読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「その時は――魔女〈ティナーシャ〉を殺すさ」
契約のもと、一年という限られた時間を共に過ごすオスカーとティナーシャ。だが突如二人の前に、ティナーシャのかつての婚約者・ラナクが姿を現す。古き魔法大国の血を継ぐ彼は、新たに国を興すと大陸全土への侵攻を企てて……。その時、オスカーとティナーシャの選んだ道とは――大陸の完全支配をもくろむ巨大魔法と王剣の剣士の、熾烈なる戦争の火蓋が切られる。(裏表紙より)
ティナーシャが過去と決別する第二巻。中盤からはボーナストラック的に、オスカーとティナーシャの平和だけど平穏じゃない日常を描く話が詰まっていて、とってもとってもにこにこして読みました。
トゥルダール関連の話はかなり重くて、ティナーシャがどれだけの苛まれたのか、そしてオスカーが現れたことでちょっとばかり気持ちが安らいだのかを想像するとたまらない。ラナクと戦う彼女は凄まじくかっこよくてぞくぞくしました。ああー好きー。もう民はいないのに縛られたままのその魂たちのために王たらんとするヒロイン大好きー!!!!!
そして短い話の数々。これで付き合ってないんだよな。いやもういっそ早く結婚しろよ!!!? お互いに好き合ってるんじゃんばかばかばかー! 早くしないと絶対に取り返しのつかないことになるよ私知ってる私ならそうするもん!!!!!
なんとなく読むのが怖い気がして、ずっと積んだままだったのですが見事にはまっています。最終巻までちょっと温存しておかないと、心臓がもたない気がする。
PR

中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「三〇〇万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。(カバー折り返しより)
いかにメディアで流れている外国人労働者に関する報道がごく一部の過激な内容のみで構成されているのか、よくわかる本だった。
単純に労働環境の劣悪さが原因かと思いきや、そのほかに「稼ぎたいのに稼げないから」という理由で仕事を求めて疾走する人たちがいるんだな。そしてそうした失踪者が続出するのは、それらに関わる機関が民間企業だったり手続きの歪みがあったりするせいなんだな……。
日本だけでなく韓国のことも最後の方に触れられていますが、やっぱり外国人労働者は人手不足解消のためなのか。労働環境がひどいところはどの国にもあるし、良いところは良いし。冒頭の著者の、成功した技能実習生に対する思いを読み返して、働くってなんだろうな……と遠い目をしてしまった。

ユミィ護衛の任務を勝ち取るため、チームで選抜試験に参加するシェルティス。今までひとりだった彼は、仲間と協力する戦闘に戸惑ってしまう。一方、ユミィは謎の女性・ツァリに“千年前の記憶”を見せられて……!?(Amazonより)
第4巻。シェルティスたちがチームを完成させる話がメイン。
明らかに味方側に怪しい動きをしている人たちがいて、それとなく世界の秘密に関わる存在がシェルティスやユミィの周りをうろうろしていることがはっきりしてきた。エデン側にもそれらしき存在がいるのがちらついているので、そろそろ話が大きく動きそう。
ヴァイエルのツンツン具合から、秘密とやらはそういうやつかなと思ったら大当たりで笑ってしまった。早めにデレてほしい。絶対に頼りになるから。

卑猥な宝石に恋する少女趣味ファッション店員、美少年の生徒に慕われる幼児体型の養護教諭、アイドルの夫の帰りを待つ幼妻、可愛い恋人がありながら不倫するSM女子、優しく賢く美しい叔父様に引き取られた少女、「眠り姫」と綽名される女子大生……薄い胸、華奢な四肢、可憐な顔立ちで周囲の欲望を絡めとる少女たち。その刹那のきらめきを閉じ込めた異端にして背徳の恋愛短篇集。R-18文学賞受賞作家が描く愛の毒6篇(裏表紙より)
黒い方の宮木さん。エロティックなお話ばかりで、読んでいて胸がひりひりする、ちょっと病んでいる雰囲気を持つ短編の数々。
ロリータファッション店員が恋する希少真珠の指輪を絡めた物語「コンクパール」。
養護教諭と男子生徒の短い逢瀬と、終焉を描く「春眠」。
アイドルの夫を持つ少女の夢物語「光あふれる」。
バイセクシャルの女性が同性の恋人を持ちながら男性とSMプレイをするが……「ピンクのうさぎ」。
家族から逃れ、優しい叔父様と暮らす少女の官能の日々の終わり「雪の水面」。
かつて愛した人を失った少女は病み窶れ、彼に会いたいと願っている「モンタージュ」。
一冊の本が終わりに向かうにつれて、だいぶと読んでいる側のメンタルがきつくなってきたんですが「モンタージュ」はかなりやられました。登場人物が「春眠」の関係者だとはわかるんですが、言っていることが全然わからなくて、え、え? と思っていたら。心が死ぬとこんな風に忘れてしまうのか……という衝撃と、それでも見捨てようとしない人たちの存在の安らぎと。でも「春眠」の彼女のことを思うと、やるせない。けれどこの時点で、彼女自身はすでに少女ではなく、大人の「女性」になっているんだよなあ。とても理解し合えるとは思えない。悲しい。

ゴブリン退治に向かった令嬢剣士の捜索と救出を依頼されたゴブリンスレイヤー一行。だがその目的地である北の雪山でのゴブリンは非常に手強く……。
原作もしくはアニメ等、事前に設定を頭に入れていないと置いていかれるタイプのOVA。登場人物の説明がないまま、アニメの続きのように話が始まって終わりましたが、これはこれでよいものだ(原作1巻とアニメを見ていたので)と思いました。
相変わらずのゴブリンスレイヤーさんと、能力の高い仲間たちが工夫しながら戦う、いつも通りのお話。すでに仲間に対して結構優しくなっているゴブリンスレイヤーさん、ちょっと可愛いなと思ってしまった笑
そしてエンディング曲がめちゃくちゃいいな! びっくりした。原作の続きが読みたくなりました。

高校生の草壁光は、合唱祭の練習のときに隣のクラスメートが口パクしていることに気付く。秀才と有名な佐条利人とは性質も違い、話したこともなかったが、歌なんてくだらないと思っているのかとそのときは思う。だが本当は歌うことが苦手な利人がこっそり一人で練習しているところに遭遇したことで、二人の距離はあっという間に縮まっていく。
中村明日美子さんの漫画が原作。
男子高校生のピュアッピュアなところを抽出したような作品で、見ていて胸がくすぐったくもなり、微笑ましくもなり。甘酸っぱい。甘酸っぱいよ! この透き通ったような恋、見ていて心が浄化されるわ……。
光がまた結構やり手というか、そつのなさが、いいわあ……と思いました。でも利人に恋してるんだよな。それがいい。

この世ならざる者たち「アナザー」に対処する公務員「夜間地域交流課」に配属された宮古新。当初は妖怪だの精霊だの神だのの存在に戸惑ったものの、何故か聞こえるはずのない「アナザー」たちの声が聞こえる能力を備えていたことで、彼らと人間との共生に奔走することになり……。
現代ファンタジー、お仕事、あやかしというのがキーワードでしょうか。主人公の新の性格も含めてすごくライト文芸っぽい話だなと思ったら、原作は漫画なんですね。
この世ならざるアナザーたちは独自の理屈で行動し、特に絶対に交渉するなと言明されるほど、望みを叶えるのはたやすくない。対処に当たる夜間地域交流課の面々は攻撃的な手段を取らざるを得ず、アナザーに対する忌避感や差別意識はかなり強い。そんな中、主人公がアナザーたちの声を聞く「砂の耳」という能力を持っているために、彼らと言葉を交わし合い、事件を解決に導く。正義感が強く心優しい新は、危険であると承知しながらも、生来の善性でアナザーたちと話し合いを行い、危ない橋を渡りまくる。色々とすごく王道です。
しかしあやかしだけでなく別の国の神様が絡んできたりするのが面白いな。ものすごく知識がないと夜間地域交流課での仕事は大変そうだなあ。

「世界が危機に曝されています」謎のメッセージとともに謎めいたアプリ「Ingress」をインストールされた捜査員の翠川誠は、その指示を受け、研究所爆発事故の生き残りの少女サラを救出しようとする。だがサラは拉致され、彼女を追っていた手練れの男ジャックと手を組み、動き出す。いま世界に危機が訪れようとしていた。
スマホゲーム「Ingress」を題材にしたSFアニメ。ゲームは利用したことがありませんが、ゲームだけでここまでストーリーが作れるんだなあ、と興味深く見てました。
巻き込まれ、でもかなり強力な力を持つ主人公と、めちゃくちゃ強い協力者の男。彼らが追う、事件の鍵を握る少女。ある企みを持つ敵。全11話のアニメなんですけれど、設定やストーリー展開がすごくハリウッド映画っぽい。特にジャックの謎が明かされるところ、王道展開でめちゃくちゃ興奮した(シリアスなシーンなので興奮というとあれなんですけど)。

