読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

彩雲国。紅家の娘の紅秀麗は、貧乏な家のために報酬目的で後宮入りし、王の教育係となる。彼女の本当の夢は官吏となってこの国を支えることだったが、女の身では叶わない。だからせめてという思いもあった。この出会いをきっかけにぼんくら王を演じていた紫劉輝は政に関わるようになり、秀麗の夢はやがて実現へ向けて動き始める。
角川ビーンズ文庫の『彩雲国物語』シリーズのアニメ化。原作は二巻まで読んだはず。
思っていたよりアニメが長く、見終わるまで長期戦だなあと思っているところです。
秀麗が着実に役人として出世していくところが堅実で面白い。茶州での事件が大きく心を揺さぶってくるのが、実に少女小説……。朔洵はなんてずるいやつなんだろう! とハンカチを揉んでしまった。
第1シリーズ終盤では劉輝の顔つきがすっかり変わって大人に、そして王になっていて、嬉しいと同時にちょっと寂しい。でも秀麗はどんどん成長しているし、劉輝も力をつけて二人で並び立ってほしいな!
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書き物業を生業としている私は、読者から不思議な話を集め、物語として仕立てたものを発表している。これは、そのようにして集まった10の話。「残穢」のスプンオフ作品。
『鬼談百景』に収録されている怪談を10作品映像化。すべて監督が違うのだそうで、アンソロジー映画なんですね。
「残穢」の私がナレーションをしてくれるので、続き物感が出ていてとてもよかったし、語り口が淡々としているのに聴きやすくてすごくいいなあと思いました。でもこれを見てから「残穢」に行くと怖さましましだっただろうから、逆の順番で見てよかった……。
ありえないものに襲われたり、見たり、声を聞いたりと、不可解かつぞっとする展開ばかりなのでずっと見ていると救いがないとわかって恐怖に慣れてしまうんですが笑 しかしこういうものに遭遇して怪我をして血の色を見ることになると、恐怖感とはまた違い、悪意にさらされている気がしてぞっとします。

仕事ばかりして家庭を顧みないトムは、娘の誕生日に猫をねだられる。猫嫌いながらも周りの意見を受け入れ、しぶしぶ猫を連れて帰ろうとするが、その帰り、高層ビルで事故に遭ってしまう。そして目覚めたトムは、なんと自分が猫の中にいることに気付き!?
仕事ばっかりのおじさん、猫になる。ハートフルな導入で、話も家族とのすれ違いや仕事における部下の乗っ取り計画など、王道。なのにどうしても突き抜けられない感。でもそんなに嫌いじゃない。無理矢理感も味、という印象です。
猫になるようなおじさんなので、だいぶとアレな性格のトムですが、猫であることを通して見えてくるものに気付けるというのはやっぱり変身ものとしての醍醐味ですね。猫は基本的に可愛いんですが、いまの技術ならもうちょっと本物っぽく可愛らしくCGで作れたのかな。

殺人など事件が起きると、警察、被害者の遺族、容疑者の知人らへの取材に奔走する新聞記者。その記者がほとんど初めて、容疑者本人を目にするのが法廷だ。傍聴席で本人の表情に目をこらし、肉声に耳を澄ましていると、事件は当初の報道とは違う様相を帯びてくる——。自分なら一線を越えずにいられたか? 何が善で何が悪なのか? 記者が紙面の短い記事では伝えきれない思いを託して綴る、朝日新聞デジタル版連載「きょうも傍聴席にいます。」。「泣けた」「他人事ではない」と毎回大きな反響を呼ぶ28編を書籍化。(裏表紙より)
いくつかニュースで読んだ覚えがあるな、という事件の裁判の内容が収録されていて、興味深く読みました。
女性器を芸術として発表したものの猥褻物と判断され逮捕された事件。ある野球関係者の覚醒剤所持の事件。制服を盗んだある芸人の事件。通学路で起こった事故、被害者は過去に家族を同じく交通事故で亡くしていた事件。
正しい裁きだったのかは置いておいて、様々な事情、色々な出来事が積み重なって起こってしまう悲しい事件もあるし、あまりにずさんな行動の結果に起きたやるせない事件もあるし、と読んでいて息苦しくなる。

いきなりネットに名前をさらす、大声で値引きを迫る、新人パートタイマーを退職に追い込む——それは、ごく普通の「お客様」だった。広がる一方のカスハラ(顧客の迷惑行為)。誰もがクレーマーになりうる“サービス過剰時代”に、知っておくべき事例と対策を徹底取材。(カバー折り返しより)
いまようやくメディアでも報じられるようになった「カスタマーハラスメント」について実例とともにまとめられた本。2019年8月の発行です。
スーパーのレジ係、介護従事者、コンビニ店員、サービス業、タクシードライバー、といったお客様から理不尽なクレームをつけられやすい人たちの実例が、読んでいて胸に痛い。いるよなあ、こういうお客さん……と遠い目になる。
元クレーマーだったという人のインタビューも入っていますが、最終的に「認められたいから」という結論に至ったのはちょっと短絡的なような気がする。確かに事実としてその理由は存在するんだろうけれど、もっと多岐にわたっているというか、根深い気がするんですよね。
いまだったらまた他の本も出ているのかな。気になるから読んでみたい。




