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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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亡念のザムド 1 【DVD】亡念のザムド9 [DVD]
尖端島に住むごく普通の男子高校生のアキユキは、幼馴染のハルとフルイチとともにありふれた日常を送っていた。北政府と南大陸自由圏が長らく戦争を続けているが、中立的な尖端島もその影響を受けていた。そんなある日、白髪の少女が起こした自爆テロによって、アキユキはザムドと呼ばれる異形へ姿を変える。暴走したアキユキを止めたのは、赤い髪の少女ナキアミだった。

ボーイミーツガール、というとついエウレカの方を強く想像してしまうんですが、ザムドはもっと大いなるものと対話するお話だったなあ。世界観が現代に近いナウシカという感じ。
みんなすごく不器用に生きていて、思い込みが強かったり、悩んだりしながら、自分とこの世界の大いなるものに立ち向かっていく。自分と向き合った結果、世界の秘密に関わるザムドっていう存在はすごく興味深いし、面白いなあ。
ちょっと大人びたアキユキも、迷えるハルも、感情に狂うフルイチもすごくリアルでよかったですが、特別な立ち位置にいながらも最終的に何もかも包み込む超然としたものになったナキアミが、すごく神秘的で力強い、素敵なヒロインだったと思います。それから伊舟。こういう勇ましくて心を鎧で固めている、男勝りの気高い年上女性がめっちゃくちゃ好きです。また情が深いんだよなあ。
好きなお話でした。面白かった!
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『K RETURN OF KINGS』vol.1(DVD)『K RETURN OF KINGS』vol.7 [DVD]
無色の王の事件後、新しい赤の王の誕生、黄金の王の死去などがありつつも、狗朗とネコはシロを探し続けていた。そこへにわかに活気付く、緑の王のクランズマンたちとその攻勢。赤と青の勢力がそれぞれに危機感を覚える中、ついに白銀の王が戻ってくる。

第1期との間に映画があるんですね。アンナが王になるところ、見たかったなあ。
OPがめちゃくちゃ、女の子! って感じの、アンナのテーマなのがわくわくしますね。サビに入る前の菓子とメロディーがめちゃくちゃ好きだ。
この話、結局は白銀の王の過去をある程度清算するための話だったのかなあという気がしました。赤と青のそれぞれは、ヴァイスマンのことなんて関係なく、現代の王として己のするべき役割をまっとうしていて、そのドラマも非常に熱いんですが、やっぱりシロたちの話だったという気がする。しかし白米党は笑った。とても「らしい」なあ。
草薙がめちゃくちゃ好きです。なんだこの、参謀で物腰が柔らかくて、締めるところはきちっと締めて、なのに最終的に貧乏くじ引かされながらも「しゃーないなあ」って笑ってくれるようなイケメンな不憫男子は……。かっこいい……好き……。
宗像の剣がやばい感じだし、いまも映像作品とか作っているようだし、続きがあるなら見てみたいなあ。
八つ墓村 [DVD]
天涯孤独の身であった辰弥は、自分を探していたという人物により、八つ墓村の田治見家にやってくる。だがその直前、辰弥は「帰ってくるな。26年前の惨事が再び繰り返され、八つ墓村は血の海と化すであろう」という脅迫と受け取れる手紙を受け取る。そしてその言葉通り、辰弥を迎えに来た使者が死に、田治見家の人間と関係者が次々に殺害されていく。偶然手を貸すことになった金田一耕助は、田治見家の歴史を紐解きながらいとぐちを探すが……。

原作は未読。是非とも読んでみたいと思わせる、土地と家の因縁の話だなあと思ったので、いつか読もう。
役者さんたちの演技がなんだか初々しく見えるのは、多分原作のイメージや雰囲気を壊さないでやろうとしたからかなあ。浅野さんの鬼気迫る演技がすごく好きです。
おどろおどろしい家の歴史と古い屋敷の絵がすごくはまっていて、どきどきはするけれどホラーではないっていうのが上品でいいな。喋り方フェチなので、ついセリフっぽいセリフに耳をそばだててしまう。こういう喋り方をする演技、好きなんですよねえ喋り方フェチだから。
K vol.1 [DVD]K vol.7(DVD+CD複合)
異能を持つ七人の王たちによって支えられている現代日本。赤の王と青の王が反目し合う中、ある事件が起こっていた。その一方、伊佐那社は平凡な高校生として楽しい学園生活を送っていたが、夜刀神狗朗と出会ったことにより、自らの記憶にない「無色の王の殺害」の謎を追うことになる。

たくさんの人を沼に落とした(という認識の)K、履修しました。
個々のキャラクターにお話があると感じさせる群像劇で、最終回近辺の展開は大変熱い。ばらばらだったシロ、クロ、ネコが一つの家族=クランになるところ、涙ぐんでしまった。そして最後のクロの優しい顔な……。
最後といえば、赤の王・周防尊の安らかな顔には、こちらも涙ぐみました。寡黙で一見怖い雰囲気だけれど、多分誰よりも情が深い、優しい人だったんだろうなあ。
そんな感じで赤陣営と青陣営のメインキャラの立場もたいへん燃えましたが、やっぱり世理ちゃんが好きなんだよなー! 仕事中はきりっと凛々しい世理ちゃん。オフのときは普通の女の子の世理ちゃん。強い世理ちゃん。全部好きだ。
悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)
「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」
 黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。
「あんた、何様のつもりだ」
「わたしはシュガーリア。この世界で最後の……死霊術師の孫娘よ」
 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。
 水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。(裏表紙より)

紅玉いづきさんのファンタジーだなあ、と感じる美しく悲しくて愛おしい作品でした。
死霊術師たちに愛されて育ったシュガーリアは、ある目的のために外界から隔絶されている呪われた島に乗り込む。そこには死した人々と、悪魔背負いの男ヨクサルがいた。シュガーリアは自らの目的のためにヨクサルに協力を請うが……。
すべてを失って孤独である少女と、常に孤独を背負って生き続ける男。この二人のやり取りが、愛しいと思うくらいに優しい。二人の心がゆるゆると解けていくのが見える。最後に悪魔にも一緒に行こうと声をかけるのは、すごくいいなあと思いました。異形のものたちが連れ立って一緒に、果てのない旅に出るというのは、なんだかほっとするし、幸せであってほしいと思う。
平安とりかえ物語 居眠り姫と凶相の皇子 (ビーズログ文庫)
星を見ることが好きなあまり、昼寝癖のある大納言家の姫君・小夜。すると宿曜師・信明の提案で、病弱な彼の息子と入れ替わり、女人禁制の陰陽寮へ入寮することに!「男」と偽るも、星が学べることを喜ぶ小夜だったが、ついお使い途中に寝てしまい……物の怪憑きと噂される第一皇子に拾われてしまう!しかも専属の宿曜師になれと迫られて——!?(裏表紙より)

とても可愛らしいお話だったなあ。
星が好きで、人の瞳の中に宿る星を見ることができる小夜。皇子に生まれながら凶相と読まれたたため華やかな場所からは遠ざけられている千尋。率直で前向きな星読みをする小夜と、それに励まされた千尋という可愛らしいカップルで、にこにこしてしまう。
宿曜と陰謀を掛け合わされているのが、なるほどなあと面白く読みました。平安時代ならあり得たことかもしれないなあ。
陰陽寮での出来事をもう少し読んでみたい気がしたので(忠行とかめちゃくちゃいいキャラだと思うんですよ!)、このまま仲間内にバレるかバレないかという話も読みたいです。
(P[ふ]2-4)船に乗れ!  III (ポプラ文庫ピュアフル)
三年生になろうとしているある日、伊藤は言った。「津島、大丈夫か? チェロが、おとなしくなってる」。津島の懊悩をかえりみることなく、学校は、音楽エリート育成に力を入れ始めた。津島は、自らの未来に対する不安を胸に、チェロを弾き続ける。そして、運命の日が訪れた——。生きることの〈歓び〉と〈ままならなさ〉を歌い上げた青春音楽小説の金字塔、堂々完結!津島と伊藤の二十七年後を描いたスピンオフ短編「再会」を特別収録。〈解説・北上次郎〉

熱くも苦い青春、その三年間のお話だった。
サトルや彼らの若さや未熟さ、過ちを思い返すという形なので、それぞれが今はそれをきっちりと抱いた上で生きている、ということがわかるのがせめてもの救いかなあ。音楽を愛して、時間を捧げて、それでも自分は何になれるかわからないというのは、青春時代の(そしてそこから続く大人時代の)苦しみだよなあ。
金窪先生に謝罪できたことがいちばんほっとしたかな。先生はやはり大人で、きちんと怒ってきちんと受け入れ、そして激励できるんだなと思うと、こんなにできた人はいないという気がする。その頃のことをしっかり覚えているサトルの存在にも救われた。
(P[ふ]2-3)船に乗れ!  II (ポプラ文庫ピュアフル)
北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に、距離感を縮めた津島と南。高校二年生となり、さらに音楽漬けの日々が続く。新入生たちのレベルの高さに焦燥感を覚えながら、それぞれが責任のある立場でオーケストラ発表会に向けての練習に取り組む。だが、平穏な日々は長くは続かなかった——。
青春の〈きらめき〉と〈切なさ〉を奏で、怒涛の展開に読み出したら止まらない青春ストーリー、衝撃の第二巻。(裏表紙より)

進級と新一年生の存在、二ヶ月間のドイツ留学と、帰国後の南との別れ。
高校生の恋愛が幸せにくっついて終わるわけがないとは思っていたけれど、これはない、なあ……。南さん、だいぶとひどいことをしているような気がする……。それに伴ってサトルも壊れて、尊敬する金窪先生を追放してしまった。若さゆえのことなんだろうとは言い切れない、狡猾ささえ感じるサトルの行動に、彼が復活することはできるんだろうかと不安になる。
(P[ふ]2-2)船に乗れ!  I (ポプラ文庫ピュアフル)
若きチェリスト・津島サトルは、芸高受験に失敗し、不本意ながら新生学園大学附属高校音楽科に進む。そこで、フルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の南枝里子と出会った津島は、夏休みのオーケストラ合宿、初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし……。
本屋大賞にノミネートされるなど、単行本刊行時に称賛を浴びた青春音楽小説三部作、待望の文庫化。〈解説・瀧井朝世〉

一人称で、ページに文字がびっしりなので、だいぶと読むのしんどそうだぞ、と思ったんですが、後半になるとすらすら読めるようになった。
裕福な家庭に生まれ、様々な教養を身につけつつも、芸高受験に失敗した結果、祖父が学長をしている学校の音楽科に進むことになったサトル。序盤は鼻に付く感じだったのが、才能のある同級生や厳しい先生、何より南枝里子という女生徒に恋をしたことで、だんだんと人間性が磨かれていく感じが、すごくいいなあと思う。
一巻はホームコンサートまで。サトルはどんな大人になって、南さんとはどうなるのかな。
おいしいベランダ。 マンション5階のお引っ越しディナー (富士見L文庫)
 栗坂まもりは、イケメンだけどベランダ菜園マニアの亜潟葉二とお隣さんで恋人どうし。
 葉二と出会って2度目の秋。なんと、まもり達のマンションで大規模修繕が行われることに。綺麗になることを素直に喜ぶまもりだが、まさかのベランダ菜園も全部撤去しなきゃダメ……って、無茶ですよね葉二さん!?
 さらには、まもりにマンションの部屋を貸してくれているあの人が突然現れて——?
 お隣どうしの二人の恋に、ベランダに、波乱の風が吹く大人気シリーズ5巻!(裏表紙より)

亜潟さんの元カノ、建石さんのお話。謎の行動を取る北斗の話。マンション修繕と帰ってきた涼子ちゃんのお話。涼子ちゃんが帰ってきたならまもりはマンションを出ないといけないけれど……? という、二人の距離が変わってしまうのかという第5巻。
第1部完といった感じの、お互いに少しずつ知っていきながら仲良くしていく二人が見られた巻でした。亜潟さんは結構まもりのこと好きだし大事だよなあって微笑ましかった。
まもりと涼子ちゃんの関係がいいな。まもりの素直な慕いっぷりは、ずっと涼子ちゃんの気持ちを少しだけ軽くしていたんじゃないんだろうか。
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Author:月子
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