読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
額に目の刺青を持つ少女・伊予は、死んだ人の魂を黄泉に送る力を持つ「送り人」だ。平穏に暮らしていたある日、伊予は死んだ狼を蘇らせてしまう。その力が、美貌の覇王・猛日王の知るところとなり、伊予は猛日王に狙われることに。そんな彼女を救ったのは、命を助けた狼の闇真だった。絆だけを頼りに、少女と狼の冒険が始まる!!(カバー折り返しより)
古代日本を舞台にしたファンタジー。イザナギイザナミの神話をくんで、黄泉の大女神の元に魂を送る、黄泉送りの力を持つ伊予。滅ぼされた一族の末裔であることを知らされた時から運命が始まる。
蘇りの力と、人の浅ましい願望と、この世と異界と、まだ神話が混ざり合っている世界の物語で、力を持て余し、翻弄されている伊予が、次第に輝きを帯びてくるまでが描かれています。少女らしい揺れ動きとか、周囲に振り回されている感じとか、伊予自身が強くなった瞬間が本当にもう! 大好きすぎる。
できれば闇真との話がもっと見たかったな! 異界の魔性の王なんて設定は大好物です。狭霧もまだまだ子どもという感じで、男前を予感させるシーンが欲しかったですよ! だが成長した男の子にどきりとするシーンがあると想像するだけでよだれが出そうだ。
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