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「ハリガン氏の電話」
田舎町に暮らすクレイグは、教会で朗読したことをきっかけに、世捨て人のようにして暮らす偏屈な大金持ちのハリガン氏に読み聞かせをするアルバイトをすることになった。指示されるまま、指定された本の内容を意味もわからずに朗読することを続け、とうとう高校生になった。ある年、ハリガン氏からもらったくじが当選し、まとまったお金を手に入れたクレイグ。その一部を使ってハリガン氏にスマートフォンをプレゼントしたが、間もなくしてハリガン氏は亡くなってしまう。寂しさを抱えるクレイグだが、しかし何故か届くはずのないメッセージにハリガン氏から返答と思われる出来事が起こるようになり……。

スティーブン・キング原作の中編小説の映像化。少年と老人の歳の差を超えた友情を描いたキングらしい作品だなあ。
亡くなった老人のスマホにメッセージを送ったら、過去に書かれたはずの遺言書にその返答と思しきものが記されていたり、いじめっこに対する愚痴を漏らしたら報復と思しき事故が発生したり。墓地の地面の下から着信音が鳴るの、いい恐怖演出だった。
紙の本に親しんだクレイグにスマホについて警鐘を鳴らすハリガン氏が示唆的だなあ。そんなハリガン氏がスマホに溺れていくのは、頑固で偏屈だった彼が弱っている描写だというのもいい演出。良い本は永遠に残るというハリガン氏の言葉も染みる、ちょい怖要素のあるいい映画でした。
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Author:月子
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