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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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双剣の乙女 待ってて、わたしの旦那様! (一迅社文庫アイリス)
冒険者の母に鍛えられた村娘ウィルラの夢は、ごく普通の男性とごくごく普通に結婚すること。なのに、強くなりすぎたせいで村の男達から、全く結婚相手として見てもらえない!! 焦った彼女は、村に来た冒険者アンフィル達に頼み込み、素敵な旦那様探しに旅立つことにしたけれど……。危険と隣り合わせで連絡もつかない冒険者は理想とは正反対なのに、なんで意地悪なアンフィルにドキドキしちゃってるの!?
最強乙女の冒険ラブコメディ!(裏表紙より)

冒険者ギルドに所属している冒険者の両親の元に生まれたウィルラは、身体の中から武器を取り出すことができる「武人」と呼ばれる特殊能力者。しかも出せる武器は大剣と細剣の二種類という変り種だ。手から武器を出現させる武人は、時折薄気味悪がられて差別されたり手を触れてもらえないこともある。寂しいウィルラは、自分の力で花婿を見つけるために旅立つことに。
普通の娘さん(でも戦闘スキルが高レベル)が頑張るお話。ウィルラが能力以外は本当に普通の女の子なので、いじらしいところも、ちょっと意地はってるところも可愛らしい。
顔がいいけれど辛辣なことが多いアンフィルは、そんな彼女にほだされていくのですが、どっぷりウィルラにはまり込んだときの甘さが、もうきゃー! って顔を覆うほどの恥ずかしさでもんどりうちました。甘すぎないですかかね!?
アンフィルの同行者ボルッツがいい男で、こういうくまさんみたいで、腹黒いところもあるおおらかな人大好きです。
楽しいお話でした。
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もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?-英国流アフタヌーンティーを楽しむ エレガントなマナーとおもてなし40のルール-
英国流アフタヌーヌティーのマナーを解説した本。お作法が階級によって異なっていて、もしも女王陛下のお茶会に招かれたとき、どんなことに気をつければいいか。また、自分がお茶会を催すとしたら何を準備するのか、ということを説明しています。著者の方の主観的な説明が多くなっているので、出典があるならそれも読みたいなあと思いました。
楽園の魔女たち ~天使のふりこ~【電子版限定・書き下ろしつき】 (集英社コバルト文庫)
【電子版限定書き下ろしつき!】自殺を思いとどめた16歳の少年が魔術師の館を訪ねてきた。きけば、世にも珍しい<天使時計>を壊した代償に主人から預かった大事な金貨を取られたらしい。少年の手に残ったのはどうみても最初から壊れていた様子のガラクタ時計。魔術師のひとりは、詐欺師からだましとられた金貨九枚に上乗せして返してみせるというのだが…。(天使のふりこ)珠玉の短編計4作&電子版限定書き下ろし「それはまるで水晶のような」収録!(Amazonより)

電子化に際して、書き下ろしがついた電子版。
久しぶりに楽魔女を読みましたが、感じ方が変わったなあと実感しました。そしてやっぱりこのシリーズの面々がすごく好き。
最終巻まで読んでいると、ごくちゃんについての諸々が「もうここでちょっと伏線張ってたのか!」とわかるところがあって面白いですね。ごくちゃん視点の短編が入ってますけれど、これがああで、こうなんでしょ……っていうのが面白い。
書き下ろしはエイザードとナハトールが語らう話「それはまるで水晶のような」。エイザードの喋り方の理由と、ナハトールが楽園にやってきた理由、互いの過去が少しだけ垣間見える掌編です。やっぱり最後まで読んでいたせいか、エイザードについて読んでいるとなんかもう、ものすごく切なくなってしまう。苦しんでたのかなあとか、四人娘の存在が救いになったのかなあとか。そういうことを思って。
【電子オリジナル】くれない姫は暴虐の王と絆を紡ぐ (集英社コバルト文庫)
情を持たない魂緒姫と、人の心を持たない鬼将軍。二人が出会ったとき、その絆は愛に変わる。瘴気に満ちた「神座の森」には、人に益を与える「神世草」が生えている。それを求める貴人たちのため、彼らと「魂緒の糸」を繋ぎその身を守るのが、魂緒姫と言われる娘たちだ。中でも「最上の魂緒姫」と称賛される紅。常に心を鎮め強固な糸を紡ぐ彼女は、一方でその情のなさを人々に罵られてもいた。ある日、紅は新たな貴人の相手を命じられる。その人とは「母殺しの鬼将軍」と、誰もが恐れる武人・五条隆光。常に不機嫌で、気に入らないことがあるとすぐに刀を抜く隆光を、家臣たちはひそかに恨んでいた。だが紅だけは、隆光の暴挙の裏に秘められた孤独に気づいてしまった。二人が心を通わせるとき、運命が大きく動き出す……。(Amazonより)

電子オリジナルです。
和風ファンタジー。女神が未だ存在する森に分け入るために「魂緒」を結ぶという力を貸す魂緒姫の一人である紅と、乱暴で荒々しい振る舞いばかりを繰り返し家臣たちから疎まれ始めている鬼将軍・隆光。隆光が紅を魂緒姫とし、なんらかの理由を抱いて森にある「願いを叶える」花を手に入れようとするところから、二人の交流が始まる。
隆光のキャラクターがすごーくニッチな造形で笑 好きな人は好きなんでしょうが、中盤までの振る舞いがかなり乱暴なので、デレるまでがちょっと辛い。デレ始めると不器用ながら心優しい大変いい男なのですが、それにしても、荒々しい行動でしか自分の思いを伝えることができなかったのか……と思うと、寂しいような、もうちょっとやり方があったような。
森に入るには魂緒を結ぶ必要があるけれど、恋情を持つとその糸は焼き切れてしまう。この恋をしてはいけないというタブーがとてもじれじれもだもだしました。紅も隆光も大人の考えの持ち主で、恋に流されず踏み止まろうとするところがとてもいじらしかった。
隆光が花を手に入れてからの流れは、和風ファンタジーとしてすごく壮大で美しくて、じいんとしてしまいました。
エピローグはとても甘くて優しく、最後はほっとできてよかった。
キッチンカーの移動販売~好きなことやって、自分の足あと残そうよ
キッチンカーでの移動販売って、どうやってやるの? 始めたきっかけは? 許可って? など『移動販売で成功する本』を加筆修正したもの。

ネオ屋台村の紹介といった感じ。実際のキッチンカーの写真や、どんなものを売っているかの写真がとても面白かった。創意工夫されてるんだなあ。その部分をもっと読んでみたかった。
キッチンカーが地域密着型の商売なんだということや、イベントを盛り上げる一部なんだということがわかって、知らなかった世界のことをまた少し知れた気がしました。
おいで、一緒に行こう (文春文庫)
2011年3月11日。あの大震災に端を発した原発事故のあと、福島第一原発の周辺地区には避難勧告が出され、無人となった街にはペットたちが残された。生きているのか。死んでいるのか。そこに何が起こっているのか。真実を知りたい一心で訪れた福島には、人知れず動物レスキューに取り組んでいる女性たちの姿がありました。(裏表紙より)

2011年3月11日のあの大震災から、二ヶ月後の5月。森さんは夫や担当編集者、カメラマンとともに、被災地に取り残されている動物たちのレスキュー活動をしている、中山さんとともに警戒区域に入る。ペットレスキューの活動と、ペットたちの現実、そして福島の地のことをありのままに書いたルポ。
あの日に起こった出来事や原発の問題をどう受け止めていいのか未だ分からないままでいるんですが、この本を読んで少しだけ、気持ちが落ち着いた気がしました。
世界の手芸店 (単行本)
ニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノ、ストックホルム。世界の手芸店を写真つきで紹介。
手芸洋品店の写真を楽しむ本で、糸や、リボンやボタン、布が大量に置かれている風景はわくわくしました。いいよねえ、こういうお店。こういうものがいっぱいある狭いところにちょこんと座って主のように振舞ってみたい。
サンドウィッチは銀座で
春は山菜、夏はうなぎ、秋は座敷で鍋を囲み、冬は山荘で熊料理!(カバー折り返しより)

四季折々に食べたもののエッセイ。これがどれも実に美味しそう! また挿画が谷口ジローさんで、挿絵もあれば短い漫画もあり、とても満ち足りた一冊。
春を食べる冒頭の章から、本当に美味しそうに味わって食べているんだなあということが伝わってきて、なんだか嬉しくなったし、こんな風に味わいたいなと思いました。季節を食べるって贅沢。
それだけではなくて昔からあるお店の味をしみじみ味わったり、ちょっと変わったものを食べたりするのも、日常が豊かでとてもうらやましい。
和桜国のレディ ~淑女は一日にしてならず~ (ビーズログ文庫)
桜の化身とされる女王が治める和桜国。“いろは”はその日が女王の観桜会と知らず、桜の枝を切ろうと騒ぎを起こして捕らえられてしまう。罪を償う代わりに「女王に謁見できるようなレディ」となるよう告げられたいろはは、宮廷魔術師である強面の男・紫乃宮圭人の邸で淑女教育を受けることに。まずは読み書きからいろはのレディへの一歩が始ま…る!?(裏表紙より)

和風ファンタジー風味マイフェアレディ。大正時代を思わせる和風世界に、孤児の少女が伯爵によって育て上げられ、恋を成就させるお話。
全体的にふわふわと優しく、児童向け小説のよう。大正時代、孤児の少女がレディへ、将来有望の少年と女装男子、お店を持ち、女王陛下に認められ、恋を成就させ……少女が夢見る要素がふんだんに詰まっています。なのでひたすらヒロインが幸せになるお話になっており、若干かわいそうなままの人が……。
少女漫画を小説に起こした印象のままの登場人物がいるのですが、この真希子さん、好きだなあ笑 この人が活躍するところを見たかった。
薔薇の泥棒と宝石の王女 (角川ビーンズ文庫)
今は昔、難攻不落の王城から、ひとりの少女が盗み出された。——やがて時は流れ。「宝石の王女を手に入れる者は、世界を制する」。その言葉以外、すべての記憶を失ったアレックスという青年がいた。身元引受人として彼を迎えに来たのは、天才・美女・乱暴と三拍子そろったジーンクレア博士。何者かによって消されたらしいアレックスの記憶はやがて、世界を巻きこむ陰謀に絡んでいき……? 愛が加速する、華麗なる冒険小説!!(裏表紙より)

こういう軽妙なSFみのある現代ものって本当に見なくなったよなあ。
何者かによって記憶が消された〈逃がし屋〉の優男、アレックス。天才的頭脳を持つ女博士ジーンクレア。アレックスの記憶や、ジーンの研究を巡り、様々な人間が彼らを狙ってくる。果たして消された記憶に何があったのか。
完全に人間の少女の姿をしている管理コンピューターの人形(パペット)ローダンテや、オネエ言葉で喋る自操船など、結構近未来的な世界観なんですが上手にマイルドになっていて、上記あらすじにある、ひとりの少女が盗み出されたことと「宝石の王女」なる言葉からは想像できないストーリーになっていて、不思議な読み心地の作品でした。
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Author:月子
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