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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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私の男 [DVD]
大地震による津波で家族を亡くした花は、親戚にあたる腐野淳吾に引き取られ、暮らし始める。結びついた二人はどこへ至るのか。

桜庭一樹『私の男』が原作。原作は未来から過去へさかのぼる形での連作でしたが、映画は時系列順。
文章で読むのも艶っぽかったですが、映像も艶っぽい……というか、背徳感満載で陰鬱で息苦しくてエロス満載でした。花と淳吾のセックスシーン、おそらく背徳とか汚れの意味なんでしょうけれども、血の雨が降り注いですごかった……。こんなに露骨に『背徳』を見せられるとは思わなくて見入ってしまった。
かと思えば、ちょっと壊れているけれど無邪気な中学生、高校生の花が、可愛くてあやしい。
最終的にもつれあうように深みに落ちてしまう二人だけれども、淳吾の方がどんどん奥底にいって、花はそれよりも上の方にいるような気配がなんとも暗い。まるで花の方が淳吾を押し込めているみたい。疲れ果てた男になっていく淳吾が、結婚を前にして美しく花開く花に、机の下で足で撫ぜられるラストシーンは、吸い取られるという言葉を想像しました。
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ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)
2007年11月、人気作家を再びガンが襲った。痛みに眠れぬ夜を過ごし、築地を見おろしてグルメを考察し、死を思い、生をふり返る日々。もっと、もっと書こう。一行でも多く——告知から手術、退院までをかろやかに綴って、毎日を生きる勇気にあふれるエッセイ25篇。(裏表紙より)

2008年8月の発行。書き下ろし。胆管癌かと思いきや膵臓癌。膵臓癌は再発の可能性が高いそうで、中島さんは2009年5月に膵臓癌で亡くなります。
入院生活から、食事のことから思い出話から。つれづれと書いていたかと思えば、いつも話題は「死について」に戻ってくる。これが自分がどう生きたか、どう死ぬのかを考えるってことなのかなあ、などと読んで思いました。
最後に再発したことに触れているんですが、「小説のなかとはいえひとの生死と運命を弄んでいるので、「それが自分の番になっても、文句は言えない」みたいなところも〜」という部分を読んでどきっとしました。
赤×ピンク [DVD]
廃校になった小学校で毎夜繰り広げられる非合法の格闘技ショー。戦うのは、思い思いの衣装を身にまとった女性たち。性同一性障害の皐月、SMの女王様ミーコ、内気なまゆ。そんなガールズファイトの舞台に、DV夫から逃げる千夏が現れて……。

桜庭一樹の『赤×ピンク』が原作。かなり改変してあるのかなと思ったら、案外そうでもない……? 小説の雰囲気と映像が、自分の中でかけ離れていてうまく判断できない……。
R15+の表示なんですが、R18に近いでしょうか。SMシーンもあるし、裸が出ますし、乳房もアンダーヘアも出ます。女性同士のセックスシーンもあります。格闘シーンもあるのにそうしたエロティックなシーンもあって、その緩急がなんか……すごくいけないものを見ている気が増しました。
ガールズファイトをやりながらも、メンバーたちはお互いに協力し合い、自分たちの『女』を見世物にしている。それを引っ掻き回す存在から自分の居場所を守ろうと戦っている感じがしました。それでいて「檻を壊したい」という気持ちもあって……。何と戦ってるんだろうと思いながらも、子どもだった頃の自分と、今時を進めて大人になろうとする自分がいつも戦ってるんだなあ、なんて思いました。
テーマへのアプローチの方法は映画の手法だった気がしますが、これはこれでなかなか面白いのでは……と感じる作品でした。
南都あやかし帖 ~君よ知るや、ファールスの地~ (メディアワークス文庫)
あやかしたちと遊ぶ、ジャパネスク・ファンタジー
 南都。京の都のごとく栄えるこの都市に、遥か異国の血を引く青年妖術師・天竺ムスルがいた。
 緑色の瞳を持ち、喋る紅い鳥を友とする彼には、表の仕事である金貸し以外にもうひとつ裏の顔がある。不思議な力を秘めた彼のもとには、あやかしに関わる刀剣をはじめ、物騒な事物が次々と舞い込んでくるのだ。
 ムスルの構えた通称『天竺屋敷』に奉公に来た少女・葉月は、仕え女として働くうちに、彼とともにあやかしと関わってゆくことになり――。(裏表紙より)

足利将軍の時代、興福寺の食客であり金貸しである天竺ムスル。武士の娘である葉月は、借金を減らしてもらいたい父親によって、ムスルの元で働くことになる。
あらすじにみられるようなお店もの(事件や謎が主人公たちの元に持ち込まれる)という要素は少ない? ような気がします。この時代においての異国(唐国やペルシア、さらにヨーロッパ)への少しの恐れと憧れみたいなものを強く感じました。なんだかちょっと不思議な印象の話だったなあ。
ムスルと葉月が結局どうなるのかは第一話でざっくり語られるので、その過程をもうちょっと見たかったかもしれません。
繕い裁つ人 DVD
小さな洋裁店の店主・市江は、オーダーメイドの服を作っている。ある日、百貨店に勤務する藤井は、市江の服を仕入れたいと告げるが、市江はそれを断る。諦めきれない藤井は市江のもとを何度も訪ね、彼女や彼女の祖母が築いてきたもの、そしてお客が生み出す空気を感じていき……。

お店の雰囲気、小道具、そして何より市江や街の人たちが着ている服の素敵なこと! こんな服を着て毎日過ごしたいなあ……。
その人だけの服、その人がお墓まで着ていける服を愛している、っていうことから、自分は何を、どんなものを作りたいかっていうのがだんだん見えてくる。何者にも乱されない、やることやるだけだという生活は確かに平穏かもしれないけれど、作り変えるみたいに新しいことを始めるのは、大変だけれど確かに楽しいことだよなあ。やりたいって自分自身が心から思うことが大事ですけれども。
好きなことを、自分以外の誰かが大事にしてくれてもっと大事にできるようになる。そんな風に感じた作品でした。
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』 [DVD]
ヴィアゴ、ディーコン、ヴラド、ピーターはヴァンパイア。ウェリントンでシェアハウス生活をしている。現代のヴァンパイアらしく夜の生活を謳歌していたが、ある日、ピーターが人間をうっかり甘噛みし、ヴァンパイアに変化させてしまった。

ドキュメンタリー形式でヴァンパイアたちのシェアハウス生活が語られます。ホラーでサスペンスでコメディ? 血がぶしゃーってなるわりにアホだ(褒めてます)。陽気なのにシュール。屋敷に閉じ込められて追い回されるって怖いはずなのに、笑しか出ない。なんだあの人面猫(褒めてます)
そんなヴァンパイアたちが、気が弱いけれどイイ奴な人間スチューと友人になったことから、ヴァンパイアのパーティに参加した彼を守ったりなんだりする。仲間のヴァンパイアを殺したのに、その帰り道にしゃべってる感じが完全に「俺ら最強」の粋がってる若者みたいで笑ってしまう。かわいいなあこいつら。
ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)
ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。(裏表紙より)

「うつくしい墓」「エトワール」「タンギー爺さん」「ジヴェルニーの食卓」の四つの短編が収録されています。画家のギスギスした話かと思っていたんですが、どれも画家本人ではなく別の人物の視点から描いたもので、柔らかい光を感じるものもあれば、影が残る話も、寂しいような気がすることもありました。
表題作の「ジヴェルニーの食卓」が一番好きかなあ。食卓が象徴するもの、家族、平穏といったものがじわじわと感じられて。絵画や彫刻など芸術作品を愛することはもちろん、語り手であるブランシュはモネその人と彼のつくる空間を愛しているのが伝わってくる。そして料理をする自分はその一部であることを感じているのではないかなあ、とか。
麗しのシャーロットに捧ぐ―ヴァーテックテイルズ (富士見ミステリー文庫)
「決してこの扉を開けては駄目よ」
 先輩からの忠告が頭に浮かぶ。
 メイドの仕事を始めてから5年。シャーロットは主人のフレデリックに対する想いを日増しに募らせていた。彼は人形作家という仕事以上に人形を偏愛していたが、気にならなかった。
 だがフレデリックには愛する妻ミリアムがいた。しかし彼女とは一度も会った事がなく、生活している様子もまったく感じられない。
 人形への偏愛……姿を見せない奥方……。
 とある疑問をもったシャーロットは、好奇心とフレデリックへの想いを抑えられず、ミリアムの部屋の扉に手をかけた。それが恐怖の事件への扉とも知らずに——。
 一つの屋敷で起きる三つの時代にまたがる愛と憎しみの物語。最後まで読み終えた時、貴方ばどこまでも暗く深い悪意の存在に震撼する!(カバー折り返しより)

蓬色の漆喰、白い化粧瓦の屋敷。人形師の主人フレデリックと、部屋から出ない奥方のミリアム。唯一のメイドであるシャーロットは、奥方は人形でないかと疑う。
そして別の時代。日光を嫌う妹のために、蓬色の漆喰と白い化粧瓦の屋敷に家族で引っ越してきたルシアラは、以前の住人のものと思しき手記を手にする。
読み進めていく中で、だいぶと思い込みが強い言い回しが使われているので、かなりミスリードを誘われているなあとは思ったんですが、ラストが近付くといろんなブロックがすごい速さで組み替えられていって、ああそういうことなのか! という結末になるミステリーでした。読み終えてなお、何もかもが報われなくていやあな感じが残る……。救いになるような人が誰もいないせいだったのかな。
TV放映30周年記念 キャッツ・アイ Blu-ray Special BOX(期間限定生産版)
三人の怪盗キャッツ・アイ。犬鳴署の内海俊夫は彼女たちを捕まえることに執念を燃やす。行きつけの喫茶店「キャッツ・アイ」の三姉妹、次女・瞳と交際しているが、その三姉妹こそ、俊夫が追う怪盗キャッツ・アイで……。

見たのは一期。
セクシーなお姉さん、健康的な美人、可愛い末っ子美少女、という三姉妹の、女性らしさや魅力を引き出すエピソードや台詞が非常に面白いなあと思って見ていました。ちょっと時代を感じるので、女性の描き方が古くはあるんですけれども。ただ、そうした時代の流行り物、センスがいいと思われていたものを話に取り込んでいるのはうまいなあとも思ったり。アバンにカットが入るんですけれども、三姉妹の性格をつかみつつ、女性らしいポーズやファッションを描いているのがめちゃめちゃ好きです。
話としては無理があるところがいろいろあるんですが、それは怪盗もののお約束ということで(せめて手袋はしようと思いました笑)そして私はそういうお約束が嫌いじゃないんだ笑
前半は警察を翻弄する話が多かったんですが、後半になるにつれてキャッツそのものが狙われることになったり、俊夫に正体がばれそうになる展開が多くなったりと微妙に変化しているのがにくいわあ。イイ女(時代の風潮も含まれてますが)のエッセンスがいっぱいにつまった作品だなあと改めて思いました。
南極料理人 [DVD]
ドームふじ基地。南極にある観測基地で越冬する隊員たち。通常の娯楽とは程遠いその場所で、隊員の西村は限られた食材と水、特殊な状況での調理に奮闘する。

雪以外何もない、ある意味閉鎖的な場所で、八人が仕事をしながら好き勝手する。もうそれがおかしいやら何やらで。まとめるのは大変だなあ。みんな普通に美味しいご飯を食べているけれど、それはすごく貴重なことなんだぞ……と思う。家族や恋人と遠く離れた場所で自由にしているかと思えば、実はすごく寂しくて。家族もまた元気にして見えるけれど寂しくて。
実は原案になった本も一応読んでいて、そのエピソードをうまいこと加工して使ってあるなあという点でもとても面白かったです。
「ご飯が美味しいと元気になる」という言葉が実感できる作品でした。
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Author:月子
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