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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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トワイライト〈4〉牙は甘くささやく (トワイライト 4)
ベラは17歳の誕生日を迎え、エドワードの外見年齢よりも一つ年を取る。誕生日のパーティーをカレン家が開いてくれることになるが、そこでベラが血を流すアクシデントが。暴走するジャスパー、理性を失いかけるカレンたち。そうしてエドワードはベラに別れを告げた。

ベラに別れを告げるエドワードが切ない。ベラも身を切る思いだけれど、エドワードはいっそう苦しいはず。このまま生きていくのだから。ベラにエドワードの声だけが聞こえるのが切ないな。
ジェイコブはいい子なんだけれど、エドワードがいるから噛ませ犬になってしまうな。
ベラが本当にアメリカな女の子だなあと思う。等身大な気もするけれど、私の持っている『外国の女の子』のイメージにかなり近い。
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物語が、始まる (中公文庫)
「物語が、始まる」が一番好きだった。〈雛型〉と呼ばれる人間もどきを拾ったゆき子。それに三郎と名付け、日々を過ごす。恋人もいて結婚を申し込まれた、けれど三郎に惹かれている。
三郎が老いていくところは切なかった。どちらも未熟、という感じがあって、それが可愛くて切ない。

「トカゲ」は気持ち悪くてどろどろしていた。宗教っぽかった。妖しい(あえてこの字)感じ。好きじゃない。

「婆」はよく分からなかった。穴に入って出て来るっていうのは、胎内に入って生まれ出てくるって意味なのかな。そうなると世界が新しくなったような気がするのも頷ける。でもたくさんの婆が降ってくる辺りが意味が分からない。

「墓を探す」はちょっと面白かった。墓を探しながら、自分も墓へ向かっている。人が憑くっていうのが妙で、でも物語の中で一番呼吸していてテンポを作っていた。

それから解説の穂村弘さんが面白かった。
新編 物いう小箱 (講談社文芸文庫)
一は日本、二は中国を舞台にした小品が収められている。どれもさくっと読めてすんなり入ってくる。それでいてばしっと決まる。

「碁盤」
好き。碁好きな遊女がある碁盤を手に入れ、本因坊がそれを見たが、女は亡くなってしまう。その碁盤は本因坊に巡り巡って辿り着くが、遊女の幽霊が出るという。実はそれは本因坊に譲られるはずだったものでという話。静かな雰囲気と静かな通い合いが良い。

「彦右衛門と狸」
笛吹名人の彦右衛門爺さんは、その我が儘の為に殿様から禄を取り上げられてしまった。それを良しとして田舎に引きこもって笛を吹いていた爺さんのところに毎晩狸がやって来るようになる。笛を習いたいのかと聞くと頷くので笛を作ってやると一緒に吹くようになった、という話。
童話っぽくて良かった。これはどうやら殿様マニュアルみたいなものだったらしい。

「竹林絵図」はある青年が絵の中に入ってちょっと絵を直して戻ってくるが、どうやら数日後に消えてしまったらしいというオチ。これを読んで梨木香歩の「家守綺譚」を思い出した。
新版 クラウド・コレクター (ちくま文庫)
吉田浩美さんの語りと、その祖父傳次郎氏の日記によって進む。アゾットにおける日記は傳次郎氏の空想旅行の記で、吉田さんはそれが書かれた意図を探ろうとする。書き下された日記本文と日記を読み解く吉田さん、二つの視点を行き来する物語。物語に関係するクリップアートがあって、作り込まれていて面白い。
旅はとても奇妙で幻想的。21の地区に別れているアゾット。手袋をする手によってその旅の目的を意味し、雲母の結晶は物語を凝結し、廃墟の街の地区があり、師匠を持たぬ職人の街の地区があり、カードの意味を読み解く哲学サーカスなるものがあったり。
「されど、書けば書くほど、世界がどこまでもふたつに分かれていくのを、いつしか思い知らされました」
「そのふたつとはすなわち」
「記憶されているものと、忘却されたものです」

「この世にはな、結局、〈解釈〉しか存在しておらんのじゃ。この世には人の数だけ〈解釈〉がある。そして、それらがときに結び合ったり、ときに争ったりしておる。世界というものはな、そうして〈解釈の戦い〉で成立しておるんじゃ」

そんな言葉がすごく良い。
傳次郎氏が聞いた「暦」の言葉、吉田さんが辿り着いたアゾットへの行き方の意味に、感動。He Who? Me とか、言葉遊び!
全部空想であるはずなのに、現実があるような気がしました。ぴったりこのこの世に沿っているような世界が、この本にはある。
壮大な嘘、というより、現実に確実に存在する小さな幻想、なんてポエムするくらいに好き。
獣の奏者 II 王獣編
「えええ、そこで終わるの!!?」読んだ直後はその衝撃でいっぱい。黒幕は最初からあっさり分かっているのだけれど、もっともっと話を膨らませられた気がするのに! とそこだけ残念な気持ち。
らぶをと最初は思ったけれど、リランとの繋がりの方が濃くてそっちの方にどきどきしていた。やはり獣と人は繋がれない、という絶望があってどうなるのと思ったけれど。
 それでも、ずっと奏で合ってきた音は、こんなふうに、思いがけぬときに、思いがけぬ調べを聞かせてくれる……。

これに集約されている。美しい物語の結末。
リランとエリンは同じ場所にいて、リランもエリンと同じ気持ちだったのだろうと思うと涙が出る。心が通えないことが何故あるだろう。竪琴の音は心の音だ。空から天地に響くんだ。
上橋さんの描く歴史の強者と弱者は、まるで本物の伝承のようで大好きだ。
獣の奏者 I 闘蛇編
特殊な生まれの少女が貴重な獣と出会ったことで国の真実を見ていく話。
頭の良くて物静かな女の子、という人物はとても好きだ。考えて考えて、実行する力も備えている女の子というのは理想的。
自然が綺麗だなあと思う。蜂を飼う山も、闘蛇の池も処刑地の沼も綺麗だ。この一言に尽きる。
エリンが髪の長いの想像しちゃうんだよなー!(好きだから) 短いのも可愛いけど!
これを読んでいる時はらぶが欲しかったけれど、リランとどう関わるのかというのも気になってました。
重松清「カシオペアの丘で」上・下
清家未森「身代わり伯爵の冒険」
栗原ちひろ「オペラ・カンタンテ」「オペラ・フィオーレ」「オペラ・エリーゾ」「オペラ・ラビリント」「オペラ・グローリア」「オペラ・メモーリア」「オペラ・アウローラ」
桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
喬林知「今日からマのつく自由業!」
ステファニー・メイヤー「トワイライト」1・2・3
角田光代「しあわせのねだん」
群ようこ「ぬるい生活」
小川洋子「博士の本棚」
銀色夏生「テレビの中で光るもの」
三浦しをん「三四郎はそれから門を出た」
吉原高志 吉原素子・訳「初版グリム童話集1」

今月面白かった本(タイトルクリックで感想記事に飛びます)
栗原ちひろ「オペラ・アウローラ」「オペラ・ラビリント」
アウローラは最終巻だからやっぱり。
他の巻もみんな良いんですが、ラビリントの「寒いのか?」を押します。カナギの馬鹿ー!(にやにや)
清家未森「身代わり伯爵の冒険」
元気な女の子かわいい。もっと陰謀絡めーミレーユに試練を与えていい女にしろーと唱えています。

5月のヒットはやっぱり栗原ちひろのオペラシリーズだと。2巻から一気読みしました。
身代わり伯爵も揃える予定です。
初版 グリム童話集〈1〉
1997年5月15日発行の初版。40の話。

昔アニメ絵付きのグリム童話集(読みきかせグリム名作劇場・20話―小学館版 (一日一話シリーズ))を持っていたけれど、あれは忠実だったんだなあと感心した。
グロい話が所々あるのは、グリム兄弟は性的な部分は注意深く除いたけれど、残酷な部分は勧善懲悪には必要だと考えたからだとか。初版はそんな激しくはないけれど、版を重ねるごとに強くなっていくのだろうか。

「十二人兄弟」が懐かしかった。木の上のお姫様の挿絵を覚えている。鴉じゃなくて白鳥だった気がするけれど、最後に火あぶりになったお姫様の元に白鳥が降りて十二人の美しい王子さまになるっていうところは綺麗だと感動した。
おかみさんが夢だと嘘を吐いて髪の毛を抜きながら物事の解決方法を聞き出す「三本の金の髪の毛をもつ悪魔の話」はどこかで聞いた気がするんだけど、どこだったかな。
「親すずめと四羽の子すずめ」が好きだな。最後に教えに辿り着いた末っ子すずめ。
三四郎はそれから門を出た
2006年7月25日刊のエッセイ集。
文章が軽快で読みやすくてとても面白かった。あちこちでくすっと笑える。弟さんが良い味出てる。「きょうだい仁義」の弟さんとの会話に吹いた。三浦さんの呟きが的確すぎる。
それから「「ベルばらワールド」再び!」が面白かった。「きょうは……ベ…ルサイユはたいへんな人ですこと!」に大笑いししかけた。電車の中なのでぐっと我慢。
博士の本棚
図書館と本棚、博士の本棚、ちょっと散歩へ、書斎の本棚の4章に分けられた数多くのエッセイ。2007年7月25日発行。
本の話、小川さん自身の話が盛り込まれていて、面白く読んだ。

『犬が星を見た』あとがきより。
 夕暮れ時、私が窓からこっそりのぞいているのに気づかず、彼はポーチに座り、やや首を傾げ、じっと夕焼けを見つめていた。巣に帰ってゆく鳥の群れや、風にそよぐ木々の気配にも惑わされず、何かを考えていた。普段私の前で魅せるおばかな表情は消え、哲学者の風情を漂わせていた。人間には見えないが、確かにそこにあるらしい真理について、考察を巡らせているようだった。


『時間と空間を宙に浮かんだ塊に彫刻してゆくような小説の数々』より。
 つまり私にとって、短編小説とはこういうものなのだ。ありきたりの世界の、そこだけが特別な光に照らされ、くっきりと浮き上がってくるような感じ。その光に導かれ足を踏み入れてゆくと、底知れぬ空間が隠れていて、恐れにも似た気持ちが湧いてくるような感じ……とでもいうのだろうか。


『閉ざされた徒労感』より。正常と異常、現実と虚構などさまざまな境界線を見るようになってから。
 境界線を意識的に踏み越え、あるいはその上に留まり、現実を異化してゆく試みから、わたしの小説はスタートした。


なんかきらきらしてるなあと思う。静かに光っているという印象。紹介の本は難しそうで何だか手が出ないけれど、でもいつか読んでみたい。小川さんの作品も読み返そうと思った。
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Author:月子
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