忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[405]  [406]  [407]  [408]  [409]  [410]  [411]  [412]  [413]  [414]  [415
10/1「空中庭園」
10/4「ころころろ」
10/7「ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉」
10/8「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈1〉」
10/8「図解雑学 手相」
10/10「氷菓」
10/11「鷺と雪」
10/12「星間商事株式会社社史編纂室」
10/16「パプリカ」
10/16「児玉清の「あの作家に会いたい」」
10/18「グランドマスター!折れた聖杖」
10/18「くますけと一緒に」
10/26「お菓子手帖」
10/27「真紅の式使い幻影の帝、寵愛の君」
10/28「宵山万華鏡」
PR
星間商事株式会社社史編纂室
幸代が出世コースから外れて飛ばされたのは、六十年の節目に間に合わなかった社史を作る社史編纂室。姿の見えない幽霊部長。やる気がなく頼りない課長。同僚の矢田とみっこちゃんはなんでも話を下に振る。そして幸代は、ひっそりとBL小説を書いて同人活動をしているオタク。ある事件(とても重要!)をきっかけに、編纂室メンバーでが社史の作成の他に手を出したのは、同人誌だった。

同人誌を作る話、というのを聞いていたので「どうするの!?」とか思ってたら見つけたので読んでみました。まごうことなき同人誌を作る話でした。
作中作とか、会社でコピー本の印刷とか、スパコミ、夏冬コミの話、創作にかける意欲、とってもオタクには覚えがありすぎていやーんでした。笑いましたが! うっかり主人公が同人者だからか、イベントの描写がリアルでとても楽しかったです。それに合わせて、サークル活動の大変さもあって。恋人との関係や結婚と、オタクの両立についてっていうのは、オタク女子にとってはきっと永遠のテーマになるんだろうなあと。
物語自体は、会社の歴史の穴にある陰謀を巡る話なのだけれど、なんだかこの人たちとても楽しそうだな……と思うくらいの明るさでした。結局どうなったのかが気になるんですが、まあいっか! 大丈夫大丈夫! という気分。読んでいて気持ちよかったです。ラストもよかった! ドラマになったらいいのにーとか思うけど、オタクの生態を面白可笑しく書かれるのは嫌だなあと思う。しをんさんの小説はそんなことは全然なくて、リアルで楽しかったです。
鷺と雪
ベッキーさんシリーズ第3巻。昭和十年六月から翌年二月までの三つの短編を収録。子爵の神隠し事件を描く「不在の父」。小学生が深夜出歩いた理由の謎「獅子と地下鉄」。鷺の面で踊る能を見たあの日のこと、そして雪の降る日の記憶「鷺と雪」。

とてもしっとりとした素敵な文章でした。しんしんと降り積もるような。
英子の物事を確かに捉える視線がとても好き。周囲の移り変わりに、心動かされるのもとても少女らしい。優しいことばかりに満ちていないし、特に「鷺と雪」ではちょっとした悪意(それをいたずらという)が描かれているのだけれど、やっぱり心静かに読みたくなる本だなあと。
「鷺と雪」の奇蹟は、北村薫さんらしくてはっとした。

「いえ、別宮には何も出来ないのです——と」
「…………」
「(略)何事も——お出来になるのは、お嬢様なのです。明日の日を生きるお嬢様方なのです」


このシーンの前に、年齢を重ねた人の言葉を英子が否定して、ベッキーさんがやんわり諌めるというシーンがあるから、余計にぐっときた。
氷菓 (角川スニーカー文庫)
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実——。何事にも積極的に関わろうとしない”省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ・登場!
期待の新星、清冽なデビュー作!!(裏表紙より)

ミステリ好きの方とお知り合いになって「米澤穂信いいよー」という話になった折り、古典部を読んだことがあるかどうかという話になって、読んだことないなあと思ったら実は本棚にささったまんまになっていた、という前振りがあって読みました。
米澤さんはもっとじっくり話を書かれるのではと思っていたので、導入があっさりでちょっとびっくりする。でも、すぐに入り込める感じはしたかもしれない。音楽で一緒だったか、と尋ねる奉太郎の台詞が、彼の推理力を表しているのだな。
日常ミステリは大好物なのでとても楽しかった。飄々とした探偵役の少年と、真面目な謎提供役の少女、情報屋の少年に、ムードメーカーの少女。灰色という言葉が度々使われるけれど、物語の色はそう灰色ではなくて、学校らしい埃っぽい陰影があるなと思いました。
楽しかった。
手相 (図解雑学)
主立った線をメインと特殊な相を解説したもの。図解になっているので、照らし合わせながら見ることができる。感じとしては基礎的なこと、みたいに思えた。結構分かりやすい気がする。
ただ、やっぱり専門家に見てもらった方がはっきりするよなあと思うのは、他人の目での断定が、占いには心地いいからなのかもしれない。
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈1〉
”ホテル・ウィリアムズチャイルドバード”、通称〈鳥籠荘〉には、普通の社会になじめない一風変わった人々が棲みついている。妄想癖の美女、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、不気味な双子の老人、そして響き続ける正体不明の金切り声。そんな〈鳥籠荘〉の住人の一人・衛藤キズナが、5階に住むひきこもり美大生・浅井有生と知りあったのは16歳の冬。そして、誘われたバイトは、絵のヌードモデル。やってみることにしたキズナは、油絵具の匂いがこもる雑然としたアトリエで浅井と一緒に過ごすうち、その時間が自分にとって次第に大切な日常の一部になっていくのを感じて……。
〈鳥籠荘〉のちょっとおかしな住人たちの、ちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常をつづる物語。(カバー折り返しより)

ずっと「ぼんやり明るい」印象の物語でした。
短編連作。キズナをメインに置いて、住人たちの日常を描いたお話。
きっと〈鳥籠荘〉はちょっと薄暗いところで、昼間はぼんやり明るくて、夜もぼんやり明かりが灯っていて、というのを想像していました。
ヌードモデルと画家、という設定も大変おいしい上に、一方でほとんど甘くなくてちょっとあったかくて、というのがとても心地よかった。関係は変わるのかなあとちょっとどきどきしていました。パパと華乃子の話がとても温かでしたが(ラストの脱ぎ捨てられたあれがとてもよかった……!)、キズナの話はどうなるのかなあと続きがとても読みたくなりました。
ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (集英社文庫)
金髪トサカ頭の竜二が飲んだくれの落語家・笑酔亭梅寿の内弟子となって、はや一年。梅駆の名前はもらったものの、相も変わらずどつかれけなされの修行の日々を送っている。そんな中、師匠の梅寿が所属事務所の松茸芸能と大ゲンカ、独立する羽目に——! 東西落語対決、テレビ出演、果ては波紋騒動と、ますますヒートアップする笑いと涙の落語ミステリ第二弾!(裏表紙より)

1巻でワルだった竜二は形を潜め、時折悪態は心のなかでつくけれども、様々な問題に真剣に向き合おうとし、あらゆるモノを吸収しようとするしなやかさが見えてきているように思いました。つまりとても落ち着きを得ている。
1巻のクライマックスだったO-1グランプリの結果の後からの話が2巻の導入。竜二らしい落語を探る話で、竜二が一体どういう状況なのか自分にも分かっていないので読者にも分からず、もどかしくて、一体大丈夫なのかとハラハラした。
ミステリー成分はちょっと少なめの印象。どちらかというと落語とか人の関わりに重点を置かれている感じでした。
ころころろ
若だんなの目から光りが消えた。突然目の見えなくなった若だんなをなんとかしようと、妖たちがあちこちへ動き回る。きっかけは、若だんなが12歳の時の事件。それは、神たるお人の仕業らしく。

いつもの短編集かと思ったら、短編を繋げた長編。繋がってる感があって楽しかった!
「けじあり」がちょっとホラーで面白かった。女性問題なのに仁吉じゃなくて佐助かーとか。
「鬼はそいつらなのよ。あたしじゃない。あたしじゃない。あたしを嫌わないで。どうして分かってくれないの!」

いつもタイトルがシンプルでよく分からない言葉が使われているので、これはどういう意味なんだろう? と考えるのが楽しかったりしました。

一番好きだったのは「物語のつづき」。この騒動の原因たる生目様の問答がとても面白い。桃太郎と浦島太郎と、神様と娘の恋物語の続きは? と問答をするお話。童話(民話)キタコレ! とか思ってた。ラストの締め方には「あああ……」となってしまった。若だんながいずれ直面する問題がある。そろそろそういう方面の問題を……と思うところもあるけれど、相変わらずあったかいシリーズだなと思います。

「神は人に、時に、置き去りにされる」
空中庭園 (文春文庫)
郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質でありながら家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影……ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた連作家族小説。第3回婦人公論文芸賞受賞。解説・石田衣良(裏表紙より)

エグかったです……。血がどろぐちゃーじゃなくて、精神的な意味合いで。
包み隠さずというモットーの元にいるのに、本当はみんな秘密を抱えている。それはいい。けれど、これはちょっとと思うような無茶苦茶な家族であることが、視点を変え、読み進めていく度に、ものすごく、気持ちの悪いものになっている。歪なんかじゃなくて、腐敗に似ているような。
親子の視点、絵里子と母親の視点は特にしんどかった。絵里子の行動は計算されたものだったこと、頭を回しすぎてうるさいくらいの母親の口調、それぞれが相手をそれぞれの目線で見てそれが実際と食い違っていること。
でも、確かに家族は本音をとことん話し合うっていうのはないなあと。みんなそれぞれ生活しているわけだし、男女だし、年齢も違うし、まったく違うコミュティに属しているのに、家っていう建物では家族っていう宿命づけられたコミュティに押し込められる。本当は、みんなそれぞれの立場があって全然別のものなんだ、というのをこの小説で思い知らされた感じがしました。
夏休みマイ課題図書。

文豪部門
・芥川龍之介「地獄変」
・小川未明「小川未明童話集」
・梶井基次郎「檸檬」
・志賀直哉「清兵衛と瓢簞 小僧の神様」
・夏目漱石「坊っちゃん」
・樋口一葉「にごりえ・たけくらべ」

一般文芸部門
・飛鳥井千砂「はるがいったら」
・荻原規子「ファンタジーのDNA」
     「RDG」
     「RDG2」
・恩田陸「不連続の世界」
    「訪問者」
・桜庭一樹「少女には向かない職業」
・佐々木丸美「雪の断章」
      「忘れな草」
      「花嫁人形」
      「風花の里」
・小路幸也「そこへ届くのは僕たちの声」
・辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」上・中・下
     「ロードムービー」
・豊島ミホ「日傘のお兄さん」
     「夜の朝顔」
・三浦しをん「格闘する者に○」
      「光」
・森見登美彦「太陽の塔」
・山本渚「吉野北高校図書委員会」

ライトノベル部門
・冲方丁「カオス レギオン0 招魔六陣篇」
    「カオス レギオン01 聖双去来篇」
    「カオス レギオン02 魔天行進篇」
    「カオス レギオン03 夢幻彷徨篇」
    「カオス レギオン04 天路哀憧篇 」
    「カオス レギオン05 聖魔飛翔篇」
・瑞山いつき「マギの魔法使い エメラルドは逃亡中!」
      「マギの魔法使い 国王は求婚中!」
      「マギの魔法使い 科学者は誘惑中!」
      「マギの魔法使い 魔女たちは恋愛中!」
      「マギの魔法使い 若獅子は片恋中!」
      「マギの魔法使い 魔法使いは決断中!」

外国作品部門
・アンデルセン「人魚の姫」
・ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
・ボストン・テラン「神は銃弾」
・ライマン・フランク・ボーム「オズの魔法使い」
・アラン・ラッセル「ホテル・カリフォルニア」


以上!
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
02 2026/03 04
S M T W T F S
1 2 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]