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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)
「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて? 他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?
真の"救い"は光であり、葛藤……歴史が再び動き出す——(裏表紙より)

それまであんまり描かれていなかった、世界観の説明が冒頭から結構豊富に書かれていて、ちょっとびっくりしてしまった。読み落としている可能性が高いけれど、なんとなく大陸のように思っていたから、こういう込み入った世界だとは思わなかった。
それはともかく。
少しずつ寿雪が孤独から解放される一方で、彼女を含めたいろんな人の寂しさが深まっているような気がする三巻だった。新しい登場人物たちもそれぞれ裏があるようで、異なる寂しさや孤独を抱えた人たちが集まっている感じがとても好きなんだけれど、いつかばらばらになる予感もあって、とても切ない。
世界図が出たことで大河になりそうなので、この物語の行き着く先が楽しみだ。
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大正二十九年の乙女たち (メディアワークス文庫)
日本が世界の戦乱に巻き込まれつつある、大正二十九年。芸術志向の女性たちが集い、活況を見せる逢坂女子美術専門学校に、四人のひときわ個性的な女学生がいた。画家としての才能あふれる池田千種。武道に没頭する男勝りな星野逸子。身体は不自由ながら想像力豊かな犬飼華羊。素直で女性らしい優しさに満ちた緒方陽子。戦争の足音が近づく不自由な時代にありながら、彼女たちは短い青春を精一杯謳歌していた。しかし彼女たちの明るい日々に、不穏な影が忍び寄り……。奇才・牧野修、渾身の青春時代小説が登場!(Amazonより)

メディアワークス文庫から出たのって本当か? と思うほど、かなり骨太な、大正二十九年と芸術と猟奇と少女たちを書いた作品だった。安易に言ってはいけない気がするんだけれど、すごく面白かった。
芸術を志す少女たち四人の視点から一連の事件を紐解く連作で、猟奇事件の謎を解きつつも、その時代に生きる女性たちがどんな風にもがいていたか、どんな風俗があったのかみたいなところを読むのが面白かった。それぞれに才能に恵まれていて、その個性が四人でいることですごく受け入れられている感じがするの、青春のきらめきって感じで眩しかった。
校閲ガール (角川文庫)
憧れのファッション誌の編集者を夢見て出版社に就職した河野悦子。しかし「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、配属されたのは校閲部だった。校閲の仕事とは、原稿に誤りがないか確かめること。入社して2年目、苦手な文芸書の仕事に向かい合う日々だ。そして悦子が担当の原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!? 読んでスッキリ元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ。解説・角田光代(裏表紙より)

ドラマを先に見ていて、今回初めて原作を読みました。ドラマはドラマで上手く作ってあるなあと思ったし、原作は原作で面白いと思いました。校閲の仕事の実際は違っていても、こういう仕事があってこういう働き方をしている人がどこかにいるかもしれないって想像するのが楽しい。ファッションに拘る悦子は、活字や書物を愛している人にはちょっと受け入れがたいかもしれないけれど、こういう人がいていいんだと思う。自分をよくわかっていて、それが容認されにくいことも知っている悦子は、めちゃくちゃ賢い人だよなあ。
鬼の戀 (ソーニャ文庫)
生まれた時からずっと見ている。それだけでよかった。触れられなくても、本当の姿を見せられなくても。会わなければ、きっといつまでも一緒にいられるのだから。なのにお前は来てしまった。この鬼を祀る呪われた村に。血と罪に塗れたおぞましい欲望の供物になるとも知らず……! ああ今日も狂気に染まる。もう戻れない。お前を喰らってしまいたい——!
地獄の果ては極楽か、さらなる地獄か。さだめに抗う優しい鬼の純愛怪奇譚。(裏表紙より)

終戦直後の日本。天涯孤独の二十歳の娘、萌は、ある日母の実家からの迎えを受ける。岡山の山奥にある黒頭村の旧家に赴いた萌は、そこで異様に崇められている当主家と祀られている鬼の因習に囚われてしまう。
山奥の村の因習で、無理やり花嫁にさせられて、儀式の血なまぐさい真実やら大事な人が胸に秘めていることやら本当の鬼とはという話で、とってもどろどろしていて官能的でした。歪んだ愛が凝縮されていて、後半怒涛のように明かされるものがあまりにひどい(褒めている)のでにやにやしてしまった。予想はできていたけれど、貫いてくれたことがすごく嬉しかった。面白かったです。
食べるクラシック
ショパン、ロッシーニ、モーツァルト、シューベルト、ブラームス、バッハ。クラシック音楽家たちと料理にまつわる小さなエピソードとまとめ、想像を巡らせる。
音楽家と美食というものが結びついていて、興味深く読みました。食べ慣れた味を愛したり、すごく健康に気を使ったり、放蕩三昧したりなど、食に抱く思いはそれぞれなのがわかって面白かった。
裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)
沖縄で、風俗業界で働く女性たちがいる。未成年の女性たちが多いと聞いた著者は、彼女たちがどのようか家庭で生まれ育ち、どのように生きてきたか聞き取りを始めた。2012年から2016年の出来事だ。
想像以上に、きっつい……。十代前半から、同じ年頃の子どもたちは「子ども」として守られているのに、ここに登場する彼女たちはみんな、無理やり社会の放り出されて自分の力で生きていくしかなかった。考える間もなかったんじゃないかな。自分の本当に気持ちを告げられる相手もいないまま、毎日を生きてきた。たくましい。けれど、そうなってしまったのは大人の責任というか、守りきれなかった私たちが悪いんだ、という気持ちになってしまって、辛い。
生きていられてよかったね、と言ってあげられるように。いま幸せになっていてほしい。
ソードアート・オンライン アリシゼーション 1(完全生産限定版) [DVD]ソードアート・オンライン アリシゼーション 8(完全生産限定版) [DVD]0
「死銃事件」からしばらく経ち、和人は菊岡からの紹介でアルバイトをしながら、仲間たちと過ごしていたある日、残っていた実行犯の一人に襲われ、昏睡状態に陥る。治療のために連れ去られた和人を追う明日奈。一方、和人はキリトとして、仮想世界アンダーワールドに迷い込み、ユージオという親友を得て世界の中心を目指すことになる。

めちゃくちゃ面白かった。毎回事件の質というか、扱うものが変わっていて、上手いこと作ってあるなあと感心する。これは現実世界はあんまり直接的に絡まない(次の章に続くという感じで終わる)んだけれども、キリトの無双状態はちょっと抑えめで、どうやって困難に立ち向かうかっていう話が面白かった。いつもの仲間がいない孤立無援の状態で戦うって、いままでとカラーが違って面白かった。
そしてまたラスボスがめちゃくちゃ強くて。見ていてはらはらした。
OPが変更する演出がめちゃくちゃよくて、好き……! と思いました。
次の章はいつなのかな。楽しみだ。
河童のクゥと夏休み 【通常版】 [DVD]
夏休みが近付くある日、帰り道で大きな石を見つけた小学生の康一。家に帰ってそれを水で洗ってみると、なんと河童が現れた。河童と暮らすことになった康一たち家族だったが、それが周囲に知られることになって大騒ぎに発展する。

夏休みアニメ映画でハートフル、かと思ったら「は、はーとふる……」と自らの思い込みを後悔するくらい、かなり現実味がある社会的な児童書を思わせるアニメ映画だった。泥臭いんだけど、これが現実だよな……。子どもたちのからかいはよくあるものだし、河童に過熱するマスコミとか民衆とか、それを排除しようとする人なんかが登場して「みんな仲良く」が困難であることを突きつけられた感じがした。主人公は決して無敵ではないし、家族もそうだし、河童という非日常に存在する命のことを完璧に守れるわけがないんだけど、やっぱり、現実すぎてちょっと辛かったかな……。
GOEMON [DVD]
戦国時代。本能寺で織田信長が暗殺され、世は秀吉の天下だった。天下の大泥棒として名を馳せていた五右衛門は、ある日盗んだものの中に、信長暗殺の真実が隠されていることを知らされる。

本能寺の変、関ヶ原の戦い、石川五右衛門などを用いた、ファンタジー戦国時代映画。すごくライトノベルっぽいお話の印象でした。人物の配置とか、関係性とか、新解釈の感じとか。映像がひたすらに美しくて、どこを切り取っても映えるなあとか、ファンタジー感が強くて面白いなあと思いました。紀里谷ワールドという感じ。
あとちょい役でも役者さんがめちゃめちゃ豪華でぎょっとしました。す、すげえ……こんなちょっとだけのシーンでいまをときめく人たちが起用されている……(青年期の誰それ、とか)
裸足の季節 [DVD]
トルコの小さな村に住む、親のいない五人の姉妹。祖母や親類から面倒を見てもらっている彼女たちは、ある日下校途中に男子と海で遊んでいたところ「ふしだらなことをした」として告げ口され、それ以来学校はおろか外にも出してもらえなくなってしまう。半ば監禁状態で、姉妹は嫁入りの準備をさせられる。姉たちが次々と結婚し、あるいは事件を起こす中で、末っ子のラーレと姉のヌルは逃げることを考え始め……。

閉鎖的、封建的な異国の地での、ごく当たり前の日々を切り取っているのか、これが実際にあることだっていう思い込みはだめなんだけど、あるかもしれないし起こりうるってことを考えると、自分が恵まれていることを実感する。考えられる環境、情報がある環境ってどんなに素晴らしいことだろうか。自由って多分、選べることなんだよな。
子どもが、女性が、人が、閉ざされたコミュニティの中でどうすれば望むように生きられるのかっていうと、逃げるしかないっていうのが辛いな……。外からは変えようがないもんな。家族とか親戚とか言うけど、やってることはほとんど人身売買って感じだ。
姉妹が次々にいなくなる感じは見ていてきつかったけれど、五人姉妹がとても美人だったので眼福でした。
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Author:月子
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