読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![(P[む]1-16)はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61eyHdWojpL._SL160_.jpg)
幼い頃の記憶がない少女ナルは、最近おなじ夢を見る。闇に浮かぶ三つの月、古城に幽閉された自分とよく似た長い髪の少女。あなたはいったい、だれ? 予言にみちびかれ、魔術師や吟遊詩人らが生きる異世界へ旅立ったナルを待っていたのは、伝え語りに隠された真実と未来に託されたはるかな願いだった。〈千年の歌姫〉の宿命をになった少女の、切なくも壮絶な戦いを描いた村山作品の原点。最終章を新たに書下ろし、ついに文庫化。(裏表紙より)
私が「こんな物語を書きたい」と思ったきっかけの一冊、その文庫化です。
ちょっと思い入れが深すぎてなかなか語れないのですが、追加で収録されたナルとハヤミ、そして世界のその後が語られていて、すごくびっくりしました。きっとこういう話になったんだろうという、世界崩壊の瞬間、トオヤの助け、そして沙由里の登場までの本編になるだろうシーンが想像できて、ぐっときました。
ハヤミは良くも悪くも普通の人で、情に厚くて、ナルがそういうことになったら多分壊れてしまうんだろうなあという危うさを持った人だったので世界崩壊までの展開は納得でした。
ナルはきっと自分よりも世界を選んだか、トオヤを信じていたかで邪神に挑んだんじゃないかな。でもそれが沙由里に繋がっているとは思わなくてさぞびっくりしたことだろう。
沙由里自身もナルにそっくりなトオヤが現れて驚いたんじゃないんだろうか。沙由里はきっと呼ばれたんだと思いながら、「いつか帰ってくればいい」と思っていまも旅をしているのかもしれない。そういう、現実を運命的かつ前向きに捉える子だったように思うので、紋章が手元にあるうちは理由があると思って旅をするんだろう。そんな気がする。
ナル・クリスタライアの伝説が垣間見れてよかった。
『はるかな空の東』はいまも私が心から愛する物語です。
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小さなサーカス団で奇術師をしているオスカーはある日逃げるために乗った気球が竜巻に飲まれ、知らない国に迷い込んでしまう。不思議な種族が暮らすそこはオズの国。魔女セオドラに助けられたオスカーは、予言にあった悪い魔女を倒す魔法使いだと告げられる。この国には悪い魔女グリンダがいるというのだが……。
「ウィキッド」の話かと思ったら、過去の話を新しく書いている作品だったんですね。魔女の姉妹エヴァノラとセオドラから魔女グリンダのことを聞いた最初のオズの魔法使い=オスカーが、オズを取り戻すお話。
マジックで人を驚かせて魔法と信じ込ませるという展開は、きっと子どもたちの胸をくすぐるんだろうなあという展開の数々で、最後の戦いも派手で楽しかったです。可愛いお供、フィンリーと陶器の少女もいいキャラで、陶器の少女は本当に純真で可愛かった。
色彩がくっきりしてて目に楽しい作品でした。
![パラサイト [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51if2HIrcdL._SL160_.jpg)
アメリカの高校生のケイシーは奇妙な生物を見つける。水槽に入れると動き始めたその謎の生き物との遭遇から、学校は次第におかしくなり始めた。ケイシーとチアリーダーのデライラは教師たちの凶荒を目撃し、何かに乗っ取られていると確信する。それがあの奇妙な生物によるものだと推測した彼らは、同級生と協力してこの状況の解決を試みるが……。
学園を舞台にした寄生型エイリアンのSFホラー。時々テレビで流れているのを見るのですが、その度に面白いよなあと思いながらも最後まで見たことがなかったので、今回初めて見ました。
こんなに登場人物がいっぱいいたんだという発見がありつつも、「何かがおかしい」と異変が忍び寄っている感覚がある冒頭にぞわぞわしました。ちょっと見ないうちにみんなすり替わってたというのは怖いよなあ。
終盤は追いかけっこにボスクリーチャー登場と活発なシーンも多くて、いじめられっ子が最後に英雄になるというラストも爽快感があってよかったです。やっぱり面白かった。
![グリーン・ホーネット [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Oe9-HIFmL._SL160_.jpg)
放蕩息子のブリットはある日父が死んだことで、急遽新聞社の社長となった。わがままで適当なブリットは父の代に美味いカプチーノを淹れたというカトーを呼びつけるが、天才発明家である彼に触発されて、二人で覆面ヒーロー「グリーン・ホーネット」となる。
こういうヒーローものとは思わなかったので、ちょっとびっくりした。
放蕩息子でだらしないブリットと、彼とは対照的なアジア系外国人で賢く強かなカトー。正反対の二人がヒーロー活動をするお話。
こういうときの仲違いの原因って女性問題だと思うんですが、例に漏れず。しかしレノアにあんまり魅力が感じられなくて、本人含め三人とも見る目を養ってほしいと思ってしまった。レノアがブリットにビンタしたのは大変ナイスだと思いましたがね!笑
![ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51FEhpcEo-L._SL160_.jpg)
イギリスの魔法生物学者であるニュート・スキャマンダーはある日ニューヨークに降り立った。1926年の当時、アメリカでは魔女や魔法使いは存在を隠されながらも、その存在を危険なものだと主張する団体があった。そんなときニュートのトランクから、中に入っていた魔法生物が逃げ出してしまう。アメリカの魔法議会まで巻き込んで魔法生物を追っていくうち、殺人事件まで発生してしまい……。
ハリー・ポッターの世界では過去の話。場所はアメリカ。魔法使いが認知されていない時代と場所。魔法生物に振り回されるニュートの大いなる冒険の第一歩、という感じでしょうか。
誰がかわいいってジェイコブですよ。巻き込まれた一般人ながら、その人間味あふれるキャラクターで最後には幸運をつかんだ。ニュートも本当に粋なことをするなあ! 最後に再会したクイニーに向かってにっこりするところがもう愛おしくてたまらなかったです。幸せになれー!
またでっかい魔法生物とニュートの触れ合いが素敵で。大きい魔法の生き物とのシーンはとてもときめきました。額を合わせるところ、すごくいい……(きゅんきゅん)。
![劇場版 媚空-ビクウ- [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41tnzfqtBKL._SL160_.jpg)
闇に落ちた魔戒法師たちを討伐する闇斬師の媚空は、元老院から派遣されてきた少年法師の代知から指令を受けて、落ちた魔戒法師を追う。精神世界へと赴いた媚空たちだったが、そこである違和感を覚え……。
「牙狼〈GARO〉」シリーズの作品だったんですね。まったく事前知識のないまま見てしまった。
シリアスダークファンタジーの実写だよ、というわけで殺陣もありCGも駆使し、という作品です。なんだろうなあ現実の世界にファンタジーな諸々が組み合わせるとこうもくすぐったいのは……。
それはともかく。
音楽やボスキャラのCGがゲームみたいでかっこいい! 人間がそのCGを身にまとうとなんか笑ってしまうんですが(すみません)、俺が想像する現代異能・伝奇ファンタジーのかっこいいやつ! っていうのが散りばめられているような気がしました。
冷静かつ淡々としながらもかっこよくて強いおねえさんは大好きなので、媚空、素敵だったなあ!
![ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」[DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51fDgb4wiRL._SL160_.jpg)
高校二年生のせとかは告白するも玉砕、を12回繰り返している。そんなせとかに突然のモテ期到来。他校の先輩や初恋相手だった医者、果ては先生まで!? そして血の繋がらない兄にも独占欲を示されて……。
十代女子向けラブコメ映画。
その前後に読んでいた本が女性の立場を考えるようなものだったので、この作品を見ながらものすごい渋い顔になっていたと思う。
すごく違和感があったのがS系を自称する登場人物の発言で、「女の子を落とすのはゲーム」「他の女の子は理解してくれなったけれどせとかは違う。僕を受け入れてくれる」というこの台詞に、ほんっっっっっっとーに! それはだめだろ!!!!!! 絶叫しました。それは理解しなかった女の子の方が正しいよ! せとかはなんでほやほや笑ってるだけなんだ!? とがくがく揺さぶってやりたい気持ちになりました。S系とか罵りとか、それ言葉の暴力だからね? 笑っちゃだめなんだよ!
そういう価値観の中で進むお話なので、せとかはずっと男性陣に振り回されっぱなしです。土屋さんの演技が素晴らしい……と言っていいのかわかりませんが、せとかは考えの足りない子なんだなあという演技はお見事でした。
十代の女の子はこういうのにきゅんきゅんするのかなあ……ともやもやしながらの鑑賞でした。

敵国の皇子クロウと“円満離婚"するため、絶賛身代わり花嫁中のフェルディア。仕事に厳しくお金に甘い残念脳勤少女だが、本当は不器用で泣き虫だった!? 養い親ガウェインと彼女の絆を描く過去編のほか、フェルとクロウの離婚バトル【お忍びデート編】など爆笑必至の短編が満載! さらに、山下ナナオ先生渾身の激甘描き下ろし漫画やイラストも盛りだくさんのファン必見スペシャルブック♪(裏表紙より)
7.5巻? でいいのかな。7巻までの出来事や過去の話の短編や中編などの読み物に加えて、キャラクター紹介やショート漫画も入った番外巻です。
こうして読むとクロウはフェルに激甘だなあ……笑 本編は妖精絡みの事件や謎を追う面が大きいので、何事もなくバカップル夫婦として偽装花嫁をやっているフェルの姿が見られて楽しかった。
最後の挿話、ジルフォード兄上が何か妙なのがたいへん気になります。大丈夫かなお兄様……。

イベント会場で残念な出会いを果たした腐女子JK・朱葉(神絵師)と腐男子先生・桐生(信者)。イケメン生物教師としてのオンの顔と、残念なオタクのオフの顔を使い分けながら朱葉とオタ活に勤しんでいた桐生だったが、世はまさに新学期。図らずも桐生は進級した朱葉の担任になってしまい……!?
「早乙女くんの人生からブロックされたら、すごく、困る!」
朱葉の熱烈なフォロワーも学校に入学し大波乱のオタクラブコメ第2巻!!!!!(裏表紙より)
二巻が出た! 嬉しい!
腐女子で神絵師なJKの朱葉。信者のふだせんと微妙な距離を保ちつつオタクライフを楽しんでいるけれど、生徒と教師という関係性はちくりと胸を刺す。そこにさらに絵師と信者という距離も相まって、ああーもうー! じれじれするー!!!!!
作中ではついに三年生になり、新学期早々チャラ男に目をつけられた朱葉ですが、ふだせん隠れられてないよ! 大丈夫かなあ。
続きが読みたい。ぜひ完結まで出てほしい。