読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ユニコーンガンダムとともに連邦軍に保護されたバナージたちだったが、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」たちによって襲撃される。オードリーの正体が、ザビ家の末裔であるミネバ・ラオ・ザビだと明かされ、彼女を盾に袖付きの攻撃を振り切ろうとするが失敗。ユニコーンガンダムとバナージは、袖付きに回収される。袖付きの隊長であり、ネオ・ジオンの首魁であるフル・フロンタルは、あの赤い彗星シャアの再来とされる男で……。
パラオ襲撃直前まで。バナージが歴史について語ることができるのは、爆発で亡くなってしまったあの先生のおかげなのかなと思うと、なんだか泣きそうになる。そういう、少しずつ繋いでいくものが感じられるから、UCがめちゃくちゃ好きなんです。
マリーダさんの圧倒的包容力が好きだ。パイロットだからもちろんその手を染めたこともあるだろうに、だからこそ言える台詞の数々が好きだ。wiki見たら壮絶すぎて泣いた。幸せにしたいと思いました。
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個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが……。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!(裏表紙より)
この巻から集英社文庫に移動した様子。
殺された指名客が運営していたらしい「もう一つのindigo」、それは、SNSサービスにある架空の街にある、ホストたちそっくりのアバターとそれを操作するユーザーたちによって作られたものだった。
殺人まで起きるか? っていう気もしますが、それだけ事件にまつわるWeb関係のもろもろを身近に感じました。RMTとか、絶対トラブルあるよね……。
この本、キャラクタービジュアルと、シリーズ紹介のためのイラストが入っていて、すごくいいです。前の創元推理文庫版も好きでしたが、こちらはよりキャッチーというか。好みです。晶さんかっこいい!
工業コロニー・インダストリアル7。ビスト財団が所有する「ラプラスの箱」が、ネオ・ジオン残党軍へ受け渡しが行われようとするその日、アナハイム高専学生であるバナージは、空から落ちてくる少女を救出する。オードリーと名乗った少女の目的は、その「ラプラスの箱」の受け渡しの阻止、そして、戦争を止めること。日々を生きる中で感じていた「ずれ」が彼女の言葉によってぴったり沿うような感覚を得たバナージは、オードリーに協力を申し出るが……。
アニメ版の0096を完走したので、じっくり映画も見ようと見始めました。アニメ版、結構ざくざく切ってる感じがしました。間の取り方は、やっぱり劇場版の方がいいですね。バナージとオードリーの移動シーンが、アニメ版では「おや?」と思う感じだったんですが、劇場版は何も思わなかったので。いやしかし、ホットドッグを一口食べて「おいしい……」って顔する姫さままじかわゆい。
ユニコーンガンダムが目覚めるまで。父親と子の物語の、最初の話でした。
優秀だが融通が利かず、上層部に疎まれて地方に左遷された軍人ウリセス。
左遷先でもあらぬ噂を流されて孤立無援状態のウリセスだったが、ふとしたことから、かつて彼が命を救った兵士の娘レーアとの縁談が舞い込む。
そのまま、式の当日までお互いの顔すら知らずに結婚した二人。ウリセスの武勇伝を聞かされて育ち、ずっと彼に憧れていたレーアは健気に尽くそうとするが、緊張と不器用さから首尾よく立ち回れない。一方のウリセスも、無骨な気質が仇となり、彼女の気持ちに上手く報いることが出来ないでいた。
そんな中、個性豊かなレーアの兄弟達が、次々と二人の前に現われる。彼等がもたらす騒がしくも心温まる出来事は、軍人として厳しく己を律して生きてきたウリセスに、かつて味わったことのない癒しを与えてくれるのだった。レーアとの絆、そして家族への愛情が深まるにつれ、不遇だったはずの彼の左遷が、思いもよらぬ幸せに満たされていく——(折り返しより)
すっごくすっごくすっごく! 面白かったー! 癒される……。心がほっと和みました。
根っこから軍人気質のウリセス。脳筋かと思いきや、気の利いた言葉が言えないだけで、他人を気遣うことができる、誠実な心根の持ち主。かたや、ごく普通の、貞淑な女性であるレーアや、空回ったり控えめであったりはするものの、信じるという芯を持った強いひと。この二人が、家族になって、少しずつお互いの人生に影響しあっていく。
いやー、兄弟たちがすごくいいですね! 家族になるってこういうことなんだというか、ウリセスとレーアの器の広さをすごく感じます。家族になったんだから、と二人とも当たり前に、伴侶の家族をテリトリーに入れるところがすごい。あなたの大事なひとは、わたしにとっても大事、ということを、当然に行動できる二人がいい。胸がじんわり暖かくなります。
続き読みたいなあこれ! 子どもとかどうなるのかな!
「こいつ、俺に気があるんじゃないか」——女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?
男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。俗物作家ヒガシノが独自の視点で綴る、最新エッセイ集!
〈文庫オリジナル〉(表紙裏より)
2005年の発行で、十年ほど時間が経っているわけですが、すごい、今と比べられる話題ばっかり揃ってる気がする。コンピューター、結婚、オリンピック、野球、災害。こうしてみると、十年くらいじゃあなかなか変わらないんだな、ということでしょうか。コンピューターだけは、携帯電話がさらに進化してスマートフォンになりましたが。
「四十二年前の記憶」が一番好きだな。幼い頃の記憶って、すごく不思議で、印象的で。そのもとをたどるのは、面白い。
有能だけど、ちょっぴり特殊な使用人が集まるヤードリー男爵の屋敷。ある日、そこで働くココア好きのメイド・フェイスは、危険な任務を命じられた。それは執事を目指すイケメン(ヘタレ)幼なじみライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー一族の護衛をすること! 緊迫の状況下、ついに敵が美貌の暗殺者ノアを送りこみ……って、撃退したのはいいけれど、敵のノアに口説かれたり、迫られるのはおかしくない!? それに、ノアが絡むとライリーが不機嫌になるのはどうして?
恋に鈍感な戦うメイドのラブファンタジー!
面白かったです! ヴィクトリアンもののアニメか、ドラマの一話目を見ているような感じでした。『エージェント・コード』と同一世界観、こちらはちょっと時代が過去ですが、エージェントの方みたいに、どんぱちやったりド派手に騒ぎが起きるのではないです。でも、その堅実さがすごく面白い。
特殊任務を遂行できる使用人たちが働いているヤードリー男爵家。その見習い的立場にあったフェイスが、一人前として認められ、初仕事として、幼なじみであるライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー家を守るための任務に就きます。さて、その犯人は? 敵を撃退できるのか?
男爵家ではメイドという立場のフェイスが、任務先では、上級使用人(この辺りでもうすっごく胸をくすぐられるわけですが)として、お嬢様の側付きの侍女になるんですが、細々としたものが、すごく世界観を表していてとても好きです。実は……というネタも、その時代を表していて、唸りました。
続き読みたいなー! ライリーが思った以上にすごくいい子だったので、フェイスとライリーがもうちょっと親密になったら嬉しいかも。
「大人になるとゆー事は、自分が世の中の主役ではないって事を認識する作業だと私は思っている…(中略)天動説から地動説へ。コペルニクス先生はいい人だ。…などと益体もない事をつぶやきながら、今日も、自分を慰め…」〈本文P.17より〉哲人・川原教授によるお気楽・哲学講座をまとめた、まるかじりエッセイ集!! 川原泉ロング・インタビューの他に、ピタゴラスを始めとする12哲人の紹介が入ったファンならずとも必見の一冊!(裏表紙より)
カーラ教授の、コミックスの柱とか巻末とかにある、ぼやぼやとした言葉が好きなんですが、そういうものが集まったエッセイです。章ごとに、いろんなテーマの簡単な解説(辞書?)が挟まっていて、すごく……不思議な本です。
インタビューに答えているのを初めて見て、そういうこともする人なんだ……と思いました。勝手にそういう、人に話すことがきらいな方だと思い込んでいた。
吹雪の中、無事にファドと再会を果たしたボニー。しかし“ロランの乙女”であるボニーを手に入れようと、動き出したガルトリアの魔の手がすぐそこまで迫っていた!! 時を同じくして、私利私欲で乙女を奪い合う人間たちに、ロラン海神が罰を与えようとし……? 恋をした海賊と、絆を見つけた少女が起こす最後の奇跡とは——!? 息もつかせぬ恋と冒険のファンタジー、ついに感動のフィナーレ!(裏表紙より)
完結巻。ガルトリアとの決戦と、ロラン海神との決着。そして未来へという最後の話でしたが、かわいくて生き生きとしたお話だったなあと思いました。
メルセデス王女がやっぱりいいですね! ほんとこの人賢い女の人だなあ……。出番はちょっとだけですけれど、すごく好き。ジュディス女王も好きだったので、ボニーと再会してたらいいなあなんて思ったりしました。マリアナさんもにこにこしていて結構やる人だったし。この話、男性王族はめんどくさい人が多いけど、女性は結構さっぱりきびきびしたいい性格の人が多いんじゃないか……笑
海がある世界の、一部である人間として、王国があったり、海賊がいたり、ロランの乙女のような聖女がいたり……という、最後まで身近で、それでいて大きな冒険の物語だったので、最後まで読めてほっとしました。海の物語はまだまだ続くという予感を感じさせる最後で、楽しかったです。
“乙女の力”の実体を知り、悩むボニーは何をするにも空回りの日々。そんなボニーを乗せたメレアグリナ号に、ガルトリアの船が接近! 入り江に船を隠し、街で情報を得ようとするディアス海賊団だったが、そこはファドの母によく似た王女のいるアラゴンで!? おまけに、乙女信者のレオノールとファドに復讐を誓う弟・アルヴィンがボニーたちの背後に迫り——? ときめきと冒険のファンタジー、激動の第5弾!(裏表紙より)
海が恐くなってしまったボニー。そして、ファドの出自の謎によって、仲間たちとの絆に亀裂が入ってしまう。ファドとメルセデス王女は、なんかいいですね。なんだかすごくよく似てるなあと思いました。たぶんどちらもすごく賢いんですよね。そして、唯一、我を忘れてしまうのが恋だったと……。その辺りのことはほとんど語られなかったので、推測でしかないんですけどね!
雪の嵐の中を、力強く微笑んで消えていくヒロインは、めっちゃくちゃかっこいいですね……!