読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている……。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。(裏表紙より)
誰しも心の中に抱く、ちょっとした意地悪な気持ちがあると思うんですが、それが小さな村で集団的に大きくなると、憎しみや暴力として降りかかるのは、本当に怖いと感じるんですよね。コントロールが効かない感じ……なんて思っていたら、このコントロールの効かなさが最終的にメリキャットに感じられてぞーっとしました。これ、ある意味語り手を信用しちゃだめなやつですね。
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