読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

法皇との謁見中、突如巻き起こった竜巻の中、姫総長シーカの身には異変が起き、〈黎明の使者団〉は離散した。団員たちは、団長不在のまま、それぞれの道を歩き始めていた。ハルセイデスの残した「生きのこる道だけを考えろ」という言葉を胸に。しかし、シーカを狙う闇の勢力の遠謀は、着々とその輪を狭めていた。そして、ハルセイデスと共に市井に潜むシーカに決定的な変化が現れ…!?(裏表紙より)
クライマックス目前のグラマス。前巻はシラスの存在に話が持っていかれた印象でしたが、今回は闇の勢力の存在がはっきりと浮き彫りになっている感じでした。
シーカの変調が明らかになったことにもびっくりで、同時に、シーカの望みを口にした際のハルさんの思いも書かれており、序盤から切なさがきゅんきゅんでした。
団員たちの行方が心配ですが、アスティルの位置がどうも危なげで特に心配です。でも、きっと最後にはみんなが集ってくれると信じている。
神については、神は光と闇、善と悪のように表裏一体だから、そういう解釈になるのかなあと思いつつ、どういう結末か想像が全然つかないので、続きも楽しみにしています。
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明治四十五年から大正十五年に至るほぼ大正期に発表した代表的短編を集めた。「母の死と新しい母」「清兵衛と瓢簞」「正義派」「小僧の神様」「好人物の夫婦」「雨蛙」「焚火」「真鶴」「山科の記憶」「痴情」「瑣事」「濠端の住まい」「転生」「プラトニック・ラヴ」を収める。
作者の生涯におけるもっとも実りの多かった時期の、充実した作品群。(裏表紙より)
読んだまま積んでいて、集英社文庫で買ったものを読んだのでそのまま放りっぱなしにしていた一冊。
やっぱり「清兵衛と瓢簞」「小僧の神様」が好きだなあ。ちょっと童話っぽいものが好きなのだ。
「清兵衛と瓢簞」について注釈が会ったので、これを先に読んでいたらなあとちょっと後悔(私のゼミ発表の担当はこれだったのだ)(時系列まとめだったから、そこまで詳しく調べなくていいと言われたけれども)

駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは……?
慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。〈解説・瀧 晴己〉(裏表紙より)
とてもとても素晴らしかった! すごく好きでした。
現代ファンタジーの短編を収録。村山さんの風早街シリーズの位置づけですが、地域を同じくしているだけなので、まったく分からなくて大丈夫。
素直になれなかった男の子、情緒不安定な母親を持つ女の子、ラジオパーソナリティの女性、拾われて幸せだったはずの子猫、そして赤いランドセルの女の子とテレビの物語。
男の子の物語は子どもらしい素直さの物語だし、母親との関係に悩む女の子は現代を現しているし、DJの女性は時間の物語で、子猫は幸福、女の子とテレビの物語はアニミズム的。すごく幅広くて、そのすべてが優しい。
特にDJの女性の一編に、何故だか一気に涙があふれてきてしまいました。
今の仕事は充実しているけれど、それでいいのだろうかと思い悩む桜子。結婚しないのかと両親に言われることもあり、言葉に空しさを覚えていた。ふとした時「たそがれ堂」が現れ、桜のストラップを手に入れたが、すると、身の回りで不思議なことが起こり始める。
これは職業を変えているだけで、村山さんご本人のお気持ちなのかな、と思ったこともあるかもしれません。時間を超えるものの存在が、すごく愛おしかったこともあると思います。すごくすごく優しくて、好きだなあと思いました。

とある中学2年2組の35名。そのうちの20人の物語を綴った連作短編集。
心に響きすぎてしぬかと思いました。とある一クラスの姿が、20人それぞれの語りによって浮かび上がってくるのです。そして、中学生に存在する幼さと打算と不満と恋。どちらかというと恋がメインの物語のはずなのに、私が感じたのは、等身大の幼さでした。
豊島さんって、ものすごく、心が幼いがためのすれ違いをリアルに書く、と思いました。果歩と健次、エリナと晴一なんてその典型みたいな印象を受けました。
そして一番読んでいて幼いと思ったのは、恋愛模様がほとんどクラスの中で完結してしまっていること。世界が、とても狭い。
物語の女子が特に私自身のリアルに響いて、恥ずかしくて顔を覆ってしまいそうになりました。
帯があるのですが、
甘酸っぱい。ほろ苦い。だけじゃない——
あなたの”あの頃”をうずかせる
不慣れな恋の物語
本当に、過去がふるふると震えている感じでした。
冬休み読書課題と称して積ん読を崩そうキャンペーン。
55冊。追加で56冊。
とりあえず2月で一旦終了。
・芥川龍之介「地獄変」
・谷崎潤一郎「陰影礼賛」
・有川浩「植物図鑑」
・今井絵美子「鷺の墓」
・大崎梢「配達赤ずきん」
・海堂尊「チーム・バチスタの栄光」上 「チームバチスタの栄光」下
・北村薫「覆面作家の愛の歌」「覆面作家の夢の家」
・鯨統一郎「ミステリアス学園」
・佐々木丸美「花嫁人形」「風花の里」
・小路幸也「ホームタウン」
・菅浩江「〈柊の僧兵〉記」「末枯れの花守り」
・畠中恵「アイスクリン強し」
・三浦しをん「ロマンス小説の七日間」
・村山由佳「すべての雲は銀の…」上 「すべての雲は銀の…」下
・香山暁子「屋根裏の姫君 ガラスの靴をはいた少女」「裸足の花嫁 屋根裏の姫君」
・古戸マチコ「やおろず」
・須賀しのぶ「帝国の娘」前「帝国の娘」後
「砂の覇王」1 「砂の覇王」2 「砂の覇王」3 「砂の覇王」4 「砂の覇王」5 「砂の覇王」6 「砂の覇王」7 「砂の覇王」8 「砂の覇王」9
「女神の花嫁」前 「女神の花嫁」中 「女神の花嫁」後
「暗き神の鎖」前 「暗き神の鎖」中 「暗き神の鎖」後
「喪の女王」1 「喪の女王」2 「喪の女王」3 「喪の女王」4 「喪の女王」5 「喪の女王」6 「喪の女王」7 「喪の女王」8
・長谷川朋呼「崔風花伝」
・深山くのえ「舞姫恋風伝」「舞姫恋風伝~廃墟の反乱~」「舞姫恋風伝~花街の迷走~」「舞姫恋風伝〜花片小話〜」
・森崎朝香「峻嶺の花嫁 花音祈求」
・友谷蒼「伊佐と雪~やさしいよる~」
・ボストン・テラン「神は銃弾」
・アラン・ラッセル「ホテル・カリフォルニア」
とりあえず2月で一旦終了。
・芥川龍之介「地獄変」
・谷崎潤一郎「陰影礼賛」
・有川浩「植物図鑑」
・今井絵美子「鷺の墓」
・大崎梢「配達赤ずきん」
・海堂尊「チーム・バチスタの栄光」上 「チームバチスタの栄光」下
・北村薫「覆面作家の愛の歌」「覆面作家の夢の家」
・鯨統一郎「ミステリアス学園」
・佐々木丸美「花嫁人形」「風花の里」
・小路幸也「ホームタウン」
・菅浩江「〈柊の僧兵〉記」「末枯れの花守り」
・畠中恵「アイスクリン強し」
・三浦しをん「ロマンス小説の七日間」
・村山由佳「すべての雲は銀の…」上 「すべての雲は銀の…」下
・香山暁子「屋根裏の姫君 ガラスの靴をはいた少女」「裸足の花嫁 屋根裏の姫君」
・古戸マチコ「やおろず」
・須賀しのぶ「帝国の娘」前「帝国の娘」後
「砂の覇王」1 「砂の覇王」2 「砂の覇王」3 「砂の覇王」4 「砂の覇王」5 「砂の覇王」6 「砂の覇王」7 「砂の覇王」8 「砂の覇王」9
「女神の花嫁」前 「女神の花嫁」中 「女神の花嫁」後
「暗き神の鎖」前 「暗き神の鎖」中 「暗き神の鎖」後
「喪の女王」1 「喪の女王」2 「喪の女王」3 「喪の女王」4 「喪の女王」5 「喪の女王」6 「喪の女王」7 「喪の女王」8
・長谷川朋呼「崔風花伝」
・深山くのえ「舞姫恋風伝」「舞姫恋風伝~廃墟の反乱~」「舞姫恋風伝~花街の迷走~」「舞姫恋風伝〜花片小話〜」
・森崎朝香「峻嶺の花嫁 花音祈求」
・友谷蒼「伊佐と雪~やさしいよる~」
・ボストン・テラン「神は銃弾」
・アラン・ラッセル「ホテル・カリフォルニア」

本書は、つぎのようなかたに向けて書かれています。
・脳内に文學少女を飼っている人
・これから飼おうと思っている人
・飼おうかどうしようか迷っている人
・もう飼うもんかと決意した人」
(本のなかは、逃げ場のない青空。——はじめに)
と書かれてあるので、オトメな書評集なのかしらーと思っていたら、とても軽快でちょっぴり辛口な、文学論、作家論、という感じでした。括弧が多くて読むのが疲れた。
文中に登場する本、取り扱われている本が、全然、私の読むものと傾向が違って、論じられていても「?」となって勉強不足を実感しました。
一番面白かったと思ったのは、「日曜日 芥川選評を読む」。芥川賞には受賞作全集なるものがあって、選評も読むことが出来るそうなのですが、これの選評にツッコミを入れてみた章。芥川賞は、優秀賞自体か、その作家に未来ありとして授けるのか、という苦悩なんかもあったようで、なるほどーと思いながら読んだ。

祖母の死によって八百万の神々が見えるようになった大学生の澄香。一人暮らしの部屋は静かだったはずなのに、トイレの神が引き止めてきたり、かまどの神に怒られたり、鏡の神に文句をつけられたり、マイペースな家神などなど、騒がしい毎日。
とても面白かった! 毎日すごく騒がしくて楽しい日常だーと思いながらにこにこ読んだ。
神様が見えるようになって起こる騒ぎは、ツッコミが冴えていたり、ちょっと怖かったり、でもやっぱり笑えたり、泣けたり。どの登場人物も、みんなすごく好きだ!
それぞれによって神様のかたちは違う、ということに一番はっとする。だからノロ君とのエピソードはすごく、考えさせられた。誰もが同じものを信じているわけではないし、だから同じように見えているわけでもないのだろうな。でも、澄香のように世界が見えていたら、きっとすごく、明るくていい世界なんだろうなあ。
はるさんとのエピソードは、もう「家神ぃいいいいいい」ってなる。純情!

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!
注目の作家、三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説!(裏表紙より)
冒頭からはーれくいん……? と思う話が始まってびっくりする。でも乙女脳がすんなり受け入れて、面白いなと思ったところで、主人公パートに。
物語は主人公あかりの一人称で進む。非常にツッコミがうまい! 流れるように文章が書かれているので、読んでいてすごく楽しい。彼氏の神名はふらふらつかみ所のない男性。冒頭から悪いように書かれていたので、これは修羅場なのかなーと思っていたら、もうあかりも神名もお互いの存在が当たり前になってて、だから簡単に悪いところをするっと言えるのだなあと。多分、冒頭は怒りのあまり言葉がきつかったんだけど、結局好きなんだなあと思っているところが滲んでいて、読み終わった後ほのぼのしてしまった。
ロマンス小説パートが面白くてにやにやしました。こういうファンタジー系の恋愛ものに弱いんだなあと再確認。大人表現が耽美でなんか、勉強しなくちゃいけないなと思いました。色々と。

サンディエゴの海岸に聳え建つ、客室数712を誇る豪華リゾートホテル〈ホテル・カリフォルニア〉。副総支配人のアム・コールフィールドは保安部長の兼任を仰せつかったが——ひとの集まるところには事件も起こる。下着泥棒、飛びおり騒ぎ、175人の同姓同名客の押し寄せた晩についに死体まで見つかって……かくしてアムは右往左往の毎日。素人ホテル・ディックのオフ・ビートな活躍。(裏表紙より)
ホテルを舞台にしたどたばた事件の探偵もの。ホテルの裏側や、変なお客たちが入れ替わり立ち替わり騒ぎを起こして、とても騒がしい中に起こった殺人事件を解決するというお話。結構分厚かった……。
事件に頭を悩ませるところが面白くて、騒ぎが起こる度に今度はなんだ! とわくわくしていた。それからホテルの裏側が非常に楽しくて、ホテルの人たちは個性豊かだなあと思ったりも。特にアムのビジュアルが想像できない。元サーファーで哲学専攻のホテルマンってどんなだ。かっこいいのか。
ホテルマンがかっこいい、と私が思っているのは映画の影響で、いつもいい役どころだからなのです。かっこよくて茶目っ気がある、とても素敵な人たち。もちろんアムもジョークを言うのですが、文字にすると全面的に皮肉っぽくなる気がする。
