読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
この作品は、フィクションです。
僕の夢は小説家だ。そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。けれど僕は天才じゃなかった。小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。苦悩する僕のもとにやってきたのは、全裸のバカだった。大学の新歓コンパ。そこにバカが全裸でやってきた。そしてこれが僕の夢を叶えるきっかけになった。こんなこと、誰が想像できた? 現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも奇妙だった。(裏表紙より)
小説家になりたいと思っている『僕』。新歓コンパに乱入してきた全裸の『バカ』と関わるようになって、大学生活を放り出して執筆し始める。同級生の売れっ子作家、辛辣な甲斐抄子に近付き、やがて……という話から、いつの間にか創作なのか現実なのか分からない挿話が挟まって、あとがきを読んで悔しくなりました。第一章読み返したくなったわ!
全裸=自分の作品、さらけ出したもの。バカ=小説にとりつかれた者なんですね。バカはバカでも、愛すべきバカだなあなんて最後に思ってしまったのは、私自身もやっぱりバカだからなんでしょうかね。
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