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麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)
「決してこの扉を開けては駄目よ」
 先輩からの忠告が頭に浮かぶ。
 メイドの仕事を始めてから5年。シャーロットは主人のフレデリックに対する想いを日増しに募らせていた。彼は人形作家という仕事以上に人形を偏愛していたが、気にならなかった。
 だがフレデリックには愛する妻ミリアムがいた。しかし彼女とは一度も会った事がなく、生活している様子もまったく感じられない。
 人形への偏愛……姿を見せない奥方……。
 とある疑問をもったシャーロットは、好奇心とフレデリックへの想いを抑えられず、ミリアムの部屋の扉に手をかけた。それが恐怖の事件への扉とも知らずに——。
 一つの屋敷で起きる三つの時代にまたがる愛と憎しみの物語。最後まで読み終えた時、貴方ばどこまでも暗く深い悪意の存在に震撼する!(カバー折り返しより)

蓬色の漆喰、白い化粧瓦の屋敷。人形師の主人フレデリックと、部屋から出ない奥方のミリアム。唯一のメイドであるシャーロットは、奥方は人形でないかと疑う。
そして別の時代。日光を嫌う妹のために、蓬色の漆喰と白い化粧瓦の屋敷に家族で引っ越してきたルシアラは、以前の住人のものと思しき手記を手にする。
読み進めていく中で、だいぶと思い込みが強い言い回しが使われているので、かなりミスリードを誘われているなあとは思ったんですが、ラストが近付くといろんなブロックがすごい速さで組み替えられていって、ああそういうことなのか! という結末になるミステリーでした。読み終えてなお、何もかもが報われなくていやあな感じが残る……。救いになるような人が誰もいないせいだったのかな。
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