読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「俺の妻になれ」
英国淑女のジョアンナを見初めたのは異国の絶対君主!
浅黒い肌に凜々しい顔つき、逞しい身体。
民のために働くスワダーオに力強く抱きしめられて、
荒々しいキスを受けると気分は最高潮に!
舌で敏感なところを刺激され、雄々しい楔を下腹部に埋められる快感。
激しく愛される喜びを知り、妻として彼を支えようと決意して――
異国情緒溢れる濃密なエロスラブ!(Amazonより)
内容紹介がものすごく情緒がなくて笑ってしまった。
「王様と私」を下敷きにした、インド風の国の王とイギリス女性のラブロマンス。外国人であること、文化の違いがあることにわかりやすさを加えた内容で、とても読みやすかったし面白かった。異国の地で、淑女ながら生き生きとしているジョアンナが素敵でした。
願うならもう少しジョアンナの賢さを見せてほしかった気がしますが、その分王妹ポーリスが魅力的だったからなー。
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若き日のフランス滞在で磨きをかけた食の感性、そして美味なるものへの飽くなき探求心。美食の日々を経て「食の神髄は惣菜にあり」との境地へ至り、日常の中の美味に注ぐ情熱はますます旺盛となる。文士や画家との交友など、著者の人柄がにじむエピソードも交えた、食味随筆の傑作。解説・高崎俊夫(裏表紙より)
1976年11月に発刊されたものの復刊。
時代を感じさせる内容なのですが、面白かったのがまずいものやいまいちなものをはっきりそう書いてあるところ。その理由もこれこれこうだからと書かれてあったり、かつて美味しいと感じたものがいまはいまいちとか変化が感じられるのも面白かったです。この人を満足させられたのはどんな味だろうと想像が膨らんだ。
かつて人とドラゴンが敵対していたバーグ島は、ヒックとトゥースの活躍によって共存する島に変わっていた。ヒックたちは島外の調査をしていたが、ドラゴンを従えて世界を征服することを目論むドラゴ率いる一味が島を狙っていることを知る。母親とも再会し、両親が別れた理由を知ったヒック。果たして島を守ることができるのか。
前作から五年後。大人になったヒックたちと、すっかり一緒の生活が馴染んだドラゴンたち。
相変わらずトゥースが可愛くてきゅんとしました。この顔と仕草が可愛んだよなああああああ。なでなでしたい。
ヒックが大人になったからこそ見えるもの、理解できてしまうものなんかが両親の関係から感じられて、成長したなあと思いました。
あと女性陣がみんな強くたくましくかっこよく美しいのがいいよね……。
黒沼爽子は長い黒髪と真っ直ぐで不器用な性格から「貞子」と呼ばれ、学校中から恐れられている。だが爽子は心優しく、健気で善意の塊のような少女だった。爽子の憧れはクラスメートの風早くん。誰にでも分け隔てなく、名前そのままに爽やかで明るい彼を尊敬していた。そしてそんな風早は爽子の、誰も知らない本当の彼女を知って、特別な想いを抱くようになっていて……。
原作はいま途中まで読んでいるところ(続きが買えていない)。
最初の頃の、お互いに好意を伝えるまでのお話で、キスもしてないのにここまで爽やかな青春ラブストーリーが描けるのかと感動します。特別なことは何もしていない、お互いに相手を思いやっているだけ。きゅんきゅんします。
この映画で毎回泣いてしまうシーンがあって。噂を取り消してほしいとお手洗いで言い争うところから屋上シーン、ここ何度見ても涙がこみ上げる。まっすぐさや信じる心、大事にしたいという気持ちが伝わってきて、何度見てもぐっとくる。大事なシーンです。
エリザベスは、器量はそこそこだが才知溢れる魅力的な女性だった。だが娘たちを結婚させたい母親と低俗な妹たちのせいでベネット家の評判はよろしくない。近隣の屋敷にやってきたお金持ちのビングリー氏と姉ジェーンの仲もそのせいで上手くいかない。さらには氏の友人のダーシー氏に見えないところでこき下ろされているのを知ってしまい……。
BBC版のドラマ。めちゃくちゃ面白かったです。ダーシーってこんなに魅力的だったんだなと再確認しました。
勘違いと思い込みによるすれ違いロマンスで、周りのせいで上手くいかないことばかりの話なんですが、高潔であろうとする人たちが報われるのはやっぱり見ていて嬉しいし安心しますね。最初の悪印象が結構きついと感じたんですが中盤からめきめき面白くなってきて、ダーシーの不器用ぶりには色々なところで笑いました。エリザベスの賢さは台詞で際立っていたし、いいロマンスだった。
『Pride and Prejudice』は映画、小説、ドラマと色々見てきましたが、見る度に面白いなあと感じさせられてすごい。描き方や切り取り方がそれぞれなところが、比べるととても興味深いし面白い。
爆弾魔事件に騒ぐニューヨーク。とあるバーにやってきた男・ジョンはバーテンダーに自らの反省を語る。元は女性であったこと、ある男と出会って愛し合い、娘を設けるが裏切られ、その娘をさらわれたこと。そんなジョンにバーテンダーは裏切った男に報復する機会を与えてやるという。実は彼は装置を使ってタイムスリップをし、爆弾魔を追う時空警察官だった。そうして装置を使って過去に飛んだジョンだったが、そこで出会ったのは女性であった過去の自分。そう、かつて恋に落ちた男は自分自身だったのだ。
タイムパラドクスの極みみたいな話。ものすごく複雑な落ちなんですが、これ、装置はどこから来たんだ? と始まりがわからなくなる構造です。抜け出せない永遠のループか……と思うとものすごく背筋が寒くなる。しかしめちゃくちゃ面白いな。
女性だった頃のジョン(ジェーン)がものすごく好きなタイプの人で、エピソードも好みで、映画とは関係のないところでうおーってなってました。
消えてほしい人の名前を書き、十円玉とともに賽銭箱に投げる。それを十日間続けると願いが叶うおまじない。とあるホラー作家のもとにきた奇妙なファンレター、その話をしたとこお「私ももらった」という同業者が現れ始める。短い怪談話十三編を収録。
消したい人の名前と十円玉を賽銭箱に十日間投げ込むおまじないについての話「十円参り」。
おかしなファンレターの話をきっかけに次第に作家本人の元にその差出人が迫ってくる「手紙の主」。
恐ろしい夢を描く「丘の上」。
異国的な街で何気なく潰した虫の正体は……?「殺したもの」。
電車で話しかけられたその日から不思議なものが見え始める「スイッチ」。
出産の里帰りをしている語り手の元に仕事仲間が集まる。それをきっかけによく当たるという占い師が近くに住んでいるらしいと耳にする。「私の町の占い師」。
夜泣きする赤子をあやしていたが、それは……「やみあかご」。
まだ言葉も拙い息子が不思議な言葉を口にし始める。「だまだまマーク」。
夜のスーパーで出会った少女。飴をあげた日は丸。声をかけなかった日はバツが残されている。「マルとバツ」。
民俗学の講義をきっかけに友人を連れて秋田に帰省する。友人たちの要望通りナマハゲの訪れを受けるが……「ナマハゲと私」。
そこでは不思議なかくれんぼゲームが行われている。今年はまだだね、と話していたその日、始まったそれは……「タイムリミット」。
噂の元を辿り、発生元を突き止める「噂地図」という遊び。困っているという同級生のために噂地図を作るが「噂地図」。
通学路に立っている女性が持つ悲しい過去。おばさんは悪くないと思う私は「七つのカップ」。
どれもぞわっとするんですが、最後にいい話を持ってくるのがわかってるなあという気がします。上手く言いくるめられた感もあるけれど笑
どれも「私」が語るので怖さが倍増する。辻村さん本人だったら、なんて想像する書き方をしていたりするので、本当のことなのかフィクションなのかわからない怖さが好きな人におすすめです。面白かったです。
ロンドンから少し離れた田園地帯にあるカントリーハウス、フェアベリー・マナー。若き女主人のセリアは、執事のロドニーを慕っている。けれども身分違いの恋は前途多難だ。クリスマスが近い冬のある日、外出していたロドニーから電報が届いた。それはどう読んでも別れを告げる内容で……? 真意がわからないセリアは、居合わせた子爵家のリーと一緒にロドニーがいる村へ向かったが!?(Amazonより)
恋心を自覚したセリア、そしてロドニー。なのにロドニーは突然電報で別れを告げてきた。セリアとリー、そしてロドニーはとある田舎の屋敷でクリスマスまでを過ごすことになり。
ものすごい展開になったものの、あっそうかこれイギリスだからか! 本場のそういう物件か! と腑に落ちました。急展開に感じたものの、そういう不思議さに納得させられるお国柄と時代を感じて、面白いなあと思いました。
セリアとロドニーはとりあえず覚悟はできた、ここから先に頑張って進んでいこうと心構えができたようでほっとしました。その後の二人のことが気になるけれど素敵なシリーズだったと思います。面白かった。
19世紀、大英帝国の首都——ロンドン。偉大な探検家である当主が亡くなり、長男が爵位を継ぐことになったアッシュフォード子爵家。長女セシルはといえば、子爵家の未来のため、顔も知らない相手と結婚することが決まっている。だが、好奇心旺盛な彼女は結婚までの一年間、新聞記者になるという前代未聞の行動に出た! 「子爵令嬢」という正体を隠し、少年姿で働くセシルの前に現れたのは……!?(裏表紙より)
英国を舞台に、男装の子爵令嬢と、彼女の婚約者であることを隠しながら仕事のパートナーとして接近する次期侯爵の、謎解きラブロマンス。まっすぐでちょっと脆いところのあるセシルとちょっと意地悪で飄々としたジュリアンはとてもいい雰囲気で、これは正体がばれるときがめちゃくちゃ楽しみだなあ笑 でもジュリアンはなんだか悪い男のような気もするぞ……?
孤児という過去がありながら、莫大な遺産の相続人となって4年以上。セリアは、フェアベリー・マナーの女主人にふさわしい人間になろうと決意していた。まずは園遊会を立派に開催してみせること。少しずつ実績を重ねて、周囲に認められて、そうしたら…。けれど執事のロドニーは、園遊会の提案に渋い顔。険悪な雰囲気がピークに達したとき、家出したという男爵家のご令嬢がおしかけてきて!?(Amazonより)
ロドニーへの思いを自覚したセリア。セリアを密かに思うロドニー。お互いの立場からどうしてもそれを口にできない二人は険悪になることも。そんなある日ご令嬢が家出先としてフェアベリー・マナーにやってきた。全身を黒衣で覆う彼女にはある過去が……という、庶民な女当主の少女が頑張る第二巻。この健康な精神としなやかさが実にコバルト文庫らしいヒロインで、読むとわくわくしてしまう。お節介とも取れるようなセリアの行動力は、傷ついて苦しんでいる人たちを救う。そういうところが「主人公」なんだよなー! 面白かった。