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「オリー」
曖昧な記憶を頼りに、大切な親友の元へ帰ることを決めたぬいぐるみのオリー。何故自分はビリーの元を離れてしまったのだろう? こうなった理由が思い出せない……。だが旅を続け、帰る場所の記憶を少しずつ取り戻すうちに、ビリーと家族に起きた悲しい出来事にたどり着く……。

ぬいぐるみが持ち主の元へ戻ろうと旅をする、そういうストーリーが「トイ・ストーリー」と比較されるのはもうどうしようもないと思うんですけれども、この「オリー」はそこにもう少し苦い気持ち、悲しみの痛みと、ファンタジックな奇跡をバランスよく足した印象で、結末がとてもよかったと思いました。オリーの、お母さんの言葉、ちゃんと届いたね。
暴力を振るう男の悲痛さと悲しみが人形に投影されているのは切なかったな……。ロージーのパッチワークも、傷ついて手当てしてを繰り返した女性を思わせる。だからビリーが泣かないことが強さじゃないと、男らしさから抜け出すのも印象的でした。
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Author:月子
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