読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
縁談がなぜか次々と白紙になり、すっかり嫁き遅れ状態の伯爵令嬢ジュディス。社交界では息をひそめて過ごしていたのに、第三王子フレデリックから突然のプロポーズが! 単なる子供時代の遊び相手の私にどうして――? 混乱のまま婚約は進み、気づけば彼の寝室のベッドの上。幼い頃の面影をのぞかせつつ力強くリードしてくれる彼に心惹かれていくジュディスだったが、知らずにいた十三年間のフレデリックの独占欲が次第に明らかになり……。(裏表紙より)
ソーニャさんにしてはコメディ色強めな雰囲気? 二十五歳の嫁ぎ遅れ令嬢が、成人したばかりの十八歳の第三王子に執着され、ようやく結婚に至る。このフレデリックがまあ有能なんだけれど才能の使い道をただ「伯爵家出身だが特別身分が高いわけでもない、年上のジュディスと結婚する」ためだけに使うところ、だいぶ闇が深い。最後の最後に、彼に近しい女性陣がその所業を少しだけ話すんですが、味方になってくれそうな彼女たちすら遠ざけて自分だけを頼るようにする、というのはさすがに……さすがにどうかと……、というソーニャ文庫のヒーローらしいやばさでした。いやでもアントニアのことを含め反省していても、ジュディスが何も知らない状態であり続けるのは……まあフレデリックが満足ならそれでいいのか、うん。
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