う。
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