読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
細く高く咆哮が響き、それに従って白と砂色の狼が駆ける。
声の主は——長剣を携えた一人の少女。
輝く紅玉の瞳をもち、赤い髪をなびかせて走る彼女の名は、ルビーウルフ。赤ん坊のころ森で盗賊に拾われ、狼の兄弟に囲まれて育った盗賊娘だ。
「覚悟はいいか。——国ひとつ、盗りにかかるぞ野郎ども!」
殺された仲間の仇を討つため、そして民に幸せをもたらすため、ルビーウルフの旅が今、始まる!
第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作。狼たちを従えた美しくも逞しきヒロイン、颯爽と登場!!(カバー折り返しより)
神の子孫たる王家の末裔の赤ん坊は、王を傀儡にしようと企む者の存在を危ぶんだ宰相によって城から逃亡する。だが途中で宰相は毒矢によって殺され、赤ん坊は、たまたま通りかかった盗賊の男に託された。そして十五年。赤ん坊は、盗賊の頭を父、美しい狼を母、その子孫たちを兄弟に、赤い髪と紅玉の瞳をもつ美しい少女へと育った。名をルビーウルフ。彼女にしか扱えない不思議な剣と、狼と話すことができる能力を持っていた。
……という、実は王女様だった盗賊の少女が、汚名を着せられた宰相の息子とともに、王国に戻るお話。非常に王道で、ルビーウルフのさっぱりさが気持ちよくて、とても楽しかったー!! 懊悩する魔道騎士ジェイドとの相性もよくて、すごく爽やかなお話でした。シリーズ読もうっと!
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「日本の本屋の景色を変えよう。本屋には夢も希望もある」を合言葉に僕らは僕らのやり方でやってきた。(本文より)
1986年に名古屋で生まれたヴィレッジ・ヴァンガードの創業者、菊地敬一氏によるユーモア溢れるエッセイ集を初文庫化。ショップコンセプトの決定から、オープンまでのタイムスケジュール、業者の選び方、定番リスト、POP添削講座、お悩み相談室まで、V・Vの魅力がつまった一冊。(裏表紙より)
ヴィレッジ・ヴァンガードというと、ものすごい音で、ものすごい量の雑貨で、ものすごいにおいがして、本があって、都会にしかないイメージです。置いてある本とか漫画がすっごいマニアックで、棚を見るだけで楽しい。
そういうヴィレッジ・ヴァンガードが創業してからしばらくの話。バイト店員さんの話、お店を広げる話などエッセイもあれば、POPについてやお悩み相談室など、非常に雑多な話題。こういう風にあちこちにアンテナを張っているからこそ、お店がああいう色合いになるんだなあとわかる一冊だった。
ギアス本編はほとんど見ていない曖昧な知識のまま、どうして映画を見るのかと言われると、主題歌が好きだからです。
主人公となるレイラとアキトが、正統派な「姫と騎士」(正確にはそれぞれ上官と部下ですが)で、ちょっとびっくり。冒頭、レイラが結構冷静に推し進めるのでこれは普通の女の子じゃないのかと思ったら、やっぱり甘ちゃんな理想主義の女の子でしたね。これだからアキトみたいな影のある青年に落とされるんだよ……!(かわいい女の子の見方)
第二章から本編主人公側と絡む気配ですね。見てると、レイラとアキトは微妙にルルーシュやスザクとすれ違う(キャラクター性とか立ち位置とか)ところにいるなあ、という印象があります。絶対一緒になってどうこうって、ほんの一瞬あれば奇跡みたいな感じがする、相容れなさがあるように思う。これで第3章、第4章で一緒に行動してたら恥ずかしいんですけど!
レイラみたいな子はヒロインとして好きなので、彼女が大きく成長するところが見たいです。頭はいいかもしれないけれど、今は立ち回りが上手くないし、もうちょっと大人びた冷静な判断力と冷徹さや容赦のなさを持って、すべての人を助けようとは思わないでほしい。自分のできることを完遂する、という人になってほしいな。
東京のど真ん中、千代田区一番町。皇居の西側、千鳥ヶ淵公園と内堀通りを挟んだ向かい側に、約1万坪という敷地面積を誇る駐日英国大使館があります。
僕はその英国大使館で25年間、住み込みの専属庭師として広大な庭の管理を行ってきました。そして、英国大使館最後の専属庭師のひとりともなりました。
都内有数の桜の名所である皇居、千鳥ヶ淵周辺の桜は、明治時代に当時の駐日英国公使であったアーネスト・サトウ氏が館内に植えた桜が起源だといわれています。
そんな桜は、これまで僕の人生をさまざまな方向へ導いてくれました。(カバー折り返しより)
濱野さんの、英国大使館の25年間をさらりと振り返る一冊。特にどういう事件が起こって、ということを掘り下げるわけではなく、英国大使館の庭師としてどういう風に生活していたのかが書かれています。庭師として、植物の手入れはこうしなければならない! みたいなレクチャー本でもないし、人との心温まる交流にページが多く割かれているわけでもなかったけれど、そういう仕事があるのかあ、と興味深かったです。写真が見たかったんですが、やっぱりだめですよね……。
絆の力で日の本をひとつにしたい。家康の呼びかけは、各国の武将たちに受け入れられず、また同時期、亡き秀吉の仇を討とうと三成が襲撃を繰り返していた。幸村は家康に賛同し、政宗は三成との決着をつけるため、家康の呼びかけに応じて関ヶ原の地へ向かう。しかし、そのすべての裏側では、死んだはずの者たちが暗躍しており……。
突っ込んだら負け! と必死に言い聞かせながら見ました。関ヶ原の風景は、これゲームのマップかな? というおかしいものが一つ鎮座ましましており、突っ込んだら負け! と本当に強く思いました。
様式美な殴り合いや、ここでやりあうなや! という戦いはさておき、私は、たまたま通りかかった父に「あれが家康。あれが忠勝(ホンダム)」と指差した時がこの映画のハイライトでした。
戦闘シーンはさすが劇場版で、よく動くし派手だし、なんか終末の塔みたいなものが出現したときは「ゲームだ……(ゲームが原作です)」と思いました。光秀がアヒャヒャするのかと思ったらお市にあっさりやられてしまったので、ああ……(すべてを理解した頷き)で受け入れました。第六天魔王はやっぱり魔王だった。
ゲームは微妙にかじっただけなので、どの辺りが脚色なのかもうだんだん分からなくなってきたんですけれども、アニバサが好きな人のための映画だなと思いました。最後の足軽ダンスが見られて満足!