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グリーンヴァリー王国の姫として生まれた白雪姫。母親である王妃をなくしたコンラッド王は、白雪姫のために新しい妃、レディ・クリスタルを迎える。しかし直後コンラッド王は戦況悪化の知らせを聞いて戦場へ。残された白雪姫は継母とともに国を守ろうと考えるが、豹変したクリスタルは王国を乗っ取って、自らを女王と名乗り始めた。
童話の白雪姫をモチーフに、だいぶと話を膨らませてファンタジー要素を入れて子ども向けにした作品です。全52話。
白雪姫の誕生から狩人に見逃されて森へ逃げ込むまでの序盤、七人のドワーフたちとの生活をする中盤(白雪姫の生活力が上がる家事編、ドワーフのジョリーとの冒険編など)、白雪姫が王女としての自覚を持ち始める終盤直前、そして不思議な力をもってして様々な種族と協力し悪魔を打ち倒す終盤、となっています。
王子様であるリチャードと出会って別れてから、なかなか再会しないのがじれったかったです笑 ドワーフとの生活で家事力が上がっていく白雪を見るのは面白かったんですが、いかんせん長かった。多分実際に二年から四年くらい月日が経っているんじゃないかと思うんですが。
愛されて育った少女らしい白雪姫が、家事力を身につけて冒険の旅にも出て、王女の自覚を持って自分に何ができるかを考え始め、もって生まれた愛嬌と優しさをもっていろんなゲスト敵キャラを退けるという成長を、非常に面白く見守りました。教育が行き届いていない村に、仮設だけれど子どもたちの遊び場兼学びの場を作るという展開は、おおーっと思いました。
火地風水の力と、ドワーフ、妖精、ゴブリンなどの種族と協力し合うというのもメルヘンならではという感じがしたり。リチャードとの別れも、彼がナイトの称号を得るための修行に行くためだというのだったり、父王が連合軍を率いて戦った経験があったりと外側では結構大人の事情が絡んでそうなところも面白いなあと思ったんですが、自国がたいへん(後妻と娘が決別して、娘はドワーフの森へ、後妻が権力を握って好き勝手放題、実際は悪魔に魂を奪われていて)という状況をまったく知らないのは、ちょっと可哀想だな……と思いました。
この白雪姫なら、純粋で人を疑わない部分と、しっかり者で意外とちゃっかりしているところをうまく使って国を治められそうです。子どもの頃、少しだけ見ていた記憶があったのですが、OPとED以外まったく覚えていなかったので新鮮な気持ちで見ました。面白かったです。
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