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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「これからお母さんと一緒にたくさん冒険しましょうね」「あり得ないだろ…」念願のゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子も付いてきて!? ギルドでは「彼女になるかも知れない子たちなんだから」と真人の選んだ仲間をお母さん面接したり、暗い洞窟で光ったり、膝枕でモンスターを眠らせたり、全体攻撃で二回攻撃の聖剣で無双したりと息子の真人を呆れさせる大活躍!? 賢者なのに残念な美少女ワイズと、旅商人で癒し役のポータも加わり、救うのは世界の危機ではなく親子の絆。第29回ファンタジア大賞〈大賞〉受賞の新感覚母親同伴冒険コメディ!(裏表紙より)

ネットゲームの世界に転送された息子と母。ネトゲのお約束を踏襲しつつ、母の振る舞いに大いにツッコミを入れるコメディ作品なんですが、ヒロインがお母さんなの尖りすぎィ! 「お母さん」というキャラクター性を生かしたまくっているがためにテンプレな言動があれすぎて、若干鬱陶しい笑 こんな母親いないよ! と叫ぶところまでがセットでしょうか。さくさくっと読めて楽しかった。
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貴族院に入学したローゼマインは図書館に通いたい一心で、勉強に試験に大奮闘を続けていた。が、貴族の常識を知らない振る舞いに、側近や教師たちからも心配の声が高まっていく。
そんな折、魔術具のシュバルツ達を巡り、大領地ダンケルフェルガーの学生と衝突が勃発! 騎士見習い達の模擬戦「宝盗りディッター」で勝負することに。
おまけに領地関係に配慮せず、他の領主候補生から秘密の相談を受けたり、王子の恋の相談にまで乗ったりと……。ローゼマインの奔放さにエーレンフェストで待つ保護者達は頭を抱えるのだった。
図書館を守るためには手段を選んでいられません! 騒動続きで大賑わいのビブリア・ファンタジー!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!(カバー折り返しより)

シュヴァルツとヴァイスを巡って他領地と試合。有力領地の姫と王子の恋。側仕えから脱落者が出るなど、派手すぎるわけじゃないんだけど賑やかだよなあ、の二巻。保護者たちの気持ちになるとお疲れ様ですとしか言えなくなる。
ローゼマインがかなり自分の言動の危うさを感じているのでその辺りで何か起こりそうというのと、この巻では控えめなアーレンスバッハ勢が何を仕掛けてくるか怖いなあ。ダンケルフェルガーと試合して課題も見えたことだし、エーレンフェストには頑張ってもらいたい。
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「それは、俺と所帯を持ちたいという意味の好きか?」
高校卒業と同時に両親が音信不通。孤独な忍は福引で当たった異世界移住権を使ってひとり異世界に移住し、植物チート能力をさずかる。持ち前の料理の腕とこの能力で、異世界生活を楽しみます! だが実はこの世界は生命の木が枯れて子供が生まれなくなり、人々は未来への不安を抱えていたのだった。どんな時も前向きに笑う忍の周りには、たくさんの人が集まってくる。奥手な忍だが、やがて唯一忍の泣き顔を知り、忍を守りたいと強く願う騎士隊長クリシュに初めての恋をして…!(裏表紙より)

異世界スローライフが主軸のBL第一巻。出会って一緒に過ごして想いを告げて、という過程がとても丁寧に描かれていて、一生懸命に働いて毎日楽しく生きようとするシノブがとても健気です。
異世界といっても人間を含めた生き物類が大柄で、シノブは子ども扱いされるほど小さいというだけで、普通の(というと語弊があるかな)電気や機械がない世界での暮らし。現代日本と交流を持つだけあってそれなりに平和なんだろうけれど、犯罪者もいる。
シノブが襲われるところが、本当に胸が痛くて痛くて。クリシュがいてくれて本当によかった。
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約二年間の眠りから目覚めたローゼマイン。周囲の変化は大きく、浦島太郎状態に不安がいっぱい。けれど、休む間もなく、貴族になるための学校「貴族院」へ入学する。
そこは魔力の扱いや魔術具の調合を教えられ、領主候補生は領主として領地を治めるための魔術を学ぶ場。個性的な教師や他領の子供達と一緒に寮生活をしながら、成長を目指す————はずが、院内に大型図書館があるとわかって大変。王族も領主候補生もほぼ眼中になく、ローゼマインは図書館へ突き進むのだった!
本を読むためには手段を選んでいられません! 学園を舞台に繰り広げられる、ビブリア・ファンタジー新章開幕!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」、「第2回人気キャラクター投票結果」収録!(カバー折り返しより)

二年間の浦島太郎後、ローゼマインは貴族の子どもたちが集まる貴族院に入学する。ここでもマイン節が炸裂し、エーレンフェストの子どもたちの基礎学力を上げたり、ローゼマインが規格外であることが先生方に知れ渡ったり、ちょっと不穏な人たちがいたりと、新章開幕の第一巻にふさわしい内容。まだ何が起こるかわからないけれど、側仕え周りでごたごたしそうだなあ。
大きくなったルッツとギル、トゥーリにはわーとなりました。特にギル、とってもいい若者に育ったな! 撫でてもらう歳じゃないって言えることがローゼマインの愛情を感じて嬉しかった。撫でてもらわなくていいくらい満たされて大きくなったってことだからね。
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肝試しを境に居なくなってしまった弟を捜すため、速水莉莉は不思議な事件を解くという噂を頼ってある雑居ビルへやって来た。彼女を迎えたのは双子の兄弟。不機嫌な兄の桜木晴と、弟の嵐は陽気だけれど幽霊で……!?(Amazonより)

女子高生と双子青年(片方は幽霊)のあやかしもの。あやかしを癒す、ようになるのかな? というお話の最初という感じで、主人公の莉莉も、彼女を導く晴と嵐もまだ手探り状態。
平凡な女子高生じゃなく、女優の母を持つお嬢様系学校に通っているのが新鮮。言動は普通(一匹狼気味?)なんだけれど、ちらっと出てきた同級生がどうも上流階級っぽいのでその辺りとても気になる。
猫がとても可愛らしい。常にそばにいてくれるねこ、いいなあ。
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仕事を失った青年の願いを叶えるべく、彼を訪ねてきた猫。かつて飼っていた猫に会えるという噂のある、ちょっと不思議なホテル。猫飼い放題の町で出会った彼と彼女の恋。猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情にまつわる出来事。死後に猫となり、妻に飼われることになった男——。人気作家が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。全五編を収録。
人生は、悲喜もふもふ。(裏表紙より)

仕事をなくした青年は人車に参拝してある願い事をする。すると猫がやってきて、彼の願った「飯友」になるという。椹野道流「ハケン飯友」。
かつて飼っていた猫にある噂のある少し不思議なホテル。そこにやってきた彼女にはある過去があり。谷瑞恵「白い花のホテル」
猫飼い放題をうたう街で、彼女と彼は出会った。巡り会い、別れ、再び出会う命の話。真堂樹「猫町クロニクル」
猫が集まる縁結び神社。個性豊かな猫たちと、とある三人の男女を巡るちょっとした事件。(梨沙「縁切りにゃんこの縁結び」
不慮の事故から気がつくと、猫に生まれ変わっていた。それも前世妻だった女性に拾われて暮らすことに。一穂ミチ「神さまはそない優しない」。
猫にまつわるアンソロジー。最後の「神さまはそない優しない」が最後びっくりして、うわーって感情が押し寄せて、最後、なんともいえない味わい深い作品だなと思いました。大方が優しい、あるいは残酷で切ないお話の中で、この作品だけはくっきりと悲哀とおかしみが強調されていて、とてもよかった。
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タカラジェンヌの母をもつ一瀬蘭花は自身の美貌に無自覚で、恋もまだ知らなかった。だが、大学のオーケストラに指揮者として迎えられた茂実星近が、彼女の人生を一変させる。茂実との恋愛に溺れる蘭花だったが、やがて彼の裏切りを知る。五年間の激しい恋の衝撃的な終焉。蘭花の友人・留利絵の目からその歳月を見つめたとき、また別の真実が——。男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編。(裏表紙より)

登場するいろんな人がどこかの部分で鈍感で、盲目的で、無自覚である、ということを突き詰めるような小説だった。恋は友情よりも重いのか? という命題もそうなんですが、それぞれの都合のいい解釈が読んでいてきつかった。美波の台詞にものすごくどきりとさせられて、どうしてなんだろうと思っていたんですが、蘭花は彼女の言葉に対して鈍感で、留利絵は鋭敏すぎるんだな。完全スルーで都合のいいときにしか聞いていない蘭花に比べて留利絵は都合よく解釈する自分やコンプレックスをすぐに見抜かれるから、とことん美波が嫌いなのか……などと「育ちがいい」=「狭い世界しか知らない」女性たちのアンバランスさがよくわかって、後味が悪いのにやっぱり面白かった。
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記者のミカエルはとある実業家の汚職事件を告発する記事を書き、名誉毀損で訴えられ、巨額の賠償金を支払わなければならない状態だった。だがある日、密かに調査が行われた結果、大物実業家のヘンリック・ヴァンゲルの姪ハリエットの失踪事件の謎を明らかにしてほしいと頼まれる。

リスベットー!!! と叫んでしまった。なんか怖いなって思っていた第一印象が、最後にはなんて不器用で可愛らしい人なんだろうと身悶えた。なおかつかっこいい。見た目に反しての普通っぽさがなんとも危うくて色っぽい。
それだけにミカエル含めた男性陣の身勝手さにこんちくしょーという気分になりました。
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クールで無愛想、見ているだけで睨んでいるとか怒っているのかと言われてしまう女子高生の橘あきらは、実は恋をしている。相手はバイト先のレストランの店長である近藤正巳、45歳のおじさんだ。もちろん彼の眼中にはないし、周りもおじさんはないという。果たしてこの思いの行く末は?

とても爽やかで素敵な恋のお話だった! クールに見えて情熱的、ひたむきなあきらと、どこにでもいるおじさんだけれど大人としてきちんとしている店長の恋模様もはらはらするんですが、周りの人たちが特にいいなあ。アルバイト仲間に陸上部の友人の個性が、主張しすぎない感じであきらの世界に存在している感じがした。
漫画の実写化だけれど甘すぎない感じでとてもよかったです。
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1870年代ロシア。政府高官カレーニンの美貌の妻アンナは、やってきたモスクワで若い将校のヴロンスキーと出会い、恋に落ちる。そのヴロンスキーに結婚を期待する兄嫁の娘キティだったが、すげなくされ、寝付いてしまった。一方でアンナとヴロンスキーは急接近し、不貞がかレーニンにばれてしまうが……。

映画の画面作りがとても美しい。色彩も構図も、人物の位置もかなり舞台的で映像的。一瞬一瞬を切り抜いて、その状況を強調するような画面構成がめちゃくちゃ美しい。
神の掟に背いたか、神の掟に従うとはどういうことなのか、という主題は置いておいて、とにかく放埓で己が欲望のまま生きるか、恥を知りながらも淡々と慎ましく生きるのか、どちらがよいだろうかということでしょうか。なんというか、外国文学って何も持たない、失敗が多い、恥を知っているということが美徳の世界だなあと思います。そしてそれがどの国でも共通しているような。
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Author:月子
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