読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
結婚から半年、今まで以上に仲睦まじいコルドン伯爵夫妻。そんな伯爵家に「怪人」と呼ばれる幽霊に命を狙われた二人の客人が現れる。しばらく屋敷に滞在することになった二人だが、それにより熱愛夫婦の間に思わぬ亀裂が……。なんと、客人の一人である美しい少女リゼットとジェイクが一夜を共に!? 最愛の夫の不貞疑惑に、最強花嫁のとった行動は? 家人も幽霊も巻き込んで、予測不能な夫婦喧嘩が勃発! 二人の愛が試される!?(裏表紙より)
今度はジェイクがやきもきするの巻。夫婦喧嘩もやっぱりどこかずれてるんですが、自分の気持ちがいまいちよくわかっていないながらも「触りたい」と言ってしまうジェイクが、もうきゅんきゅんしました。拒否されて訳がわからないと思ってしまうところも、お酒に酔って押し入ってしまうところも、ああ、ジェイクって本当はすごく可愛い人なんだな……と。
屋敷の新メンバーになった、フィナとヴォルグがなかなかいい味を出してます。サアラ、アシェリーゼ、フィナと女子会が形成されているところで、そろそろ男子会も作ってほしいなーと思いました。
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ある日、マッケニア伯爵家から届いた夜会の招待状。何故かサアラは、大好きなジェイクと離れることを承知で出かけて行く。その理由とは……? 一方、ある少女の幽霊を追ってマッケニア伯爵家に来たジェイクは、そこで驚くべき状況に遭遇して!? 華やかな夜会に隠された秘密と、少女の幽霊を縛る未練とは? 赤い糸ならぬ手錠で繋がれた夫婦の恋は、過激に進展中! 型破りな最強ヒロインは、恋も友情も予想外!!(裏表紙より)
サアラの性格が悪いことはわかっていましたが(それが可愛いのは知っている)、こんなにぶっ飛んだ思考回路の子だったかな? と思いながら久しぶりに続きを読みました。いかれたヒロインだぜ……(可愛い)
そして登場するゲストキャラもなかなかいかれた人たちばっかりで、みんなどこか変なところが非常に楽しいと思う自分がいてやばい。とりあえず、アックスはフルボッコにしたい。
サアラとジェイクは恋愛度が上がっているはずなのに、殺伐度もどんどん上がっているのですごく楽しい。もっとやって!
図書館における広報についての本。思ったより薄かったけれど、基本的なことがきっちり書かれていて、ほおほおなるほどなあ、と思いました。
この本でいう広報(図書館の)とは、宣伝活動のみではなく、組織的に繋がった上でそれぞれと連携しあいながらよりよく利用してもらうためのもの、と読みました。なので、実例も、単なる展示ではなく、例えば地元農業と繋がった「としょかん朝市」だったり、ある一分野に特化したりと、特殊な事例が紹介されています。
地域との連携というのは、難しいけれどやっぱり有効な取り組みだよなー、と思う。
いわゆる狭義の広報における、ポスターやパンフレットなんかも、作ってみると難しい。この辺りは、センスかなあ、とも思います。作るのが苦手な人もいますよね(と我が身を振り返る)。
人口の二割が吸血鬼といわれる大弐本帝國。女学校に通う伯爵令嬢・乙葉も実は吸血鬼。秘密を知る担当教師の欧介から言い寄られている。欧介も九條財閥の御曹司であることを隠して花嫁探しをしており、乙葉を見初めたというのだ。乙葉が彼に惹かれるのは、吸血鬼にとって極上の味である黄金の血の持ち主だからかもしれない…。そんなある日、怪我をした吸血鬼の美青年を助けた乙葉だが!?(裏表紙より)
吸血鬼保護団体の〈黒十字〉が本格的に暗躍する巻でした。花見の会での爆発とか、大正時代を下敷きにしたものっぽくて大好きです。
欧介先生が相変わらずマイペースな勝手なんだけど喋り方が好きで仕方がない。「先生、◯◯です」って自分を先生って呼んじゃうところが! いけない感じがして好きです!
乙葉のことも一巻より好きになってきました。「我慢なさいませ」の厳しい口調とか、「心が貧しいわ」とさらっと言えるところとかね! 気高くて清廉なお嬢様だ……と嬉しくなりました。
湖のほとりの白い古城。背筋を正して、客を迎え入れる四人の少女たち。そう、ここは、彼女たち——四人の女主人を擁する、世にも珍しい古城ホテル『マルグリット』。にぎやかで、でも平穏なそのホテルに、ある日事件が勃発! 女主人のひとり、ドジっ娘魔女ピィを捕らえるために、賊が潜入したのだ。抵抗むなしくピィは連れ去られ……!? これは不思議なホテルを舞台にした、四人の少女の切なくも優しい友情物語。(裏表紙より)
それぞれの事情がありながら、とある人外の者によって集められた四人の少女たち。彼女たちが経営する古城ホテルを舞台にした物語。
ピィの話と、フェノンの話の二本立て。ピィは追放された魔山から遅まきながら追及の手がやってきてという話で、フェノンは昔の稼業にまつわる話です。
これ読んでると、思うんです。もしこれを小学生で読んだとき、絶対にこの話この作家さんが大好きになるんだろうなあ、と。この話をすごく大事にしている子がいたなら、と想像すると、なんだか泣けてくるんですよね……。なぜこんなにセンチメンタルなのか。
多分、すごくまっすぐなんだろうと思います。こういうことを大事にしてほしいんだっていうのが分かるのかも。言葉とか、台詞とか、すごくストレートなのが、最近響く。
憧れの騎士の傍にいるために、剣術を学び凛々しく成長したマリアーヌ。けれど、彼が好きになったのは、儚く可憐な乙女で!? 痛い失恋を機に、剣を捨て可愛い乙女になることを決意! 華やかな王宮で意気揚々と乙女生活をスタートさせたマリアーヌだったが、昔を知る騎士やお目付役の存在で前途は多難? さらに、男前な性格が災いし、女性との噂が絶えない第二王子から下僕認定されて!? ドキドキの乙女生活の行方は?(裏表紙より)
女性から惚れられる女性、女性ながらにして騎士の鑑だったマリアーヌが、失恋したことで可憐な乙女になろうと決意し、伝手を頼って、王女の話し相手として王宮に上がる。けれど、そこでは怪しげな宗教が流行っていて……。
すごく乙女のための話だ……と思いながら読んでしまった。
女性から熱いまなざしを受けているマリアーヌが面白い。そういうのイイよね! イラストの、頭のリボンはすっごく可愛いんだけど、やっぱり男装がかわいいよ!!
第二王子のロベルトは、そのまま女たらしの遊び人でも面白かったと思うんですが、そういう真面目さ、嫌いじゃないよ!!
てっきり王宮ものかと思いきや、ファンタジー要素が入ってきてびっくりしました。続きも読もう。
わたしの源氏物語——長くて複雑な源氏物語の内容を、大胆にカットしてみました。そして「光源氏の一生」という筋道に、源氏物語の内容を再編成してみました。それが本書です。あるいは、源氏物語の内容から、もっともよく書けている部分を、自由に抜き出して並べ変えてみた、ともいえるでしょう。こういう仕事は、それをする人によって、ずいぶん違った形にまとめられてくると思いますが、わたしとしては、まずこれだけの話は、ぜひ知っておいていただきたいと思った部分を、書きとめました。この本が縁となり、手引きとなって、現代訳によってなりとも、源氏物語の全体を読んでくだされば、たいへん結構です。——本書より(カバー折り返しより)
荻原規子さんの『紫の結び』を読む前に読んでおこうと思って買ってあった本なんですが、これを読むより先に『紫の結び』を読み終わってしまったというね!
『源氏物語』の中でも、光源氏の一生を抜粋したもの。なので、子ども世代の話はカットされています。前述の『紫の結び』を読んであったのも踏まえると、すごく読みやすくてわかりやすい編集でした。ただ、どこが本文で、どこが解説なのかわかりづらいんですけれども……。
『源氏物語』もまた物語というだけあって、ちゃんと対立構造があるのだということもよくわかったし、光源氏はいわゆる神様で、だから神様の死は描かないんだという解説も面白かった。