忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1961]  [1960]  [1959]  [1958]  [1957]  [1956]  [1955]  [1954]  [1953]  [1952]  [1951
私の男 [DVD]
大地震による津波で家族を亡くした花は、親戚にあたる腐野淳吾に引き取られ、暮らし始める。結びついた二人はどこへ至るのか。

桜庭一樹『私の男』が原作。原作は未来から過去へさかのぼる形での連作でしたが、映画は時系列順。
文章で読むのも艶っぽかったですが、映像も艶っぽい……というか、背徳感満載で陰鬱で息苦しくてエロス満載でした。花と淳吾のセックスシーン、おそらく背徳とか汚れの意味なんでしょうけれども、血の雨が降り注いですごかった……。こんなに露骨に『背徳』を見せられるとは思わなくて見入ってしまった。
かと思えば、ちょっと壊れているけれど無邪気な中学生、高校生の花が、可愛くてあやしい。
最終的にもつれあうように深みに落ちてしまう二人だけれども、淳吾の方がどんどん奥底にいって、花はそれよりも上の方にいるような気配がなんとも暗い。まるで花の方が淳吾を押し込めているみたい。疲れ果てた男になっていく淳吾が、結婚を前にして美しく花開く花に、机の下で足で撫ぜられるラストシーンは、吸い取られるという言葉を想像しました。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]