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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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スピードグラファー・ディレクターズカット版 Vol.1 (限定版) [DVD]スピードグラファー・ディレクターズカット版 Vol.12(初回限定版) [DVD]
一部の富める者たちが謳歌する快楽都市・東京。カメラマンの雑賀は、友人の依頼で秘密倶楽部の潜入取材を行うことになった。そこで謎の儀式と遭遇、少女・天王寺神楽と出会った雑賀は、彼女によって特殊能力に目覚めてしまう。元に戻りたいという思いと神楽の境遇を知った雑賀は彼女とともに逃亡。能力者たちから追われることになるが……。

自由を知るアウトローなカメラマン。不遇の立場にいる財閥の令嬢。二人の逃避行と特殊能力。これだけのワードが揃っていて、おじさんが女子高生を連れて逃げるっていう時点でたいへんおいしい。セクシャルなシーンも多いのですが、それがまた退廃的で享楽的な世界観を表していて面白いなあ!
非常にウケたのが、神泉が神楽に対して「男をたらしこんで」の流れから銀座が神楽に対して放った「泥棒猫!」です。言っている本人たちにブーメランだよ! って笑ってしまった。
それから「半期決算報告」の回が面白い。話の前半まとめが爆発等による費用を表示しながら進められるんですが、壊しまくりで笑うし、会費まで細かく収支つけてるの真面目で噴く。他にはめちゃめちゃお金使ってるくせに、神泉の密葬代が安くて切ない……。
アウトローなおじさんが、余命半年の少女にほだされて「生きろ!」と叫び、「愛している」と告げるのに胸が熱くなります。雑賀に執着してヤバそうだった銀座も最後にはイイ女で……。そうだよなあ愛した男が別の女のために命をかけて、あまつさえその男から「そいつを連れて逃げろ」って託されちゃうんだぜ……。この辺りアツいわー。
最後はちょっとどたばたした感はあったけれども、かっこいい男の人の話でした。
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Fate/Grand Order -First Order-(完全生産限定版) [DVD]
人理継続保障機関・カルデアより、マスターとしての素質ありと見なされ一般枠として採用された藤丸立香は、カルデアに所属する少女マシュ・キリエライトと出会う。最初の任務のメンバーから外された立香だが、その任務中にカルデアで爆発事故が発生、無事だったがマシュを救出するために火に包まれ崩れ落ちた部屋の中に飛び込む。二人とも命を失くすと思われたその時、気付けば崩壊した街に立っていて……。

スマートフォンゲームのFate/GOのアニメ作品。序章に当たる、特異点F冬木市の部分をアニメーションにしたもの。
男主人公です。言動がまったくぶっ飛んでいなくて普通なのでびっくりする笑 Fate系によくある、本当に普通の一般人(だけどどこか壊れているところがあるであろう)の少年だなあ。
冬木市での出来事なので、stay nightの知識がないとわからない台詞が多かったかなという印象なのですが、クー・フーリンはやっぱりかっこいいです。本当にかっこいい。キャスターとしての現界の方が能力的には高いのかなあなんて思いました。派手な技がたくさんあった。
それからロマニがちゃんと仕事してる感が見られて嬉しかった。こう、ゲームを積み重ねたせいかこの時点でのなんでもない台詞にきゅうんとしてしまった。
何部作になってもいいので、全話アニメーションになって見られたらいいなあと思いました。
惑星童話 (コバルト文庫)
西暦22世紀。天才宇宙飛行士アーノルドは、宇宙船のクルーとして大活躍している。
しかし、誰もがあこがれる彼の仕事には、大きな副作用があった。ひとりだけ時間の流れからとり残されてしまうという、とても悲しく、つらい副作用が…。
肉親との絆をも断った彼は、ある少女と出会った。そして…。
時空を越えた、感動SFロマンの決定版!(裏表紙より)

須賀しのぶさんのデビュー作。「惑星童話」と「惑星童話 オイディプスの惑星」の二本を収録。秀逸っていう言葉が浮かぶほど、丁寧で読みやすいSFです。
雷光船と呼ばれる超高速移動宇宙船のクルーになるには素質が必要。そしてクルーになると、その宇宙空間移動の影響で浦島効果と呼ばれる、地球とクルーとでは時間の流れが異なるという現象が起きてしまう。アーノルドがたった四十日宇宙を旅している間に地球では十五年の月日が流れ、航行を繰り返す度に知った人がいなくなっているという。
そんな中、姉の子どもで姪であるクレアと出会い、少女だった彼女は再会した時には妙齢の女性になっていて、あなたに会いたくてクルーを目指してきたという……もうロマンしかない。ロマンしかないよこれ! 叔父と姪という禁断の関係ではあるんですけれども、宇宙に引き裂かれる二人というシチュエーションはすごくいい。
さらっと書かれていますがアーノルドの親友コジマもいい男で、アーノルドが知らない間に生まれた子を養子にして育ててるんですよね。いい男すぎる。
「オイディプスの惑星」はその養子となったアーノルドの子ども、リチャードの話です。この二つの話には共通の話題として「氷の王様の物語」と「惑星アドラス」があるのですが、最後には二つが綺麗につながって、とてもよかったです。
しかしあとがきのテンションの高さにちょっと笑ってしまった。「ブラック・ベルベット」でも「流血女神伝」でもこんなテンションは高くなかったように思ったので、大学四年生であとがきを書く当時のテンションってこんなだったのかあと思いました。
紅霞後宮物語 第六幕 (富士見L文庫)
 康国との戦を決意した文林。行軍元帥に選ばれたのは、班将軍だった。
「皇后を」という声は上がらず、そのことに少なからず安堵した文林は、小玉に手柄をあげさせたい反面、死地に向かわせることに躊躇いを感じている自分に気付いてしまう。一方の小玉も、文林に対して感じた溝が埋められず、ざわつく心を持て余していた。
 さらに開戦を契機に、朝廷では皇太子問題が議題にのぼる。長男の鳳か、小玉を養母に持つ三男の鴻か。皇后としての小玉を守るため、文林は決断を下す——!(裏表紙より)

前巻でやっちまったなあ! って感じの文林であり、小玉が感じた溝に頭を抱えてしまった読者(私)ですが、二人ともいい大人なので表面上はちゃんと普通に接することができるんですよね……それがまた胸に痛くてはらはらするんですが。
戦に絡めていろいろな人が動き始める巻で、司馬淑妃は決定的な行動を起こそうとしているし、何より皇子たち……鳳の動きが怪しすぎて怖い。小玉不在の間に事件が起こらないかとひやひやしている。
買ったのが未来屋書店だったのでショートストーリーペーパーがついており、内容は綵の結婚報告でした。短いのに笑ってしまった。平和な一コマという感じでした。
御伽噺を翔ける魔女 (ビーズログ文庫アリス)
古い童話本を壊してしまったユウキは、構成もバラバラな上、人物だけがモノクロになった欠損だらけの世界に飛ばされた!!
ここを“誰もが知る童話”に修復しなければ、戻れないという。
手がかりを探すユウキは、やけに口の悪いお姫様・クリスと出会い……?
本嫌いの少女は物語の正体を解き明かし、正しい結末に導くことができるのか――?(裏表紙より)

本嫌いの女子高生ユウキ。作家の母親の代わりに家の一切を取り仕切っている。そんな彼女が物語の世界に飛ばされ、作中の登場人物のいずれかの役割を担いながら誰もがよく知る童話の形に物事を導かなければならない。
可愛らしい一方、母親に愛されていないのでは、と考えるユウキの気持ちが切ない。きっとこうやって本を読む私たちは「そんなことないよ!」って言ってあげられるんだろうけれど、母親のせいで本が嫌いなユウキは、クリスと出会わなければそのことに気づけなかったんだろうなあ。
このお話はなんのお話だ? と推理するところから、ここにいる人たちはなんの役? そしてユウキは? と考えるのが面白かったです。いろいろ謎も残っているし、クリスと再会してほしいので、続きが本で出ないかなあ!
愛のかけらは菫色 (ラズベリーブックス)
遺跡の発掘に情熱を燃やす、トレモア公爵アントニー。修復師として働くダフネは、雇い主である彼に密かに恋している。彼のために休みなく働き、認められるのが唯一の幸せだ。だが、あるときアントニーがダフネのことを「竹節虫」で「背景のようだ」と評するのを聞いた瞬間から、ふたりの立場が逆転した。仕事を辞めるというダフネを引き止めたアントニーは、やがて優秀な修復師としてしか捉えていなかった彼女の魅力に気がつく。そして運命の雨の日、アントニーが見たのは味気ない眼鏡と作業エプロンを取り、雨の中で立ちつくすダフネの菫色の瞳の美しさだった……。去ろうとするダフネと引き止める公爵。ふたりの間に甘い火花が飛び散——。リタ賞&ロマンティックタイムズ・ブッククラブ特別賞受賞の実力作家、日本初登場!(裏表紙より)

駆け引きがとても楽しくてセクシーなロマンス小説でした。冴えない眼鏡とひっつめ髪で必要なこと以外は口にしない(口ごもってしまう)ダフネ。公爵という立場から人を従わせることに慣れている傲慢なアントニー。主人と雇い主であった二人が、恋の駆け引きをしてやがて婚約するに至るまでの道のりが、まあ本当にたいへんで!
ダフネが頑なになる理由がわかるけれど、アントニーがんばれ! っていう気持ちもあって大変でした。しかし女性に対して冴えないということを陰口叩くのはいくら公爵でもいけないよなあ。しかし雨にあたる彼女を見て、世界が変わったように彼女が浮かび上がるっていうシーンはたいへんエロティックでロマンティックでした。さぞかし綺麗だったんだろうなあ。
社交界の出来事が雑誌や新聞で激しく書き立てられる時代のお話だったけれど、ダフネなら公爵夫人になっても乗り切れるだろうな!
腐男子先生!!!!! (ビーズログ文庫アリス)
ごく普通の腐女子・早乙女朱葉のスペースに同人誌を買いに来たのは、ごく普通の腐男子・桐生和人。ただひとつ、ごく普通と違ったのは、二人は高校の教え子と教師だったのです――。
イケメン生物教師の真の姿がもっさり残念メガネ男子かつ同じ沼の狢……だと……!?
そう、これは――教え子を神(絵師)と讃えるイケメン腐男子先生と、とある腐女子の物語。
桐生:「今週の雑誌にマジ神コマがあるので審議したい」
朱葉:「それな」
こんな先生に教えられたい!? 共感しすぎるオタクラブコメ登場!!!!!(裏表紙より)

小説家になろうで話題になっていたのを存じ上げていたのですが、この度初めて読みました。
わかる! それな!!! の嵐で、たいへん面白く読みました。しかしこれオタクの素養がない人も普通に読めるのかな? 言い回しとかわかる? 大丈夫? 結婚する?
でもわかった方が数段面白い! アニメ映画の応援上映、声優たちが出ているアニメや円盤の話、実写化映画のについて、ソシャゲについてなどなど、あーあれがモデルね! って考えるの楽しいです。
生徒と先生、描き手と閲覧者という二重の縛りがあるじれじれ感がいい。オタクすることも推しも大事だし切っても切れないけれど、好きだなって思っちゃうともうね〜〜〜だめだよね〜〜〜〜〜どっち取るかって話になるかもしれないけれど、どっちも大事にしてほしいよね。
笑いとときめきでたっぷり潤いました。楽しかったです。
おいしいベランダ。 3月の桜を待つテーブル (富士見L文庫)
 栗坂まもりは、イケメンでベランダ菜園オタクの亜潟葉二とお隣住まいの恋人どうし。
 付き合ってはじめての12月。クリスマスに年越しにとイベント盛りだくさんのシーズンがやってきた! ベランダ野菜を使った葉二のおいしいご飯で関係も急接近……なんて期待をしていたら、招かれざるお客さんが次々現れて、全然二人きりじゃないですよね!?
 年末には過保護な母まで来襲! お手伝いもしなかったずぼら娘・まもりの大掃除を心配したらしい。不意打ちの訪問から、母に葉二とのお付き合いがバレて――?(裏表紙より)

三巻目。クリスマスとお正月のお話です。
喧嘩して気まずくなったかと思ったら弟来襲。なんとかやり過ごしたかと思ったら母襲来。挙げ句の果てに亜潟さんが女性じゃないことがばれてしまった! 実家へご挨拶!
おおーめっちゃ恋愛小説だーおおーーー。にやにやして楽しみました。亜潟さんはちゃんとまもりのこと好きなんだなーと感じて嬉しかったです。30歳の大人が、年下の恋人のためにちゃんと大人の皮を被って礼儀正しく応対するって、当たり前のことなんだけどちゃんとしててかっこいいなあ。
身代わり伯爵と白薔薇の王子様      (角川ビーンズ文庫)
第五師団の同僚・アレックスは見た!! ミレーユ扮する男装のミシェルを見守る(つけまわす!?)、ロジオンの異様な眼差しを!! 果たしてロジオンの思惑は!?「身代わり伯爵と危ない保護者」。その他リヒャルトのために開かれる二人だけの甘い晩餐を描く「身代わり伯爵と真夜中の料理教室」や、フレッドとセシリアの初めての出会いを描いた著者渾身の長編書き下ろしなど6本を収録。爆笑&ラブ満載(初心者歓迎)の外伝集!!(裏表紙より)

「身代わり伯爵と午後の訪問者」「身代わり伯爵と姫君の宝物」「身代わり伯爵と内緒の追跡」「身代わり伯爵と危ない保護者」「身代わり伯爵と真夜中の料理教室」「身代わり伯爵と白薔薇の王子様」の六本。アルテマリス編からシアラン編までの小さな話が集まった短編集です。
アルテマリス編のミレーユとリヒャルトがまだ距離があって初々しくてかわいい。リヒャルトの甘い台詞、昔からそうだったとか思ってたんですが、花嫁修業に入ってから砂糖をまぶして激甘に変化してるんだなと気付いて苦笑しました。
そんな主役たちもかわいいのですが、シルフレイアとカインも、フレッドとセシリアもかわいいですね。「白薔薇の王子様」ではセシリアが恋に落ちた時、そしてフレッドがこの人と決めているらしい様子が描かれていてにこにこ読みました。嫌われ役を引き受けていることを自覚してにこにこと楽しそうなフレッドはすごいなあ。作中でも言われてましたけれど、どんな嫌がらせもさらりとかわしてしまう彼はかっこいい。じわじわ気づいてましたけど、フレッドって最高にかっこいいですね。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
平凡な高校生の山田陽介は、ある日、チェーンソーを持った謎の男と、それと戦う雪崎絵理と出会う。その戦いを目撃した陽介の非日常が始まる。

どったんばったんな派手なアクションものかと思いきや、未来とか幸せについて悩む高校生の、青春ものでした。
ちょっと下手なモノローグの慣れない感がすごく青春ものっぽい。制服の着方とかちょっとした仕草が「ああーお馬鹿でイキってる男子高校生だー」という感じ。ただ男子高校生と女子高生の恋愛ものの雰囲気はなく、友達程度でちょっと好き程度の関係性で、どちらかというとアクションシーンの方がたくさんある気がしました。プールのシーンとかかっこよかった。
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