読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

アマンダの友達のラジャーはイマジナリ。ラジャーのことはアマンダにしか見えない。けれどある日アマンダは交通事故に遭ってしまう。イマジナリは友達に忘れられたりして認識されなくなることで消滅する。消えることに怯えるラジャーは同じイマジナリである猫のジンザンに導かれ、仲間たちの集う「図書館」にたどり着く。イマジナリと友達の関係を知るラジャーだが、そんなイマジナリを「食う」怪物、ミスター・バンディングに狙われてしまい……。
いわゆるイマジナリーフレンドの物語。子ども向けのようでいて、大人に忘れてしまった子ども時代や友達のことを思い出させてくれるお話だなあと思いました。
いやもう、母親のリジーが自分のイマジナリのレイゾウコと再会したシーンで大号泣してしまって……。子どもの頃の一番の友達が、たとえ空想であっても幸せを願ってくれていること。イマジナリが子どもの頃の自分の一部なら、それが大人の自分を救うこともあるということ。アマンダの子ども時代の終わりと大人になることの苦しさを描きながら、それでも幼い夢を見ることは無駄ではないと言ってくれているようで。このシーンが本当によかった。
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