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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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火坂雅志「骨董屋征次郎手控」
氷室冴子「雑居時代」I・II
加納朋子「スペース」
高里椎奈「孤狼と月」「騎士の系譜」
村山早紀「砂漠の歌姫」
ガース・ニクス「サブリエル―冥界の扉」「ライラエル―氷の迷宮」
京極夏彦「狂骨の夢」
市川拓司「いま、会いにゆきます」
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冲方丁「ばいばい、アース」上・下
   「蒼穹のファフナー」
森博嗣「幻惑の死と使途」「夏のレプリカ」
梨木香歩「家守綺譚」
    「沼地のある森を抜けて」
    「ぐるりのこと」
篠田真由美「根の国の物語」1・2・3・4
角田光代「キッドナップ・ツアー」
榊一郎「終わりなき恋歌」「獣姫の狂詩曲」「遙かなる追想曲」
重松清「疾走」
辻村深月「子どもたちは夜を遊ぶ」上・下
村山早紀「はるかな空の東―クリスタライアの伝説―」
荻原規子「白鳥異伝」上・下
    「樹上のゆりかご」
    「薄紅天女」
キャサリン・ロバーツ「ライアルと5つの魔法の歌」
村崎友「風の歌、星の口笛」
浜たかや「龍使いのキアス」
恩田陸「ユージニア」
   「蒲公英草紙」
恩田陸 編「新耳袋コレクション」
米澤穂信「さよなら妖精」
畠中恵「しゃばけ」

「子どもたちは夜と遊ぶ」(上)
(下)

浅葱と狐塚、恭司と月子は同じ大学へ通う友人同士。大学の主催する論文コンクールに応募していた浅葱と狐塚だったが、最優秀者には留学が贈られるとあって、月子は離ればなれになってしまうかもしれない狐塚と別れる決心をしていた。しかしコンクールで最優秀を取ったのは浅葱でも狐塚でもなく、謎の人物「i」。数年後、起こり始めた連続殺人事件、その犯人は「i」と名乗る。巻き込まれていく彼ら。果たして「i」とは。彼らの思いの果ては。

悲しかった。いつも思うのだけれど、この人の作品は登場人物の心理描写が上手くて、いつも溜め息を吐きながら読んでしまう。彼と月子の擦れ違う片想いとか、月子と紫乃の歪んだ悲しい友情とか、月子と真紀ちゃんとの穏やかな関係とか、私はずっと月子の視点で見ていました。月子が彼の為にあれを飲み込み、事件の後目が覚めてああなってしまったのは、とても悲しかった。苦しかった。彼女の存在は彼らにとって光であったんだと気付くと、悲しくてしょうがなかった。子どもたちは彼らであり、彼女はそれを照らす月だった。
個人的謎。冒頭と末尾にある「あい」に対する言葉遊び。結局「藍」とはなんだったんだろう。
恩田陸「光の帝国―常野物語」「ライオンハート」
仁木稔「グアルディア」
辻村深月「凍りのくじら」
荻原規子「西の善き魔女VI 闇の左手」「西の善き魔女VII 金の糸紡げば」
結城聖「テイルズ・オブ・ジ・アビス 1 聖なる焔と七ノ歌」
ひかわ玲子「青い髪のシリーン」1・2・3
三浦しをん「むかしのはなし」
ソフィー・オドゥワン=マミコニアン「タラ・ダンカン 若き魔術師たち」上・下

「凍りのくじら」

藤子・F・不二雄を愛するカメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。病に倒れた母の死が近付き、壊れそうになっていく家庭を支えていた理帆子。深く人と関わらない自分を「少し・不在」と呼ぶ彼女の前に、青年・別所あきらが現れた。しかし、昔の恋人の存在が理帆子を苦しめていく……。

すごく素敵な作品でした。この方の作品はいつも静かな印象を与えるのですが、今回もそう。人が正直に描かれていて、いつも読んでいて胸に痛い。藤子・F・不二雄が言った「SFは少し・不思議(Sukoshi・Fushigi)」という言葉から、理帆子が人に対して「SF」という言葉で的確に表現していくのが、とても面白かった。

「グアルディア」

知性機械サンティアゴに接続する生体端末の末裔アンヘルとその守護者、不老長生のメトセラの少年ホアキン。そして参詣団でグアルディア(守護者)と呼ばれる青年JDと謎の美少女カルラ。西暦2643年のラテンアメリカで、サンティアゴの降臨を目指すアンヘルら。彼らと出会った時、JDとカルラは自らの存在の秘密を知る……。

重厚なSF。結構好きです、こういう小説。ただ言い回しや地理が時々難解で、えっと思って何度も読み返してしまう辺り、私の理解力の無さが浮き彫りに(苦笑)
遙かな未来における人々の物語。普通の人間じゃない者たちが登場する。民族差別や紛争は起こっていて、読んでいて苦しい。それぞれの思惑が絡み合い、特にJDとカルラの繋がり、そして歴代のアンジェリカと彼女を取り巻く男たちの繋がりが美しいと思った。
ふと、一ヶ月どれくらい本を読んでいるのだろうと考えて、記録を付ける事にしました。

・読み終えた順。
・だが同じ作家の本はまとめる。
・最初から最後まで読み終わった月で数える。
・漫画は数に入れない。
・主に一般書籍。薄っぺらいあの本は数えません(笑)

恩田陸「黒と茶の幻想」上巻・下巻
小野裕康「少年八犬伝」
三田誠広「いちご同盟」
田中芳樹「西風の戦記(ゼピュロシア・サーガ)」
池上永一「夏化粧」
東野圭吾「天空の蜂」
菅浩江「I am アイ・アム」
C.S.ルイス「ナルニア国物語」スペシャルエディション(全七巻分)

「君の名残を」

友恵、武蔵、そして志郎。現代で生きる普通の子供だった彼女たちは、ある激しい雨の日、世界から忽然と姿を消した。それぞれに散った彼女たちが目覚めた時、そこは平安末期の日本だった。

面白かった! すごく良くできている物語でした。これは歴史ファンタジーに分類されるんでしょうか。
それぞれに歴史に関わっていくシーンは興奮します。そうだったのか! と伏線が明らかになった一番最後の武蔵のシーンには涙腺が緩んでしまいました。
ただ歴史を追っている為に、その部分が長くなってしまったりして解りやすいものの、やはり登場人物がどう動くのかが見たいので、読み進めるのが面倒になったりもします。けれどたくさんのシーンにはのめり込む事が出来る。
時を超える恋愛や歴史が好きな人は是非。最後は胸に来ます。

「れんげ野原のまんなかで」

秋庭市のススキ野原にぽつんと建てられた秋庭市立秋庭図書館に勤める文子。辺鄙な所にある為に人はほとんど訪れず、文子たちはのんびりとしていたが、様々な事件が起こり始める。五つの物語。

こういう本だいすき! 穏やかな日々のちょっとした事件が楽しくて、嬉しくなる。雰囲気が良い。続きがあるのなら読みたいと思う。
あんまり人物描写がないのは、自由に当てはめようという意図なのかな? 優しい空気、謎を楽しむにはこの本は素敵だと思う。
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Author:月子
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