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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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氷雪王の求婚 ~春にとけゆくものの名は~ (コバルト文庫)
冷酷さから〈氷雪王〉とも渾名される、皇帝エドリックが皇后に選んだのは、地方伯の娘にすぎないアイリス。逆らうことなどできるはずもなく、アイリスは幼馴染みへの淡い恋心を殺し、皇帝との華燭の典に臨んだ。しかし皇帝は渾名通り情のない男だった。互いを名前で呼ぶことすら許さず、〈皇后〉として公務を果たし、世継ぎをもうけることだけを要求し…!? 2010年度ロマン大賞受賞作!(裏表紙より)

色んなところ評判をお聞きするので、読んでみた。
はー……面白かったぁ……。
タイトルやイラストのふんわり感に騙されてしまいますが、内容はとても大きな歴史の一部を覗き見るもので、『雄大なる時間』を感じる、儚くも美しい歴史の物語でした。これ、味付けが違ったら普通の政略結婚小説になると思うのだけれど、構成がすごい! 悲劇的な結末を予感させながらも、歴史が「語る」部分と「語らない」部分が、もう見事で! 結末は後世の人々や読者しか知り得ないというのは、ぞくぞくときます。面白かった。
アイリスは、最後まで自分らしさを失わない、可憐なヒロインで。嫌みっぽいところがないのが好きでした! 本当に、下手するとこれはうっとうしくなる気がするので、さらっとしながらも心をつかんでいく様が描かれていてにやにや読んでしまった。
面白かった!
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時計塔の怪盗-黒き救いの御手 (一迅社文庫 アイリス り 1-2)
時計塔に住む純白の少女怪盗・クリスは、永遠の魂をもつ青年・クリストルとともに美術品を盗み、名作に残る悲しみを救っていた。幼なじみの少年探偵・ササラと敵対し、誰にも言えない秘密をかかえながら、罪を重ねるクリス。そんな中、警察から挑戦状を受け、危険な勝負がはじまる——!
少女が隠し続けた真実と選択した答えとは!?
WEBで人気の小説が、大幅加筆に10年後の未来編書き下ろしを加え、完全版として登場★(裏表紙より)

いいお話だった! 本当に、「物語の世界」という感じだったな。不思議で、でも心地よい世界のお話だった。
最後まで怪盗と探偵で突き進むのかと思ったら、そっち方面には行かず、街(世界)を救うというお話になっていって……。悪役の存在が突然で戸惑ってしまった。意外な真実に驚きもしたけれど、主人公が秘密を抱えている人物だというのはすごく面白いな。時計塔の怪盗という名前は誰のものだったのか、というのを考えるのが、すごく楽しい。
ハッピーエンドで終わってよかったー。
少女マンガの愛のゆくえ (光栄カルト倶楽部)
少女マンガ雑誌の当時の掲載作品を振り返りつつ、作品を論じたり、作家を論じたり。どちらかというと、風俗的なこと、読者層や掲載誌についての話が印象的でした。章ごとに作品の印象的な台詞を用いて、「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」[宗方仁 『エースをねらえ!』]、読者たる少女がどういう風に読んでいたかというのに触れています。それから時代をどんどん経て……と現代になっていくにしたがってちょっと内容が薄くなっていっている気がするんですが、池田理代子とか山本鈴美香から24年組、吉田秋生の章は面白かったです。
コミケが報道で取り上げられる今、どんな風にマンガが受け止められているか知りたいなあと思うので、また探してみよう。
時計塔の怪盗―白き月の乙女 (一迅社文庫 アイリス り 1-1)
白い時計塔に住む純白の少女怪盗クリスは、呪いによって永遠を生きる青年・大怪盗クリストルと共に月夜を舞って美術品を盗む。そんなクリスを、漆黒の少年・ササラは恋愛感情を隠しながら探偵として追いかけていた。幼なじみの彼の制止をふりきって、怪盗を続けるのは——ある目的のため。
あなたは自らが呪われ孤独になると知りながら、ひとの悲しみを救えますか? 残酷な運命に立ち向かうピュアな怪盗が華麗に登場!!(裏表紙より)

てっきり西洋風世界観のファンタジーなのかと思ったら! 独特の価値観のある世界で面白いなあ。これだったら15歳の怪盗、15歳の少年探偵が警察に協力している、という設定が少女漫画みたく無茶でなくて不自然でないなあ。面白いなあ!
幼なじみ少年少女の距離感とか、子どもを見る大人の目とか、それでもひたむきに己の思いに生きていく人たちとか、読んでいて自然と応援したくなる登場人物たちだな、と思います。恋愛に重きが置かれていない感じがいいなあ。ちょっとだけ児童文学寄りのような。でも設定は非常にマンガ的で、その比重が心地いい。
マンガの社会学
マンガと社会学についての論文集。筆者はばらばらです。マンガで卒論を書くにあたってという話、少女漫画の読者に焦点を当ててみたり、少女漫画に描かれる「もう一人の私」について論じてたり。マンガで卒論を書く場合、作品論的なものが多いことを指摘されて、若干身につまされる思いがしながらも、読む。
藤本由香里さんの「分身——少女マンガの中の「もう一人の私」」というのが面白かったなあ。双子マンガについて論じているのですが(この場合、同性の少女たちの双子)、双子マンガって、確かに子どもの頃すごく多かった気がする。
チルドレン (講談社文庫)
「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々——。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。(裏表紙より)

伊坂さんは何故かあんまり手に取ったことがなくて。これは借り物(ごめんめっちゃ長いこと……)
無茶苦茶な男・陣内と、それに巻き込まれる人々の視点から描く短編集で、目の見えない青年・永瀬が解くちょっとした謎もすごいですが、そこから更に未来の時間軸になる家裁調査官になった陣内の頃の話も、いい話で面白かった! 少年が絡むとやっぱり爽やかでいいなあ。「チルドレンII」はすごく好きだった。
血のごとく赤く―幻想童話集 (ハヤカワ文庫FT)
さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、美しく妖しく残酷な九つの物話を……。ダーク・ファンタジイ界の女王がグリム兄弟ならぬグリマー姉妹の名を借りて、「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「ハーメルンの笛吹き」などおなじみの童話をモチーフに織りあげた、魅惑の幻想童話集。(裏表紙より)

面白かった! 好きだー好きだー!
おとぎ話のパロディなのですが、このダークファンタジーの、おとぎ話を別の形で表現したお話の虜になってしまいました。おとぎ話とはこういう側面もあるべきだよ!(と知った風な口をきく)
紀元前から未来にまでそれぞれのお話の時代が設定されているのが、とても面白いなあ! 特に「墨のごとく黒く」なんか、おとぎ話や不思議がそれまでと比べて少し変質した、というような20世紀を描いていて、その後の未来のお話「緑の薔薇」は再び神秘が戻ってきた時代で、という風に読めて、すっごく興味深かった。
「黄金の綱」が好きです。ご存知の方は「お前やっぱりロマンスか……」と思われるでしょうが、このロマンスがただものでない。人形として育てられた少女が、魔女の道具として扱われながら、最後にあっと声をあげる童話のような結末を迎える。ダークファンタジーがほとんどのこの本の中で、翻弄されながら目覚めていくような少女の物語の結末は光り輝き、けれど青い闇のような空気を嗅がせてきて、すごく好きだと思いました。
この本すごく好きだー。幻想物語、特にメルヘンとダーク方面がお好きな方にオススメ。
ゲイ・スタディーズ
1997年の本なので、また違った見地が必要なんだろうけれど、90年代後半のゲイの現状を、ゲイの歴史、欧米での状況を踏まえつつ、「ゲイ・スタディーズ」を論じる。
「ゲイ・スタディーズ」とは、「当事者たるゲイによって担われ、ゲイが自己について考え、よりよく生きることに寄与すること、さらに異性の間の愛情にのみ価値を置き、それを至上のものとして同性愛を差別する社会の意識と構造とを分析することによって、同性愛恐怖・嫌悪と闘っていくのに役立つ学問」(本文より)と定義されている。
色々分からないところも多いのだけれど、「私は同性愛者です」と宣言されなければ異性愛者としてカテゴライズされている、暗黙の了解が存在している社会に、改めて不思議だなあと感じたり。
「同性愛者に理解があるよ」ということは、多くの場合、それは社会に流布している間違った同性愛者観である、ということに、すごく納得されたり。この場合、多くの色んな「理解」に当てはまることだなと思って、すごく興味深かった。
身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)
ミレーユの双子の兄・フレッド(将来の夢:勇者)のドラマチックな冒険を描く表題作「身代わり伯爵と伝説の勇者」、“運命の恋人が見える”鏡をめぐって恋する乙女が暴走する「身代わり伯爵と運命の鏡」、美形着ぐるみ王子ヴィルフリートと、ミレーユの勘違いだらけな逢い引き「身代わり伯爵と秘密のデート」他、ジークの仰天花嫁選びを描いた書き下ろしを収録。爆笑&ラブ満載なファン待望(初心者歓迎)の豪華短編集!!(裏表紙より)

楽しかった! 求婚まで読んでいて、本編がちょっとそわそわした感じなので、明るく楽しく読める話は嬉しいな。フレッドがいっぱい出てて楽しいですが、フレッドとセシリアが好きなのでもっと出て! という感じです。
一番好きなのはやっぱり「身代わり伯爵と薔薇園の迷い子」! ジークとリディエンヌの話は、べったべたなだけに、会話が面白くて、しかししっかりツボを押さえてくれて、大変ときめきました。求婚はいい。とてもいい。
業多姫 いろどりつづり (富士見ミステリー文庫)
 温かかった。
 春の陽射しも、寄り添う互いの体温も。
 憶えている? と、鳴は颯音に問いかける。
「この『故郷への旅』に出ようとあなたが告げた日の約束」
 明るい浅藍の空と、それよりも深い色をした水。颯音の故郷の海を見つめながら、鳴は訊ねる。
 颯音は、頷く。
 傍らの鳴の温もりを感じながら。憶えている、と。
 赤く色づき始めた楓の葉が舞う中で交わした約束。小さな命が、その腕の中にあった日。
 夏と秋と初冬——巡る季節を二人は思い出す。
 幾つかの出会いと別れを。
 再び出会うであろう、懐かしく優しい人々のことを。
 鳴と颯音、二人の軌跡を綴る、初の短編集。(カバー折り返しより)

これの前に伍之帖を読んでしまっていたので、この短編集のほのぼの感が嬉しいやら切ないやら。
本編そのものは鳴と颯音の一人称の交代で進むので、他の登場人物の視点でお話が語られるのが面白いなあ。他人の視点から見る鳴と颯音が好きだ。なので「撫子色の約束」が好きだし、ちょっと不思議なお話でもある「早緑月を待つ冬陽」が好きだな。
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Author:月子
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