読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
廃校になった小学校で毎夜繰り広げられる非合法の格闘技ショー。戦うのは、思い思いの衣装を身にまとった女性たち。性同一性障害の皐月、SMの女王様ミーコ、内気なまゆ。そんなガールズファイトの舞台に、DV夫から逃げる千夏が現れて……。
桜庭一樹の『赤×ピンク』が原作。かなり改変してあるのかなと思ったら、案外そうでもない……? 小説の雰囲気と映像が、自分の中でかけ離れていてうまく判断できない……。
R15+の表示なんですが、R18に近いでしょうか。SMシーンもあるし、裸が出ますし、乳房もアンダーヘアも出ます。女性同士のセックスシーンもあります。格闘シーンもあるのにそうしたエロティックなシーンもあって、その緩急がなんか……すごくいけないものを見ている気が増しました。
ガールズファイトをやりながらも、メンバーたちはお互いに協力し合い、自分たちの『女』を見世物にしている。それを引っ掻き回す存在から自分の居場所を守ろうと戦っている感じがしました。それでいて「檻を壊したい」という気持ちもあって……。何と戦ってるんだろうと思いながらも、子どもだった頃の自分と、今時を進めて大人になろうとする自分がいつも戦ってるんだなあ、なんて思いました。
テーマへのアプローチの方法は映画の手法だった気がしますが、これはこれでなかなか面白いのでは……と感じる作品でした。
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