読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
失踪してしまった同僚はどこへ消えたのか。彼の机の周りに集まった人々。城山はその痕跡から、消えた樺島が何を見ていたのかに気付く「心変わり」。飛来したUFOが発した光を浴びた動物たちが知能を持ち、主人に言葉を知らせるようになった「忠告」「協力」。一所に留まらず常に異動する世界の物語「少女界曼荼羅」。ある少女に、突如現れた彼女が言った「私と踊って」。十九の短編集。
久しぶりに恩田陸さんの作品を読んだ。短編やっぱり好きだなあ。
今回はどの作品も、長編を思わせるプロローグ的なものが多かった気がします。「心変わり」の続きすごく読みたい。
「少女界曼荼羅」は絵画っぽいなあという印象でした。常に動く世界で女の子たちが走り回る話が読んでみたい。
「私と踊って」ももうちょっと長いもので読んでみたいと思ったのですが、でも少女時代に結びついた二人が、遠く離れていても相手のことを見て、思っている、というシチュエーションが本当に好きすぎる。
恩田さんはどこかに「かえっていく」お話がお好きなんだな。過去に、世界に、ルーツに。自分を構成するものを解いて、この世の不思議はそのままに飛び込んでいく感じ。
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