読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

十一歳で親子ほども年の離れた次期侯爵トレバーと結婚した男爵令嬢ルイーザ。家族を守るための政略結婚だからと覚悟するも彼は一切手を出さず、幼い彼女を飾り立てては愛妻だと自慢し周囲にドン引かれる始末。ルイーザは悟る。夫はそういう嗜好を持つ変態なのだと。それでも次第に彼の誠実さや包容力に惹かれてしまい、同時に大人になれば捨てられるのではと不安も抱く。そして成人後、思わずその葛藤をぶつけた時、彼が初めてベッドに誘ってきて——?(裏表紙より)
『結婚できずにいたら、年下王子に捕まっていました』スピンオフ。前巻は年上ヒロインと年下ヒーローでしたが、こちらは年上ヒーローと年下ヒロイン。身分差のある政略結婚をして「この人はロリコンなんだ」と理解したヒロインは、外交官の夫を支えるのが仕事と割り切ってそれなりに上手くやっていたけれど、そういう嗜好なら成人したら別れるはずと考え、それが夫にバレてしまい……というTL作品。
作品内の恋愛があまりに歳の差があってどちらかが子どもだと気持ちが引いてしまいがちなんですが、これはそういう作品だと思って読むからかさほど抵抗感はなかったな。ルイーザが子ども扱いしないでと言いながら怖気付いてそんな自分を奮い立たせたり、トレバーが余裕ぶっているけれど実は余裕がなくてでも最後まで大人として導いたり、という関係性の描写がメインだったこともありそう。
ルイーザの方が身分が低く、幼くして結婚したからか、素の態度がだいぶ軽くて言葉もストレート。だいぶ気が強い。それが彼女らしい頭の良さを象徴しているようで微笑ましい。もう何年かすれば落ち着くかな。そうだったらそれで美味しいな。
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