読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
神棲まう不知森に足を踏み入れた高校生の光流が気づくと、そこは「照国洛豊」という華やかな都だった。
元の世界に戻る方法を知るという“賢大婆”を探しに、後宮へ入るが……現代っ子の光流は身分もしきたりもお構いなし、目立つ存在に。お付きの女官の祥華の手助けもあり、気のいい内宮女の梨香、麗雅という友達を得、高官・徐煌貴の目にも留まり――。
同じ頃、血族が途絶えかけ皇帝の力が弱体化する照国に不穏な影が。王宮に渦巻く黒い陰謀は、光流にも忍び寄る。(Amazonより)
父が過労死し、母と二人暮らす光流。ある日不気味な噂のある森に入ると、気付いたら中華風異世界だった。失踪した娘の代わりに後宮入りした光流は、現代人ならではの感覚で下女や一部の宮女に慕われるようになる。なるんですが、それがメインの話ではなく。
異世界召喚、中華風ファンタジー、後宮もの、謎解き、宮廷劇といった要素を詰め込んだ話でどれに特化しているとも言い難い感が惜しい。肝心なところで光流が関わらないので勝手に話が進んでいる感がなあ……。光流は身代わりになったのに普通に実の父母の話をしてしまううっかりさもちょっと。
皇帝と御三家の設定が男子校めいて面白いので、この人たちが光流を挟んで賑やかにしているところが見たかったです。
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