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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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蜂の生態、蜂蜜のこと、養蜂や蜂を呼ぶ庭づくり、美容と健康に役立つレシピも記載したミツバチを知るための教科書。

蜂、ハチ、と呼びはするものの、あまりよく知らないんだなあ。蜜蜂って厳密には花蜂に含まれる蜂なんですね。
蜂についての本なので、人との関わりは歴史はさわり程度。蜂の生態も面白いですが、蜂と人の関わり、養蜂が面白いなあと思いました。動物を相手にするのとは違って昆虫を相手にするって、自然との関わりがもっと密な気がする。そういう蜂蜜や蜜蝋を使ったレシピもちょっとだけ載っていて面白い。しかしディッピングキャンドルの途方もなさ……。
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「ハリガン氏の電話」
田舎町に暮らすクレイグは、教会で朗読したことをきっかけに、世捨て人のようにして暮らす偏屈な大金持ちのハリガン氏に読み聞かせをするアルバイトをすることになった。指示されるまま、指定された本の内容を意味もわからずに朗読することを続け、とうとう高校生になった。ある年、ハリガン氏からもらったくじが当選し、まとまったお金を手に入れたクレイグ。その一部を使ってハリガン氏にスマートフォンをプレゼントしたが、間もなくしてハリガン氏は亡くなってしまう。寂しさを抱えるクレイグだが、しかし何故か届くはずのないメッセージにハリガン氏から返答と思われる出来事が起こるようになり……。

スティーブン・キング原作の中編小説の映像化。少年と老人の歳の差を超えた友情を描いたキングらしい作品だなあ。
亡くなった老人のスマホにメッセージを送ったら、過去に書かれたはずの遺言書にその返答と思しきものが記されていたり、いじめっこに対する愚痴を漏らしたら報復と思しき事故が発生したり。墓地の地面の下から着信音が鳴るの、いい恐怖演出だった。
紙の本に親しんだクレイグにスマホについて警鐘を鳴らすハリガン氏が示唆的だなあ。そんなハリガン氏がスマホに溺れていくのは、頑固で偏屈だった彼が弱っている描写だというのもいい演出。良い本は永遠に残るというハリガン氏の言葉も染みる、ちょい怖要素のあるいい映画でした。
「ブラックサン」
戦後のスペインで、女子修道院であった女学校に赴任してきたナルシーサ。不思議な力を持つナルシーサだが、就任直後から不可思議な現象に見舞われるようになり、生徒たちの間で恐ろしいものの存在が噂されていると知る。果たしてここには何がいるのか。修道院で何が起こったのか?

修道女と併設する学校の女生徒たちが暮らす修道院に、何かがいる。それだけでだいぶ怖いんですが、神に仕える者の底知れなさと女の怖さがひたひたと漂っていて、また動と静で追い詰めるホラー演出もなかなか怖くて、結局「女」の話でもあるところも含めてホラー映画としてとてもよかった。
「エクリプス」という作品の前日譚にあたる続編なんですね。面白かったので「エクリプス」も見たくなったな。
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アマンダの友達のラジャーはイマジナリ。ラジャーのことはアマンダにしか見えない。けれどある日アマンダは交通事故に遭ってしまう。イマジナリは友達に忘れられたりして認識されなくなることで消滅する。消えることに怯えるラジャーは同じイマジナリである猫のジンザンに導かれ、仲間たちの集う「図書館」にたどり着く。イマジナリと友達の関係を知るラジャーだが、そんなイマジナリを「食う」怪物、ミスター・バンディングに狙われてしまい……。

いわゆるイマジナリーフレンドの物語。子ども向けのようでいて、大人に忘れてしまった子ども時代や友達のことを思い出させてくれるお話だなあと思いました。
いやもう、母親のリジーが自分のイマジナリのレイゾウコと再会したシーンで大号泣してしまって……。子どもの頃の一番の友達が、たとえ空想であっても幸せを願ってくれていること。イマジナリが子どもの頃の自分の一部なら、それが大人の自分を救うこともあるということ。アマンダの子ども時代の終わりと大人になることの苦しさを描きながら、それでも幼い夢を見ることは無駄ではないと言ってくれているようで。このシーンが本当によかった。
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高校生のユウとハル、コトナは仲の良い幼馴染み。ハルとコトナは両思いだが、ユウはそんなコトナに思いを寄せつつ、車椅子の身であることも含めてハルに劣等感を抱いていた。だがある日コトナが通り魔に襲われてしまう。コトナを助けようとするユウとハルだが、危うく事故に遭うところで、気付けば異世界「二ノ国」に転移していた。二ノ国ではユウの不自由な足は動き、しかもコトナそっくりのアーシャという王女がいる。現実世界と二ノ国の関係は? 二人はコトナとアーシャを救えるのか。

想う少女を助けたいと現実と異世界を行き来する高校生たち。この三角関係が事件につながるのは当然ですよね。直情型の友人が唆されて闇落ちとか、異世界側のヒロインが主人公の方と思い合うとか。
面白いのは二つの世界の人物が魂を共有しているという関係で主人公と親友が結果的に幼馴染を取り合いつつ、上手いこと結ばれるところ。
個人的に花屋のサキねえが好き。二ノ国だと近衛騎士というのもあって、あっちでもこっちでも助けてくれるんですよね。そういう大人が、こういう作品でアクティブに活躍するのが好きなんだよなあ。
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多種多様な漫画、それを彩る、装丁。作品に寄り添うデザインを紹介する一冊。

「美しい仕掛け・楽しい仕掛け」「特殊印刷・豪華造本」「色で魅せる」「通巻を魅せる」「構図とモチーフ」「タイトルロゴと配置」「本体表紙・見返し・扉etc.」「パロディ・●●風」の章に分けて紹介。
軽く作品内容に触れたデザイン解説が面白くて楽しかった。特に通巻デザイン。長いシリーズのデザインを統一したり、復刊もので統一したりってめちゃくちゃいいなあ! ロマンがある。
「とつくにの少女」
ある日呪われた外つ国の人外である「先生」は、内つ国の人間の少女シーヴァを保護する。捨てられたと思しきシーヴァはもう内つ国には戻れない。異形を恐れないシーヴァと暮らしをともにする先生。異形と人、相容れない存在同士は、しかし穏やかな日々を送り……。

モノクロで描かれた絵本のような作品。原作は未読。優しい雰囲気なんですがずっと寂しくて、いまにも割れてしまいそうなガラスみたいなお話だなあと思って見てました。ずっと怖いことが起こりそうで……。最終話の曖昧さは、触れてはいけないもの、世界の秘密や真実や、明らかにしてはいけない先生やシーヴァの心の本質に触れるようなもののような気がして、優しいのに怖かった。とても。
とても美しいアニメーションで、原作の世界を表現したかったのだと伝わるようでした。
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天久鷹央。天医会総合病院、統括診断部の部長を務める彼女は、明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。そんな天才医師の元には各科で「診療困難」となった患者が集まり……。原因不明の意識障害。河童を目撃した少年。人魂に怯える看護師。その「謎」に秘められた「病」とは? 現役医師が描く本格医療ミステリー、ここに開幕 書き下ろし掌編「蜜柑と真鶴」収録。(Amazonより)

ずっと気になっていたんですがアニメを機に読みました。ミステリーはやっぱりいいなあ。面白い。
天才医師の天久鷹央と、彼女に振り回されるワトソン役は部下である小鳥こと小鳥遊優。鷹央の推理力に圧倒されるけれども、彼女自身が「空気が読めない」「人の心の機微をすくいとるのが不得手」という自覚があって、小鳥に頼り、時に傷つき、という関係性がなんだかいい。天才でも凄腕医師でもやっぱり人なんだよなあ。
病院という世界で患者と看護師、医師と医師など、人の心も絡んでいるお話で面白かった。
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十一歳で親子ほども年の離れた次期侯爵トレバーと結婚した男爵令嬢ルイーザ。家族を守るための政略結婚だからと覚悟するも彼は一切手を出さず、幼い彼女を飾り立てては愛妻だと自慢し周囲にドン引かれる始末。ルイーザは悟る。夫はそういう嗜好を持つ変態なのだと。それでも次第に彼の誠実さや包容力に惹かれてしまい、同時に大人になれば捨てられるのではと不安も抱く。そして成人後、思わずその葛藤をぶつけた時、彼が初めてベッドに誘ってきて——?(裏表紙より)

『結婚できずにいたら、年下王子に捕まっていました』スピンオフ。前巻は年上ヒロインと年下ヒーローでしたが、こちらは年上ヒーローと年下ヒロイン。身分差のある政略結婚をして「この人はロリコンなんだ」と理解したヒロインは、外交官の夫を支えるのが仕事と割り切ってそれなりに上手くやっていたけれど、そういう嗜好なら成人したら別れるはずと考え、それが夫にバレてしまい……というTL作品。
作品内の恋愛があまりに歳の差があってどちらかが子どもだと気持ちが引いてしまいがちなんですが、これはそういう作品だと思って読むからかさほど抵抗感はなかったな。ルイーザが子ども扱いしないでと言いながら怖気付いてそんな自分を奮い立たせたり、トレバーが余裕ぶっているけれど実は余裕がなくてでも最後まで大人として導いたり、という関係性の描写がメインだったこともありそう。
ルイーザの方が身分が低く、幼くして結婚したからか、素の態度がだいぶ軽くて言葉もストレート。だいぶ気が強い。それが彼女らしい頭の良さを象徴しているようで微笑ましい。もう何年かすれば落ち着くかな。そうだったらそれで美味しいな。
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「お前が色づいていくところが見たい」
目立つ左頬の痣のせいで、顔を隠して生きている王女ファウナ。彼女は海神に身も心も捧げる聖王女とは名ばかりの、いてもいなくてもいい存在になっていた。そんなある日、ファウナは母から死んでくれと言われ、彼女の望み通り、海に身を投げた。もう、生きている意味なんてないと思ったから……。
ところが、なぜか海神に助けられ、海底で彼と暮らすことに!しかも、ことあるごとに彼から口づけられて!?
すべてを諦めていた死に損ない王女と海神の純愛ラブファンタジー。(裏表紙より)

次期国王の兄と身分の低い母の足を引っ張るまいと、母の希望通りに死ぬことを決めた王女ファウナ。祭りの日、事故に見せかけて海へ身を投げたけれど、目が覚めたらそこは海の中。ファウナを助けたのは国が祀る海神で。
あちこちに散りばめられている設定が特に深掘りされず話が進んで終わってしまい、こんなところでいきなり都合のいい設定が明かされるのか……みたいなものが多くて消化不良。頬の痣はなんだったの? 守り石ってそれだけの役割? 穢れってどうにもできないの? ノクト周りのあれそれってアリなのか? ミロスの感情が見える設定ってもうちょっと何かなかったの? 死を命じた実母が改心するような展開もなし……? 二人は幸せな結婚をしたようだけれどちょっと他人事のように読み終わってしまいました。
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Author:月子
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